こんにちは!プロモデラー林哲平です。
今回はHJメカニクス13の連載記事「林哲平のHOW TO BUILD GUNDAM」にて製作した1/144アッガイを紹介します♪
伝説のアッガイを再現する!
今回の作例は「HOW TO BUILD GUNDAM2」に掲載されている小田雅弘氏による伝説的な作例である1/144アッガイを、多くの人が製作できるように作業工程を徹底検証しつつHOW TO仕立てで製作したものです。
旧キット1/144アッガイはボールジョイントの採用やコクピットハッチの再現、ツメの伸縮ギミックなど後のガンプラに繋がるような先進的な機構が搭載されていたり、個々の部品の基本的な形状はいいのですが……真下に垂直に伸びた足や前後幅が広すぎる股間、真正面に突き出た口など……
そのまま組み立てただけだと、どうしても設定画やアニメのイメージとは違う部分が気になってしまうんですよね。
小田氏のアッガイは、その改修ポイントを全て的確に改修した、まさしく「伝説の作例」なんです!
それでは各部工作ポイントの解説をしていきます♪
胴体をクサビ型に幅ツメする!
小田氏のアッガイと言えばなんと言っても胴体の幅詰め工作です!
●マーカーを使った削りシロのチェックの方法
●接着面をキレイに削って合わせる方法
●削りすぎて腕が入らなくなるのは何mmから
など、当時の小学生が一番知りたかった幅詰め工作のポイントを10枚以上の写真で徹底解説しています♪
股間付け根をパテで作る!
胴体の幅詰めに伴い、削り取った股間カバー。
こちらも原作例通りにパテを使い、より設定がに近づけた丸っこい形で再生する方法を解説しています。
口を下に向ける!
アッガイの口は設定画だと下に向いているのですが、キットの口は前に突き出た形状となっており、イメージとは結構違う部分です。
こちらも原作例通り、削って下に向きを変更し、プラ板を貼り付けて段差を再現する方法を解説しています♪
ズゴックの脚で腕を伸ばす!
原作例で特徴的である、腕の伸縮ギミック 。
こちらも原作例通りに1/144ズゴックの太ももから製作する方法を解説しています♪
武器セットでミサイルポッドをディティールアップ!
原作例では左手のミサイルポッドは武器セットのハイパーハンマーのトゲが使用されています。
こちらの埋め込み方法などもしっかり解説います。
それにしても、これ埋め込むと肉球みたいでめちゃくちゃ可愛くて、塗るのが惜しくなってくるんですよね♪
脚部もクサビ型に幅ツメする!
1/144アッガイの脚部はキットのままだと脚が垂直に直立した状態になっています 。
こちらも原作例に則り、
●クサビ型に幅詰めしてメリハリをつける方法
●足首軸をズラして設地性を高める方法
●ガニ股を再現するための関節位置
を詳しく解説しています
1/144アッガイ、ビフォアーアフター!!!
改修ビフォアアフター。
股間の厚みや脚部のガニ股化により、全体の印象が大きく変わっていますが、個々のパーツの基本的な形状はキットからはほとんど変わっていないのがおわかりになるでしょうか?
塗装とマーキングの再現!
塗装はやウェザリングは「HOW TO BUILD GUNDAM2」の製作記事に忠実に再現 しています。
原作例ではラッカー塗料の筆塗りによる書き込みですが、もちろん私はそんな超絶テクニックは持っていないので、マーキングは現在入手できるガンダムデカールでできうる限り再現しています。
正直、工作よりもこのマーキングの再現が最も大変だったので、作りたい!と思っているモデラーさんに役立てていただけると幸いです
今こそ作ろう!伝説のアッガイ!
このアッガイを製作して素晴らしいと感じたのは、小田雅弘氏の工作に一切の無駄が無いことです。
パテを大量に使うのではなく、最小限の幅詰めで、最大効率の成果を上げる!
胴体のクサビ幅詰め工作なんて…… 現在よりもモデラーの製作スケジュールがもっと厳しかったあの時代、ギリギリのタイミングで受け取ったテストショットを組み立てながら、この改造をを真っ先に思いつく、コロンブスの卵のような発想はまさに驚異ではないでしょうか?
このアッガイの工作ですが…… 当時は非常に難しい工作とされていたようですが、改造ポイントが極めて的確に絞られているため、「幅詰めや改造工作をやってみたい!」というちょっと頑張ってみたいモデラーさんのチャレンジ課題として最適であると、実際に作ってみて感じました。
「40年前は無理だった工作を、今ならできるかもしれない!」 というかつての想いを後押しできたら嬉しいです。
HJメカニクス13をよろしくお願いします!
と いうわけで1/144アッガイでした!
なお、こちらの記事は「HOW TO BUILD GUNDAM2」を隣に置きながら同時に読み進める前提で製作していますので、「昔持ってたけど、今は手元にない!」 という人はぜひこの際、どこでも読めて写真をいくらでも拡大可能な電子版で手に入れてみてください♪
HJメカニクス13をよろしくお願いします♪
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