こんにちは!林哲平です!
今回はガンダムアストレイを産んだ実力派メカデザイナー、阿久津潤一氏の画集「阿久津潤一デザインワークス 画道」を紹介します!
ガンダムを中心に、面に出ることの無いコンセプトデザインや玩具商品の開発画稿まで。
ロボ好き必読の一冊となっております!
[amazon asin=”4798622842″ kw=”画道 ~阿久津潤一デザインワークス~”]メカデザイナー阿久津潤一氏とは?
一般にはガンダムアストレイのメカデザイナーとして知られる阿久津潤一氏。
しかし、ご本人の活動コンセプトとして、面には一切出ず、職人的なデザイン業に専念するというスタイルにより謎に包まれた人物でもあります。
この画集でも生年月日やプロフィール、インタビューも掲載されていないという徹底ぶりです。
ですが、今回の本では阿久津氏ご本人を知る二人のメカデザイナー、大畑晃一氏と野中剛氏による阿久津氏を語るインタビューが掲載されており、阿久津氏の人となりを知ることができる貴重な資料となっております。
第1章ガンダム編ではアストレイやGユニットが勢揃い!
第一章のガンダム編は阿久津氏のデザインしたMSの中から、厳選された機体が集まっています。
Gユニット、アストレイ、ガンプラビルダーズなどなど。
非常に珍しい機体や画稿も収録されており、ページをめくるたびに「おお!」となりますね。
特にベアッガイなんかは顔を決定するまでの準備稿が数多く掲載されており、資料的価値も抜群です。
特に阿久津氏の代表作であるアストレイシリーズは徹底収録。
各部のアップ画稿など、ガンプラ製作の資料として非常に参考になります。
同一機体でも初期、PG用画稿、MG用画稿と多数設定画が収録されているので、それを並べて見比べられる!
アストレイ好きにはたまらない喜びです♪
第二章アニメメカ編ではバルキリーⅡやインベル、ラブリーエンゼルが収録!
第二章はアニメメカ編。
マクロスⅡのバルキリーⅡやアイドルマスターゼノグラシアのインベル、ダーティペアのラブリーエンゼルなどなど、「これも阿久津デザインだったんだ!」と驚くようなメカがいっぱいなんです。
バルキリーⅡが阿久津氏によるデザインだったとは私も全然知りませんでした……
大畑晃一氏のインタビューの中に阿久津氏がバルキリーⅡをデザインするに至った経緯が語られているのでそれと合わせて読むとすごく面白いですよ!
第3章。真のメインコンテンツである玩具デザイン編を見よ!
阿久津氏は数多くの玩具デザインに携わっており、現在のメインフィールドと言っても過言ではありません。
メタルビルドやコンバージなどのガンダム系玩具からトランスフォーマーやマシンロボなどの変形メカまで。
貴重な資料が満載となっています。
玩具編で必見なのが数多くのガンプラ開発用に描かれたイラストの数々です。
ここを見ると、いかに多くのガンプラが「阿久津版」であるかということに驚かされます。
阿久津氏のデザインは我々のすぐそば、ありとあらゆるところに溢れているんです!
第4章はイラストワークス編!あのガンプラの箱絵も阿久津氏の仕事?
第四章はイラストワークス編。
イラストレーターとしても活躍する阿久津氏が手掛けたガンプラのパッケージアートやカードイラストなどが収録されています。
「このガンプラの箱絵もそうなんだ!」と読み進めるたびにびっくりしました。
阿久津氏は我々にとって最も身近なメカデザイナーである!
というわけで「画道 阿久津潤一デザインワークス」でした♪
この本の「玩具デザイン編」を見ればわかるのですが、阿久津氏はプラモデル、食玩、超合金などなどロボット玩具の商品開発用デザインを数多く手がけています。
おそらくロボやガンプラが好きな人の家になら、必ず阿久津氏がデザインに関わった商品が置いてあるはず。
阿久津氏は我々にとって最も身近なメカデザイナーなんですね。
そして描くメカはどれも文句なしに「かっこいい」!!!
ページをめくるたび、「ああ、自分があのとき好きだったあのロボも、あの玩具も阿久津さんのデザインだったんだ!」と発見があります。
冒頭でも解説しましたが、阿久津氏はメディアへの露出の少ない、謎に包まれたメカデザイナーさんですが、この本を読むと阿久津氏のデザインがいかに我々にとって身近なものであるかと、とても親近感を抱きます。
ロボ好きならぜひ読んでみてくださいね♪
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