
こんにちは!プロモデラー林哲平です!
ガンプラを全塗装で仕上げるときの必須作業が合わせ目消し。
これがまた面倒な作業で、難しそうでなかなか手が出ない!という人も多いんですよね。
ですが、近年工具や素材のアップデートが相次ぎ、以前に比べて圧倒的に合わせ目消しって楽になってるんですよ。
今回は初心者でも見てすぐ実践できる!現代最先端の合わせ目消しテクニックを「ガンプラ凄技テクニック」で製作したHGゴッグの記事から抜粋して解説していきますね♪

接着はタミヤの流し込み接着材速乾タイプで!

合わせ目にタミヤ速乾タイプ流しこみ接着剤を流し込んで接着します。
少し隙間を開けておき、中に接着剤に流し込み、隙間に表面張力で接着剤が溜まっている、ぐらい流し込んでおくとガッチリと接着することができます。

接着剤を流し込んだら、ぎゅ〜とパーツを押さえて密着させます。
このとき接着剤がはみ出した部分はそのままにしてください。
接着剤により溶けたプラ同士が融着し、合わせ目をガッチリ埋めるパテの役割を果たしてくれるのです。
15分や2時間でOKという説もありますが、いくら速乾とはいえ乾燥時間が短すぎると完成後に接着面がヒケることがあるので最低でも6時間くらい、 24時間くらい乾かしておけば安心です。
以前は合わせ目消しといえばドロドロタイプのスチロール用接着剤を使うのが一般的でした。
ですが、ドロドロタイプは乾燥が遅く、完成後合わせ目がヒケるのを防げるくらいまで乾燥させるとなると1週間くら待たなければ行けなかったんですね。
ですから速乾流し込み接着剤が登場したとき、模型界の衝撃は凄かったんですよ。
キサゲナイフで効率的に合わせ目を消す!

乾燥したら合わせ目消し作業に入ります。
接着剤とプラが混ざった出っ張り部分は結構硬く、そのまま紙ヤスリだけでで削るのは大変です。
ここで登場するのがウェーブのHGキサゲナイフ曲線片刃のようなカンナがけ専用工具であるキサゲ。
今まではこのような出っ張りはデザインナイフでのカンナがけが一般的だったのですが、デザインナイフだと歯がすぐに痛んでしまいますし、直刃なのでパーツを傷付る危険性があったんですね。
ウェーブHGキサゲナイフ曲線片刃は刃先に厚みがあり、刃こぼれを気にすることなく作業できるのでこのカンナがけ作業が圧倒的に効率的になるんですよ♪

紙ヤスリで表面を整える!

カンナがけで荒れた表面を400〜600番紙ヤスリで削り、表面を整えます。
合わせ目は紙ヤスリで消すというよりも、カンナがけで消し、紙ヤスリで表面を整えてキレイにするという意識で作業するとスムーズに進めることができます。
当て木をしなくても、四つ折りぐらいにしておけばある程度の平面ならばしっかりと面だしすることもできるので、紙ヤスリの使い方はこちらを参考にしてください。

消しきれなかった合わせ目は瞬着で消す!

合わせ目を消していると接着剤が回っておらず、わずかに隙間ができている部分などがどうしても出てくることがあります。
これはしょっちゅう起こります。
ヤスリがけしたとき、ヤスリの粉が合わせ目に沿って線のように溜まってしまう部分がそれです。
これを消すには浸透力が高く、柔らかく削りやすい低粘度速乾タイプの瞬間接着剤を使うのが一番。
消しきれなかった合わせ目に流し込み、紙ヤスリで表面を整えましょう。
合わせ目をまたぐ筋彫りは目立てヤスリで復活!

合わせ目を消したことにより筋彫りなどのディテールが埋まる部分。
これは目立てヤスリを使うと簡単に埋まった筋彫りを繋げることが可能です。
ナイフで復活させようとするとつい刃が変な方向にいってしまいがちなのですが、目立てヤスリで押すように接着面を削る方がミスがはるかに少なく、美しい仕上がりとなります。
一本もっておくと非常に便利ですよ♪
合わせ目消し完了!

合わせ目を無事消すことができました!
適切な素材と工具さえあれば、このようにびっくりするくらい簡単なんです♪
私は昔から合わせ目消すのがものすごく苦手で、作例作る時も接着するとき
「はあ、面倒臭いな〜」
とため息つきながらいつも作業してましたが、速乾流し込み接着剤とキサゲのおかげで
「よし!さっさと合わせ目消そう♪」
と合わせ目が前よりも好きになった気がします(笑)
というわけで合わせ目消し最新版でした!
皆さんもぜひ合わせ目消しまくってくださいね♪
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