
こんにちは!プロモデラー林哲平です!
月刊ホビージャパン2020年7月号発売しました!
今月の巻頭特集は「ゲームキャラクターフェスティバル」。
ゲームをテーマにした模型コンテストで、バラエティ豊かな作品が集結しています!
プラモライフをもっと豊かに!を提唱するHOWTO特集に、厚みの濃いガンダムSEED作例の数々だと今月も見所満載の号となっております!
なお、こちらのブログ記事は本の誌面を撮影して紹介していますが、ホビージャパンのプロモーション用に私の職場であるホビージャパン編集部に許可を得て掲載しておりますのでご安心ください♪
特別付録「誌上開催!静岡ホビーショー2020」がついてくる!



7月号には特別付録として「誌上開催!静岡ホビーショー2020」がついてきます。
表紙はなんと情景王山田卓司氏による作り起こし作例。
静岡の名所から、静岡ホビーショーの歴史など読み物的な記事も超充実。
昔のホビージャパン一冊分くらいの大ボリュームでして、小冊子を超えて、もう本が2冊ついてくるレベルなんですよ。





小冊子は82ページのボリュームで、本来静岡ホビーショーに出展予定だった各模型メーカーの商品を完全網羅。
ガンプラ、ガールズ、スケール、キャラクターから工具まで。
メーカーの開発担当の解説なども入り、「このプラモはこうして生まれたんだ!」とか「なるほど!」と思わせてくれる内容でもう付録というより完全に別冊クオリティ。
現在のホビーシーンを一気に学べる、非常〜に密度の濃い内容なので絶対読んでくださいね!
ゲームキャラクターフェスティバル結果発表!
ロボットコンテスト、ガールズミーティングに続く第三回ホビージャパンプラモデルコンペティションは「ゲームキャラクターフェスティバル」。
古今東西のゲームキャラクターのプラモが勢揃い!
ガンプラあり、シューティングの自機あり、女の子あり、カブトムシあり?と非常〜にバラエティの豊富な作品が集まりました。
昔はゲームキャラのプラモって珍しくて、ウェーブからテムジンが出た時はびっくりしたものですが、今はこんなにいっぱい増え、プラモデルのジャンルとしてしっかりと成立しているんですね。
それでは優秀作品を見て行きましょう!
最優秀賞はCranesea氏の「斑鳩が征く…」!

全259作品の中でトップに輝いた、最優秀賞のCranesea氏作「斑鳩が征く…」。
属性が変わる瞬間をイメージしたエフェクトの自作や、高難易度キットの斑鳩を見事に作り上げた技術力、使い込まれた表現など、シューティング好きならではの硬派な作風がとにかく素晴らしい作品です!
シューティングゲームはストイックなゲームで、弾幕張る凶悪なボス以上にいかに自分の集中力を途切れさせないか、という己との戦いが本質。
これはプラモと通じるところがあるのではないでしょうか?
マダム氏のE79!

優秀賞&工作賞&新川洋司賞を受賞したマダム氏の「パンツァーフロント『E-79』」。
一見「どこがゲームキャラ?」と思うかもしれませんが、これは1999年にドリームキャストとプレイステーションで発売された超硬派な戦車ゲーム「パンツァーフロント」に登場したオリジナル戦車なので立派なゲームキャラなんです。
しかもデザインは「FSS」の永野護氏! 砲塔のエアバレルっぽいところとか超かっこいいんですよね。
人気車種で過去に何度かレジンキットが発売されているのですが、最新のAFVモデルのフォーマットに合わせるためにトランペッターのE-79からの大改造で製作!
レッドプライマーとダークイエローの大戦後期重戦車塗装やウェザリングもトップクラスで、これが優勝でも全然不思議では無かったと思いますね。
曲芸紙George氏の「王者「カブトムシ」」!

