ロシアの大地が送り出す、スナップフィットミニスケールAFVプラモの真価を見よ!ズベズダ1/72Su-85。ホビージャパン2021年5月号掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回はホビージャパン2021年5月号掲載作例のズベズダ1/72Su-85を紹介します♪

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ロシアの赤いスナップフィット!

 堅実に1/72AFVをリリースしてくれるロシアの赤い星、ズベズダからSu85が発売されました!

 同社の1/35キットをスケールダウンしたものなのですが、「なんて地味な車両を……」 とスルーしてしまいそうなそこのミニスケ好きの貴方、ちょっと待ってください!

  なんとこのキット、スナップフィットなんですよ!

 ズベズダはウォーゲーム用のコマとして多数の1/100AFVモデルをリリースしており、そのシリーズは全てスナップフィット。

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 その技術を本格的なスケールモデルである、1/72AFVシリーズに応用した第一弾なんです!

  それを考えると、部品数が少なく、ロシア車両の中でも屈指のシンプルなスタイルをしているSu85を実験台として選ぶのは至極納得です。

Su-85ってどんな自走砲?

 Su-85は第二次世界大戦当時、ソビエト軍が使っていた自走砲です。

 ティーガーⅠなどドイツの重戦車を捕獲したソ連軍は装甲の厚さに驚愕。

 これを撃破可能な車輌を、と様々な車輌が開発されましたが、ソ連の主力であったT−34戦車の車体をベースに開発されたのがこのSu-85です。

 長砲身の85mmを搭載したSu−85はそれまでの76mm砲によりもはるかに長距離からドイツ戦車を破壊することが可能になったのです。

 なお、T34車体のSu自走砲シリーズは122→85→100の順番で開発され、パワーアップしていきます。

 最終形のSu100は旧ソ連の友好国に輸出され、かなりの長期間にわたって使用されており、2015年のイエメン内戦で確認された車輌もあります。

 ソ連の車輌は本当〜に息が長くて驚かされますよね!

ズベズダ1/72 Su-100工作ポイント!

 特にスライド金型などは使われていないため、砲口は開いていません。

 ただ、ここが埋まっているのは流石にAFVモデルとして悲しいのでデザインナイフでアタリをつけ、1mmピンバイスで開口しています。

 開口した状態。

 1/72AFVモデルは砲身が埋まっているものが多いので、ミニスケAFVでは必須テクニックですね♪

 塗装前の状態。

 砲口以外は無改造のストレート組み。

 流石にガンプラや国産のスナップフィットメーカーと比べるとはめ合わせがキツく、ピンを少し調整しなければいけない部分も多少あるものの、合いは良くスラスラと組み上がります。

 OVMや細かいフックも、巧みなパーツ構成でピンの痕がわからないようにはめ込めるのには感動しましたね。

 なお、車体側面のフックは接着式です。

 おおむねいい感じなのですが、油彩でウェザリングするときの強度が心配なので、組み立て後に流し込み接着剤を流し込んでしっかりと固定しています。

 組み立て最大の山場は履帯です。

 プラ製で、T34系列のベルト状履帯の薄さとディテールを実に繊細に表現した素晴らしい履帯なのですが、ゆっくりとクセをつけないと折れるので慎重に組み立てましょう。

 私は二箇所折り、接着して誤魔化しました♪

 サイドスカートが無い車両は誤魔化せないのが問題ですよね……

ロシアングリーンにこだわって塗ってみる!

 最初に下地としてMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹きます。

 1/72AFVモデルは小さく、そのまま塗ると色がすけて軽く見えてしまいがち。

 一度黒く塗っておくことで、完成時に重量感を強調することができるのです。

 次にロシアングリーンの発色を良くするためにMr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイトを全体に吹きます。

 均等に真っ白にする必要は無く、光が当たる面はより白く、暗い面はほどほど、と軽めのホワイト&ブラック塗装の下地としています。

 ホワイト&ブラック塗装についてはこちら。

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 ロシアングリーンはパッケージ写真を参考に、ガイアカラーのウォームホワイト+純色イエローで作ったクリームイエローに、純色シアンをわずかに添加して調色。

 ロシア戦車の明るいグリーンは色味的にはイエローに近いので、イエローから調色することでイメージ通りの色に仕上がりますよ。

 フラットベースなめらか・スムースタイプ+Exクリアーで全身のツヤを消し、Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンを薄めて全体をウォッシング。

 1/72は汚しすぎると汚くなるので、ウォッシングは軽く一回だけにしてスッキリした印象にしています。

 ライトは通常のプラパーツなのでクリア化します。

 まずは砲口を開けたのと同じ要領で、2.5mmピンバイスを使って内側を彫り込み。

 彫り込んだら、内側にメッキ調塗料である4Artistマーカーのシルバーを塗っておきます。

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 100円ショップのセリアで購入したUVクリアレジンをライトに垂らし、ブラックライトを当てて硬化させます。

 30秒くらいで完全硬化するのでほとんど時間はかかりません♪

 ライトをクリア化した状態。

 1/72AFVはライトがソリッドのものが多いですが、この方法ならばサイズが合ったレンズパーツを探さなくても、簡単にクリア化することができます。

 1/72AFVはただでさえ地味になりやすいので、輝くライトは作品に素晴らしいアクセントを加えてくれるのです♪

6面図!

 こちらに6面図を掲載しておくので、製作のときの参考にしてください♪

ズベズダスナップフィットシリーズに期待!

 このSu85なのですが、スナップフィットというだけではなく、純粋に出来もいいんですよね。

 ペリスコープも抜けてますし、1/35を縮小したものなので精密感も抜群です。

 そのうえ、ゲート位置が組み立て後に目立たないように配置されているなど、バンダイやタミヤのような国産プラモメーカーのような配慮まで!

  ズベズダ、凄すぎじゃないですか?

 Su-85は大学生の頃タミヤの1/35(ファーマー)を作ったのですが。

 「なんてのっぺりしたかっこ悪い車輌だろう。同じような形のラングとか超カッコいいのに!」

 って思ってたんですが、20年経つとこのシンプルかつ量産性を配慮したスタイルの素晴らしさがわかるようになりました(笑)

 タミヤのSu-85はモーターを入れる都合で車体幅が広いんですが、ズベズダのほうは実車に忠実なのでシュッとスマートな印象がカッコいいんですよね♪

 というわけでズベズダ1/72Su-85でした♪

 すごく出来がイイですし、なにより一瞬で完成するので週末モデリングには激オススメ!

 本命であるT−34シリーズが待ち遠しくなります。

 ズベズダ1/72戦車は組み終わっていて塗れば完成!というのがいくつかあるので、早く塗ってあげないと!

 ミニスケAFVは最高ですね♪

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