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マスターグレードVer.kaシリーズ20年の歴史を名作キットと共に振り返る。月刊ホビージャパン2023年6月号

こんにちは。プロモデラー林哲平です

今回はホビージャパン2023年6月号を紹介します

今月の巻頭特集は新発売のZガンダムVer.kaを主軸としつつ、 ホビージャパンプロモデラー陣が送る歴代の名作kaキットの作例と共に

MG Ver.ka20年の歴史を振り返る読み応え抜群の内容となっています

目次

「MG Ver.kaオールキットガイド」が付属!

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ホビージャパン2023年6月号には特別付録として「MG Ver.kaオールキットガイド」が同梱されております

ページをめくると「Kaキットってこんなにあるんだ!」と懐かしくなりますね

ところで、皆さんはどのKaキットがお気に入りですか?

私は初のモノアイKa化だったシナンジュが一番好きです

「週末で作るガンプラ凄技テクニック」は新シリーズ「懐かしのディオラマ編」がスタート!

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今月号より、連載記事 #ガンプラ凄技テクニック は新シリーズ「懐かしのディオラマ編」の開始となります。

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前年度は旧キットの制作をテーマとした「懐かしのキット編」を連載しましたが、旧キットといえばやはりディオラマですよね!

ですが……どうしても、私の力不足で一冊ではディオラマの制作法まで詳しく解説することができず、「旧キットでのディオラマ制作が知りたい!」という読者さんの声も多くお聞きしました。

なにより、私も旧キット大好きですし、ディオラマも作りたい、旧キットもっともっと作りたい!

というわけで「懐かしのディオラマ編」の連載をさせていただくことになりました。

第一回はディオラマ制作において最も基本的なテクニックである地面の作り方をテーマに、上にガンプラをおいて気軽に楽しめる初歩のディオラマ「プレイベース」の制作法を解説しております

新シリーズに突入……というより旧キットシリーズ2年目となる「ガンプラ凄技テクニック懐かしのディオラマ編」をよろしくお願いしますね

掲載作例をヨドバシカメラ展示写真より紹介します!

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ここからはヨドバシカメラ新宿西口本店「ゲーム館2階」に現在展示中のホビージャパン2023年6月号掲載作例を紹介させていただきます。

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特集のMG Ver.Kaシリーズに、水星の魔女やハセガワザブングルなど、今回は大型キットが立ち並ぶ、迫力満点の展示となっております。

ヨドバシカメラさんの好意で今回からショーケースの展示スペースがより大きくしていただいたことで、作品を隅々までより見やすくなりました。

ヨドバシカメラさん、本当にありがとうございます、

NAOKI氏のMGガンダムVer.ka

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NAOKI氏のMGガンダムVer.ka

Kaガンダムというとジムカスタムとミキシングしてセンチネル0079風に徹底改修するというのが定番ですが

今回の作例はキットのインストに掲載されている開発用画稿へと近づける、キットそのものを活かす方向のアプローチでの制作

それでも方の大型化や胸の面構成の変更、前腕やスネ、ふんどし部分の延長など全身くまなく手が入っており、「MG Ver.kaのファーストアイテムとしてのガンダム」に徹底的にこだわった作品となっております

工業的な硬質感が伝わってくる、美しい発色の塗装も魅力です

まつおーじ氏のMG ZガンダムVer.ka

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まつおーじ氏のMG ZガンダムVer.ka

これまでのMG Zシリーズとは一味違う、アニメスタイルを尊重した衝撃の最新キットを丁寧にフィニッシュ

可変機の場合、どうしてもパーツごとの色味が変わってしまいがちなのですが、プラ板で治具を作り、できる限り同時に塗って色味を統一したり

変形ギミックゆえ全塗装だと塗膜が剥がれやすいのですが、それを防ぐための削り込みや塗膜の厚みのコントロールはまさに匠の業 !

20年目を迎えるVer.ka特集にふさわしい表紙モデルとなっております!

不破優氏のMGフルアーマーZZ

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不破優氏のMGフルアーマーZZ

KaのFAZZと強化型ZZガンダムをミキシングし、仮想Ka版フルアーマーダブルゼータとして完成 ただ2つを組み合わせただけではなく、つま先やスネの延長、ハイメガキャノンの大型化、胸部面構成の刷新など全身くまなく手が入っており、そのコダワリはまさに鬼気迫る勢い!

もちろん外装は脱着可能で強化型ZZも再現可能であるというパーフェクト仕様!

鮮やかなブルーはカーモデル用のバルケッタのcalsoGTブルー、スカイラインやZなどで有名なカルソニックブルーを仕様されているとのこと

とにかく見どころ満点で、思わずショーケースのガラスにおでこをぶつけてしまいそうになる作品です!