編集長賞を受賞したのは曲芸紙George氏の「王者「カブトムシ」」。
虫のどこがゲームキャラ? と思ったらそう、かつて一斉を風靡したアーケードゲーム「昆虫王者ムシキング」のカブトムシなんです!
キットはウェーブのカブトムシをストレート組みということですが、細かなグラデの入ったカブトムシはまさに本物と見まごうほど!
モチーフとなっているのは隣に置いてあるイベントで限定配布されたカードだとか。
ゲームキャラの奥深さ、ここに極まりですね!
神谷氏の「カケル」!

こちらも編集長賞の神谷氏作の「カケル」。
大人気ゲームだった「サルゲッチュ」のカケルを当時のポリゴン感を重視した造形で製作!
バンダイのぷちりっつネロをベースに、カクカクした当時の少ないポリゴンキャラを見事に再現!
ピポザルではなくカケルというのが素晴らしいですね。
こういうカクカクポリゴン的な表現は突き詰めるとさらに面白いものが作れそうですよね♪
長男氏の「蒼い運命」!

一般投票での最優秀賞である長男氏の「蒼い運命」。
HGブルーディスティニーの1〜3号機を使い、迫力あるヴィネット仕立てに。
天使と悪魔の翼や、ブルー1号機の目から伸びるEXAMの光などエフェクトパーツの使い方が素晴らしく、表現力の非常に高い作品として仕上がっています。
ぬるぽん氏作「俺はぜおらで行く」!

個人的にすごい好きだったのが優秀賞のぬるぽん氏作「俺はぜおらで行く」。
コトブキヤのLBXガール アキレス ミカヅキカリナをベースにリネージュⅡの自キャラを作るという愛のこもった作品です!
MMOの自キャラを作るというのは新しい可能性だと感じました。
今はガールズモデルが非常に充実しているので、女の子キャラなら組み合わせさえ工夫すれば大抵のキャラが作れてしまう訳で。
今回は他にもゲームキャラをガールズモデルで再現した高レベルな作品が多く、本当にこのジャンルは凄いなあ、自分もやらなきゃなあ、と再確認した次第です。
プラモの世界には「ゲームユーザーとプラモユーザーは違うのでゲームキャラはそこまでたくさん売れない」という言葉もあるのですが、ここまでゲームが一般化した今、それはまた違ってきているのかなあとも感じました。
他の作品も面白いものが数多く揃っているので、応募作品全掲載ページもじっくり見ていただけると嬉しいです♪
柳生圭太氏によるブラスティー!

ゲームキャラクターはコンテスト作品以外にも作例も充実です!
柳生圭太氏による原型師自らが製作したモデロイドのブラスティー。
かつてホビージャパンでも連載されていたブラスティーは元々スクウェアのゲームに登場するロボなのでしっかりゲームロボなんですよ!
それにしてもゼノギアスといい、ヴァンツァーといい、スクウェアゲームロボって、どれもどうしてこんなにカッコいいんでしょうね?
第二特集はコロナ自粛生活のプラモライフを充実させてくれるHOWTO特集「豊かに育む在宅モデリング」!

第2特集は「豊かに育む在宅モデリング」。
忙しい中の時間をぬって作る趣味のプラモタイムって本当に至福なのですが、
家にいることが増え、模型製作が近くなりすぎて、ず〜っと作り続けているとどうしても飽きちゃうこともありますよね。
いかにモチベーションを保ちつつ、楽しくプラモライフを送るか?
とより一歩踏み込んだHOWTO特集となっているんです。

工具、素材の解説も一味ちがいます。
今回はそれぞれのジャンルから厳選した、さしずめ最大公約数的な模型アイテムをしっかり紹介。
「これがあればもう大丈夫」的な内容なので、自身の工具と見くらべてアップグレードしてみるのも楽しいですよ。


もちろん基本的な工作もばっちり解説。 けんたろう氏によるHGジムを題材としたフォーマルかつベーシックなガンプラ製作方法は基本を1から学び直すにはピッタリ。
ジムは作りやすいキットですし、この機会に全塗装仕上げに挑戦してみませんか?

