こんにちは!プロモデラー林哲平です。
今回はホビージャパン2021年3月号の連載記事「ガンプラ凄技テクニック」で製作した、HGUC F91とクロスボーンのミキシングで製作したアーリークロスボーンガンダムを紹介します♪
ガンプラ凄技テクニック第3シーズンはミキシングビルド編!
おかげさまで「ガンプラ凄技テクニックHG編」の売れ行き大好評です!
お買い上げ、そして応援していただいたみなさま、本当にありがとうございます。
一冊目はMGを主体としたウェザリング編。
二冊目はHGを主題とした、あらゆるガンプラ塗装技法を網羅するテクニックバイブル。
そして、次のシリーズを何にするか? と考えてみました。
やはり「週末でできるガンプラ凄技テクニック」ですから、手軽で目を引く作品を読んでもらうみなさんに楽しんでもらなければなりません。
そこで、今回はちょっとガンプラを組み替えるだけで驚くほど格好良くなる「ミキシングビルド」をテーマにしよう!となったんです。
なにより、私はあらゆるテクニックの中でミキシングビルドが一番得意ですから。
この一年はその技術の全て! を、お手軽かつ、誰でもできるように紹介していきますね♪
誰でもできる!「無改造ミキシング」!
「ミキシングビルド」と横文字で書いてしまうと難しそうに感じるかもしれませんが、ぶっちゃけガンブラの「組み替え遊び」です。
ガンプラ作っている人なら一度はちょっと手足を組み替えてみて、遊んだことってありますよね?
今回はその組み替え遊びをちょっとだけ推し進めてみて。
パーツの加工は一切無し! 普通にガンプラをパチ組みするのと全く同じ手間楽しめる、「無改造ミキシング」をやってみよう!というのがテーマなんです。
この無改造ミキシング、「ガンプラ凄技テクニックHG編」のシナンジュシュムックなどいろんなところで解説してはいるのですが。
今回はミキシングビルド編のトップバッターということで、いつもよりしっかりと解説しています♪
それでは無改造ミキシング、行ってみましょう♪
設定でもプラモでも、共通部分が多いガンプラを組み合わせよう!
HGクロスボーンとF91は同じフォーミュラ計画の小型ガンダム。
ポリキャップも共用なので組み替えが非常に簡単なんですね。
HOWTOでは共通機構を持つキット同士をいかに組み合わせるか?と言う方法を解説しています。
機構が共通でも合わないときは頭を使え!
同じポリキャップを使ったキットでも、このように軸の受け口が違うなど、すんなりとパーツ交換できないときもあります。
記事ではそんなときどう言う切り口でパーツを組み替えればいいか?
をしっかりと解説しています。
いろんな組み合わせを試してみる!
ミキシングビルドはいきなり最初から最適解であるカッコいい組み合わせを引き当てることはなかなかできません。
記事では「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤をして、失敗例もしっかりと見せながら工程の段取りを解説しています。
この「ああでもない、こうでもない」は凄く大事なポイントで、これをやればやるほどミキシングの腕前が上がります。
一見無駄に見えるかもしれませんが、これはミキシング筋を鍛える腕立て伏せのようなものだと思ってください♪
持たせる武器だけでイメージが変わる!
手に持たせる武器だけでも、MSのイメージは大きく変わります。
キャラクター性の強いビームザンバーを持たせるか?
フォーマルなF91のビームライフルを持たせるか?
機体のイメージに合わせた武器選択の方法も解説しています。
ガンダムは胸さえ塗ればまとまる!
ガンダム系MSはほとんどのパーツが白で、胴体のみ色が違う機体が多いので、最小限のパーツ塗装で全体を統一することが可能な機体も多いんです。
このアーリークロスボーンの場合、塗装しているのは胸のわずか4パーツだけ。
隠蔽力が強く、仕上がりも滑らかなMrフィニッシングサーフェイサー1500ブラックを使えば一瞬でX1カラーになるんですすね♪
面倒な塗り分けを「無かったこと」にしよう!
F91のヴェズバーは設定だと中心に胴体と同色のラインが入りますが、マスキングでも筆塗りでも、塗り分けるのって面倒臭いですよね?
オリジナル機ならば、オリジナルカラー、ということでこう言う塗り分けを「なかったこと」にして、合法的に塗装を省いて時短できます。
配色パターンを変更するのも、立派な改造なんですよ♪
シールを有効活用しよう!
ミキシングではパーツと同様に、シールも効果的に使ってみましょう。
これはクロスボーンのシールですが、クロスボーンマークはF91の胸にもぴったり貼れるんですね♪
こういったマーキングの組み合わせも、ミキシングの秘訣なんです♪
今回のボツビルド「F91格闘試験型」!
ミキシングビルドをしていると、決定版とは違うんだけれども、捨てがたい組み合わせって途中で生まれて来るんですね。
この「ボツビルド」のコーナーではそんな採用され無かったMSAー120的な組み合わせを紹介します。
今回は「F91格闘試験型」。
これはアーリークロスボーンと頭が違うだけなのですが、最後まで迷いました。
なんせこの組み合わせなら、胸すら塗らずに出来ちゃうんですから!
正直、これで進めるつもりだったのですが、最後にクロスボーンの頭をつけた姿を見直してみるとあまりにカッコよく、ここは簡単さよりも格好良さを優先しよう!とアーリークロスボーンにしたわけなんです。
この「F91格闘型」は本気でノースキルで製作できるので、興味ある人はぜひ作ってみてくださいね♪
ホビージャパンをよろしくお願いします!
というわけでF91-X1アーリークロスボーンガンダムでした♪
クロスボーンガンダム用に開発されていた専用コアファイターの開発が間に合わず、パイロットであるシーブック・アノーが使い慣れていたF91の量産型の胴体に先行して完成していたF97の頭部、手足を装着。
宇宙海賊クロスボーンバンガードの結成極初期に短期間のみ運用されていた……というイメージでまとめて見ましたが、いかがだったでしょうか?
無改造でもミキシングは全然可能なので、週末の空き時間にぜひやってみてくださいね♪
「ガンプラ凄技テクニックミキシング編」に増補番で収録!
この作例は月刊ホビージャパンでの連載をまとめた本「週末でつくるガンプラ凄技テクニック ミキシング編」に製作途中写真や製作解説、完成写真を10枚以上追加した増補改定版で収録しています。
下↓の記事で本の内容について徹底解説していますので、本誌の連載で一度読んだ人も、まだ見ていない人も目を通してもらえると嬉しいです♪
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