マイスター関田氏のMGフルアーマーユニコーンガンダム

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マイスター関田氏のMGフルアーマーユニコーンガンダム

こちらはMGEXにフルアーマーパーツを組み込んでの作品ですが、目をみはるのはやはりその塗装 ユニコーンは面が非常に多いデザインですが、その面ごとに微細なグラデーションを施してより立体感を強調して仕上げられているのです。

作例記事ではUVライトを使った劇中風の細かな点が浮かび上がるサイコフレームの塗装法も解説されとり、塗装マイスターの腕がふんだんに活かされた作品となっています

オトカワ氏のMG V2アサルトバスターガンダムVer.ka

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オトカワ氏のMG V2アサルトバスターガンダムVer.ka

小型MSということで、キットは比較的シンプルなディテーリングであるので全身にスジボリを追加して密度感をUP

そして、このスジボリの方法が凄い! オトカワ氏は超高精度の工作技術が卓越したモデラーさんですが、スジボリのズレを防ぐガイドテープの使い方などは他に類を見ないもので、記事内容も極めて充実。

落ち着いたシャンパンゴールドの色味などとも相まって、ただの派手な最強ガンダムでは無い、兵器的なリアリティを追求したフィニッシュも見どころの作品です!

只野☆慶氏のMGクロスボーンガンダムX1

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只野☆慶氏のMGクロスボーンガンダムX1

こちらの作例、なんと後発キットであるMGガンダムF91Ver.2.0のフレームを組み込んで全身の関節や可動を降るアップグレードされた作品なのです!

初代MGF91とクロスボーンはフレームは共用でしたが、Ver2.0F91とクロスボーンだと構造はまったく違います

だれもが考えるとはいえ、実現するには極めて難易度の高い改造を見事に実現!

プロポーションもF91 2.0寄りの曲面がより加わったグラマラスなものとなり、さながらコミック版のX1のイメージも取り入れられた、クロスボーン好きなら見逃せない作品となっております

寝太郎23氏のMGウイングガンダムゼロEW Ver.ka

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寝太郎23氏のMGウイングガンダムゼロEW Ver.ka

目をみはるのはやはりその仕上げ

通常版とクリアー版キットのパーツを併用し、アンテナや装甲のフチ、翼の一部が透けて見える、透明感のある独特のフィニッシュが光ります

パーツごとの質感もパール、メタリック、クリアーによる光沢、つや消しと使い分けられており

展示された実物は印刷物である誌面だとどうしても伝わらない本物の迫力が全身から発散されており、見応え抜群の作品となっております!

木村直貴氏のMGボールVer.ka

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木村直貴氏のMGボールVer.ka

ボール自身が現実の作業用ポッドの形状を強く意識したデザインですので、凄腕のスケールモデラーである木村氏が本物の機械のメカニズムを意識しつつ、全身にディテールと宇宙的リアリティを共存させたウェザリングを追加

元々凄まじく出来のいいキットですが、マイスターの手によりさらなるブラッシュアップが施された作品となっております

哀川和彦氏の1/100フルメカニクスガンダムエアリアル

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哀川和彦氏の1/100フルメカニクスガンダムエアリアル

新たなるガンダムのフラッグシップモデルとして、また一つガンプラの進化を押し上げたスーパーキットを、哀川氏らしいキットの素性を最大限に尊重する丁寧なフィニッシュで激作!

このキットはパーツ構成が極めて優れており、驚くほどに組み立てが楽なんです!

初めて全塗装にチャレンジするモデラーさんのファーストアイテムとしてもオススメなので、ぜひホビージャパン本誌に掲載されている作例記事と合わせて見ていただきたい作品です

Ryunz氏のHGディランザ・ソル

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Ryunz氏のHGディランザ・ソル

第12話のヴィム・ジェタークが搭乗した機体をイメージしての制作で 、黒塗りの高級車をイメージし、同系色ながらグロス、半光沢、つや消しを塗料の質感を使い分け

さながらカーモデルのような仕上がりが魅力の作品です!

ARUE氏のHGザウォート・ペイ

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ARUE氏のHGザウォート・ペイ

ビームキャノンとミサイルランチャーを装備し、ライフルも大型化した実戦仕様のザウォートを よりミニタリーテイストを強調したウェザリングで制作された作品です

ザウォートを見ていると、自分なりにいろんなカスタマイズがしたくなってきますよね♪

かいん氏のHGティックバラン

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かいん氏のHGティックバラン

ドダイからの伝統であるサブフライトシステムを現代技術でプラモにしたこのキット、部品数が少なく組みやすく、しかもすばらしくできが良い!

プラモデルの塗装や工作入門にピッタリのこのキットを、ベテランモデラーであるかいん氏が丁寧に制作。

実質的にエアモデルとして細部をシャープ化するディテールアップが全身に施されており、上になにものせなくても、単品でも見応え抜群の作品へと仕上がっております!