プラモといえばガンプラですが、時間がある今、スケールモデルなど他のジャンルに挑戦してみるのも楽しいものです。
HJがオススメする、作りやすいスケール入門キットの解説もバッチリ。

特集内の作例ではHJ編集の伊藤大介氏による筆塗りUAZ3909の作例は要注目!
仕事の合間をぬっての筆塗り、しかもわずか三日でこの仕上がり!
特に使い込まれた使用感の再現が凄いんです!

そしてこの特集最注目記事が模型界の重鎮が語るモチベーション維持の方法。
好きなプラモでも、どうしても飽きちゃうときってあります。
ずっと続けてきたベテランのマインド維持方法は学ぶことが非常に多く、ぜひ読んでもらいたい記事です。
ガンダムSEED作例が超充実!

今月はガンダムSEED作例が超充実!
ディスティニーインパルスにインフィニットジャスティス、ウィンダム、ドライグストライクとニューキットから改造作例まで目白押し!
SEED好きにはたまらない内容となっています!
コボパンダ氏のディスティニーインパルス!

コボパンダ氏のディスティニーインパルス。
RGインパルスとディスティニーをニコイチし、「もしシンがディステニーに乗り換えず、インパルスを使いづづけたら」というコンセプトで製作。
ただ武装やストライカーパックを付けただけではなく、細かいバランスの調整などいたるところに手が入っている入魂の作品です!
渡辺圭介氏のHGインフィニットジャスティス!

渡辺圭介氏によるHGインフィニットジャスティス。
丁寧な工作の積み重ねにより仕上げられた作品で、製作の参考にピッタリ。
このキット、シールドのギミックが全部再現されているのが凄いんですよ!
DAISAN氏のウインダム!

ついに悲願のHG化を果たしたウインダムを製作したのはDAISAN氏。
このキット、リーオーなどの似た構造で部品が少ないので普通にパチパチ組むぶんには楽なんですが、じっくり塗装して作るとなると結構大変なんですよ。
そこはさすがDAISAN氏、細かなポイントも抑えつつ、リフター付けたときに転倒しない工夫までバッチリ解説。
純粋に作例として素晴らしいので、SEED興味無いシニア世代の人も絶対見ておいた方がいいですよ!
sannoji氏のドライグストライク!

SEED作例のトリを飾るのはsannoji氏のドライグストライク。
HGCEのストライクに、懐かしのホビージャパンの付録であるカレトブルッフ改造キットを組み込んでドライグストライクを再現!
カレトブルッフって本当に汎用性が高くていいキットなんですよね。
今いっぱい手に入るなら、ブリッツとかに付けたいなあ〜♪
らいだ〜Joe氏のメガサイズジムキャノン!


らいだ〜Joe氏によるメガサイズガンダム改造のジムキャノンに注目!
石膏粘土とエポパテで中空パーツをお手軽に作ってしまう技法など、週末モデラー必見のテクニックが満載!
大型モデル製作の参考になること間違いなしです!
ガンプラ40周年リレー記事連載「ROAD toGUNPLA 40th and BEYOND」に1980年のHJ編集部が登場!

ガンプラ40周年リレー記事連載「ROAD toGUNPLA 40th and BEYOND」は柿沼秀樹氏が執筆。
柿沼氏はかつてHJ編集部に在籍、「HOW TO BUILD GUNDAM」を送り出し、スケールモデル中心であったHJをキャラクターモデル中心の本へと新生させた立役者なんです。
そんな編集部の大先輩に夜ガンプラブームによるHJの転換期についての記事なのですが、当時のHJ編集部のイラストが面白すぎなんですよ!
昔はこんなに狭かったんですね〜
昔、特集をするので松本零士氏を編集部に迎えてインタビューしたとき、
「で、いつになったら倉庫じゃなくて編集部に案内してもらえるの?」
って言われたと、昔からホビージャパンにいる人に聞いたことあるんですけどこれなら理解できますね。
この時代のガンプラブームとホビージャパンについては柿沼氏の著書「HOW TO BUILD HOBBY JAPAN」に詳しく記されているので、興味ある人はぜひ読んでみてください。
https://promodeler.net/2020/01/27/how-to-buildhobbyjapan/松田竜氏の連載「SDガンダム烈伝」は鉄斗羅頑駄無!