長徳佳崇氏の30MM ヴォルパノヴァ(トライアンフプランα)

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長徳佳崇氏の30MM ヴォルパノヴァ(トライアンフプランα)

エスポジット以来の可変機NEWアイテムとなったヴォルパノヴァクアッドバイクVer.をカスタマイズ

頭部や脚部のスタイリングや変形機構の調整、鮮やかなレッドのカラーリングなど、パッと目に入り印象焼き付く作品となっております

ガルマ☆ザビコ氏のコトブキヤエヴァンゲリオン正規実用型新二号機α

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ガルマ☆ザビコ氏のコトブキヤエヴァンゲリオン正規実用型新二号機α

あまりにも複雑な形状を超高精度のディテールで再現されているため、塗装難易度が極めて高いキットなのですが

これを色味も作品イメージに合わせて見事に美しく塗装してフィニッシュ!

いや、私だったらこれ塗ってって言われたらたぶん実家に逃げ帰ります

超絶塗装に感嘆してしまう作品です!

nishi氏のマックスファクトリー PLAMAXギルティプリンセス下着素体娘ラン&ジェリー

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nishi氏のマックスファクトリー PLAMAXギルティプリンセス下着素体娘ラン&ジェリー

これまでの「メイドロイド」シリーズから一変、下着姿のソリッドなスタイルのキットを、可愛らしくガールズモデルを仕上げるモデラーの第一人者であるnishi氏がキットの持ち味を最大限に活かして制作!

肌色面積が多いため、柔らかな質感を再現するための微細なグラデーションコントロールが光ります

下着をより肌に密着させるためのフィット感向上工作など、セクシーな見た目以上に繊細なテクニックが詰め込まれた作品です!

清水圭氏のMODEROIDビッグオー!

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清水圭氏のMODEROIDビッグオー

氏が得意とする水性ホビーカラーによる独特の筆塗りにより、まるで金属の塊がそこに屹立しているかのような抜群の存在感を放つ作品です

今月号の制作記事ではついに清水氏がその筆塗りテクニックを詳細に公開!

大きな写真と詳しい工程により塗装が解説されているので、清水氏風の筆塗りにチャレンジしてみたい人はぜひホビージャパン本誌の187ページのHOWT0記事をご覧ください

更井廣志氏のハセガワ1/72ザブングル

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更井廣志氏のハセガワ1/72ザブングル

全高26cmのビッグスケール、「飛行機のハセガワ」「カーモデルのハセガワ」と言わしめる、1/72の国際インチスケールの採用とスケールモデル的なディテーリングが魅力の注目キットを、ザブングルならこの人!の更井氏が制作!

プロポーション的には首をわずかに延長してヒロイックさを増しつつ、得意のカラーモジュレーションと高度なウェザリングにより、さながらゾラの大地に本当に立っているようなリアルな仕上がり!

ザブングル愛ほとばしる作品です! え〜と、1/72ギャリアとかいつかプラモ出るんでしょうか?

私イチオシ作例は田仲正樹氏の「ロッグマック」!

今月のホビージャパン2023年6月号で個人的にイチオシの作例は田仲正樹氏の連載「サンライズメカニック列伝」のアオシマ1/600ロッグ・マックです

ロッグマックはそのキャラクター的存在よりも、SF3Dのパーツ取り用して重宝されてきたことで有名なキットです

ですので、純粋ロッグ・マックそのものとして完成させている作品は意外と少ないのです

重機動メカは全般的に名作揃いですが、田仲氏のロッグ・マックは関節をHGガンダムAGE1などにアップデートしつつも、劇中のキャラクターイメージの再現度がとにかく凄い!

特徴的な丸い装甲が隙間無く左右ピタリと合うのには感動を覚えました!

間違いなく、世界一カッコいいロッグマックに仕上がっており、サンライズメカファン必見の作品となっております!

ホビージャパン2023年6月号をよろしくお願いします

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というわけでホビージャパン2023年6月号の解説でした

次号7月号の巻頭特集は「機動戦士ガンダム水星の魔女 もっと楽しむガンプラ!」と題し、ガンプラ制作をより楽しむ制作講座などが中心の特集を予定しております

読者のみなさま、今月もホビージャパンを隅々までじっくりと楽しんで読んでいただけると幸いです

「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ大好評続刊中です!

プロモデラー林哲平が送る、週末の空いた時間に、誰でも簡単、お気軽に、カッコいいガンプラがあっという間に作れてしまうガンプラ製作本「ガンプラ凄技テクニック」。

シリーズ続々と続刊中で、「読むと初心者でも本当にそのとおり作れてしまう!」と、皆様からも大好評を頂いております。

実際に作った作品をモデラーさんから見せていただけることも多く、本を書く側として。

プロモデラーとして、そのたびにたまらない喜びを感じます。

「プラモデルを趣味として作ってみたいけれど、ちょっと難しそうで手が出ない」という人はぜひ手にとってみてください。

プラモデルの楽しさをを体感する、手助けになれば私は嬉しいです。

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「世界の全てを模型店に」をテーマに、ありとあらゆる日用品で制作するオリジナルメカ

 それが「再生構築機界ケルバーダイン」です。

 子供の頃の、なにかを作りたくてしかたがなかったあの衝動を、いつの日も追い続けたい。

 そんな気持ちで制作しているので、ぜひケルバーダインたちを見て、なにかを感じていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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