松田竜氏の連載「SDガンダム烈伝」は鉄斗羅頑駄無!
牙忍鉄斗羅への換装ギミックもバッチリ再現しており、レジェンドBBスタイルへの改造も含め、二兎を追って捕まえてしまう非常に高度な作例となっています。
換装ギミックってものすごく大変なんですよ。
それキャラクターイメージを崩さず、プロポーションも調整しながら作るっていうんですから!
松田氏は本当〜に凄いモデラーさんですよ!
「ガンプラ凄技テクニック」ではHGキュベレイでランナー吹きキャンディ塗装!

私の連載「ガンプラ凄技テクニック」ではHGキュベレイを題材にランナー吹きでのお手軽キャンディ塗装を解説。
キュベレイは面が広く、ランナー吹きとは非常に相性のいい機体なのでぜひチャレンジしてみてくださいね♫
田仲正樹氏の連載「サンライズメカニック列伝」はドラグナー3!

田仲正樹氏の連載「サンライズメカニック列伝」はドラグナー3!
元々出来のいいキットですが、ブロックごとにカットして徹底的にシャープ化し、HGジェガンの関節を移植してグレードアップ!
こんなにカッコいいD3は見たことありません!
春園燕雀氏のヤマシタホビー睦月、水無月!


スケールモデルでは私の大先輩である、春園燕雀氏のヤマシタホビー睦月、水無月に注目!
わかりやすい工作ポイントに加え、各艦ごとの相違点が一目でわかる図面つき。
このキット、ものすごくいいキットなのでぜひこの作例見ながら作ってみてくださいね。
今月号イチオシ作例は清水圭氏によるレベルのランドローバー!

個人的に今月号イチオシ作例は清水圭氏によるドイツレベル1/24ランドローバー。
捨てられた車ではなく、使い込まれた愛車、というテーマでのエイジング表現が絶妙で、まるで今すぐ本当に走り出しそうです。
犬やベースの細かな作り込みも素晴らしく、ぜひ見てもらいたい作品です!
イラストコラム連載「柿沼秀樹のmovie movie」は「バルジ大作戦」!

イラストコラム連載「柿沼秀樹のmovie movie」は「バルジ大作戦」!
鬼戦車T34の次にこれをもってくる柿沼氏は最高ですね!
アメリカ兵とドイツ兵のキャラクターの違いや60年代ハリウッドの娯楽に徹した作品作りなどの解説は読みごたえ抜群です!
ホビージャパン2020年7月号をよろしくお願いします!

というわけでHJ2020年7月号でした。
今月号は非常にバラエティ豊富な内容なので、隅々まで読んでいて飽きませんね。
特にHOWTO特集は製作から撮影、キットの選び方、モチベーションの維持までプラモに必要なことが全部揃っているので、これからプラモ初める人にはぜひおすすめしたい内容ですね。
来月8月号の巻頭特集は「プロモデラー のガンプラ工作テクニック」となります。
ホビージャパン2020年7月号をよろしくお願いします♪
「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ大好評続刊中です!

プロモデラー林哲平が送る、週末の空いた時間に、誰でも簡単、お気軽に、カッコいいガンプラがあっという間に作れてしまうガンプラ製作本「ガンプラ凄技テクニック」。
シリーズ続々と続刊中で、「読むと初心者でも本当にそのとおり作れる!」と皆様からも大好評!
実際に作った作品をSNSなどで「作ったよ!」と見せていただけることも多く、本を作る側として。モデラーとしてたまらない喜びを日々感じております♪
プラモデル趣味を思い切り楽しみたい!という人はぜひ読んでみてくださいね♪




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