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メッキのガンプラ、実は汚しが死ぬほど似合うって知ってました?MG RX-0ユニコーンガンダム3号機フェネクス ウェザリング仕上げ! 「ホビージャパン2019年2月号」「週末で作るガンプラ凄技テクニック〜ガンプラ簡単フィニッシュのススメ〜」掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です! 

 今回はホビージャパン2019年2月号の連載記事「ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」にて製作したMGフェネクスを紹介します♪

目次

輝くメッキと汚れのウェザリング、相反する二つを融合する!

 キラキラと全身輝くメッキキットは超ド派手で目立ちまくり、古のメッキ百式以来、ガンプラのジャンルとして人気を誇っています。

 あまりにも派手で見栄えがいいので、大学時代の模型サークルの展示会でパチ組みしただけのメッキキットが全塗装作品を抜いて一位になってしまい、メッキプラモ禁止令が出たことが若かりしころあったのですが、それくらいメッキのガンプラってものすごいインパクトがあるんですよ。

 反面、扱いが難しいのもまた事実。

 すぐ指紋がついてキレイに保つのが難しいですし、何よりも「メッキを活かして作品として作る」のがとにかく難しい!

 メッキ落として全塗装とか正直勿体無いですし、上級者でもすっごい大変です。

 どうせキレイに保つのが難しいなら、ウェザリングで最初から汚してしまえ!

 という「メッキウェザリング」がこのフェネクスのテーマなんです。

 それではレッツ、製作開始!

サイコフレームの透けを防ぐ!

 フェネクスに限らず、MGユニコーンシリーズのサイコフレームは内部フレームが透けて、暗くなってしまうのがネックです。

  しかし!裏に白を塗っておくとクリアーを損なわずに透けを防止し、ボワっと光る様子を表現することができるのです。

 これはホワイトで塗ることがポイントで、 シルバーを塗ると表面からはグレーに見えてしまうんですよね。

デストロイモードに固定する!

 本題のメッキウェザリングに入る前に大事なことがあります!

 フェネクスに限らず、MGユニコーンシリーズはユニコーンモード⇄デストロイモードへの完全変形ギミックがウリなのですが……

 このキット作ったことがある人なら「そうそう!」とわかってもらえると思うんですが、メインのデストロイモードがすっごい不安定なんですよ!

 すぐ倒れるし、ポーズつけようとして持つだけでいろんなところがパタパタ閉じるし。

 なのでこのHOWTOではデストロイモードに固定する方法を解説しています。

 方法は簡単で、瞬間接着材を流し込むだけ。

 でも、一つだけ大事なポイントがあります。

 流し込む瞬間接着剤にウェーブの低粘度・速乾タイプは絶対に使わないでください。

 浸透力が非常に強く、プラやABSに染み込んでエナメル塗料のように割ってしまったり、毛細管現象によりスミ入れのようにディテールに沿って瞬着が登り、手とパーツがべっとりくっついてしまったりといいことがありません。

 プラを割る可能性が低く、かつ固定部の強度を確保できる高強度タイプの使用を推奨します。

 肩はポーズ変更などでちょっと触ると閉じたりするので固定しておくと安定感が抜群に向上するポイントです。

 ウェザリングで仕上げるので、このように組んだ後から流し込んで多少接着材がはみ出ても全然気にならないのがいいところですね♪

 脚部の固定もすっごい大事です。

 特に太ももとスネは変形を残しておくと本当に安定しませんからね!

 MGユニコーンをデストロイモードで楽しむなら、絶対に固定がオススメですよ♪

大量のデカールを手早く貼る!

 ユニコーンシリーズといえば大量のマーキングに頭を悩ませますよね。

 デカールのシート見るたびに「これ、貼るのか…」とため息でる人いませんか?

 私はいつも出てます(笑)

 というわけでデカールをしっかりと、かつ手早く貼る方法を解説しています。

 こちらに詳しく別記事で書いていますので、デカールの貼り方に悩む人はぜひ参考にしてくださいね♪

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メッキパーツをウォッシングする!

 サイコフレームのクリアを活かすとなると、普通のウェザリングのようにつや消しスプレーを全身に吹くわけにはいきません。

  今回は外装にシタデルウォッシュを塗布することにより、パーツを全て組み立てたまま、つや消しとウォッシングによるトーンダウンを同時に行う方法を解説しています。

 シタデルウォッシュはクリアー系のウォッシングカラーで、感想するとメッキの輝きを全部殺さない程度のすごいいい感じのマットな表面となります。

 何よりも水性アクリル系塗料なので可動部やABSパーツが多いフェネクスに使うには非常に安心なんですよね♪

メッキパーツへチッピングする!

 現在のガンプラウェザリングでは欠かせないテクニックであるチッピング。

 メッキウェザリングのキモとなるポイントです。

 ただ、普通の色でチッピングしても、メッキの輝きに負けがちなんですよね。

 そこでチッピング用カラーとして非常に優れている水性ホビーカラーの焼鉄色を使ったチッピングの解説をしています。

 焼鉄色、すごい便利なので一度使うと病み付きになりますよ〜♪

実は3機の中で最も全塗装向きなフェネクス!

 ゴールドメッキを活かしたフェネクスのウェザリング仕上げ、いかがだったでしょうか? 

 MGユニコーンガンダムは発売から10年以上経っても今だに大人気のキットですが、複雑な変形機構ゆえの膨大なパーツ数、扱いに悩むクリアーパーツのサイコフレーム、大量のデカールとガンプラ初心者には高い壁となっています。

 フェネクスは全身ゴールドメッキでとにかくド派手で大変そうに見えますが、メッキパーツはすでに塗装済みのパーツだと考えると、実はMGユニコーンシリーズ中、全塗装で仕上げるなら一番簡単なキットなんですね。

 今回は複雑な変形はオミットし、メッキの弱点である指紋やホコリを気にする必要のウェザリング仕上げなので、初心者がストレスに感じる部分を廃し、ガンプラ製作の楽しさだけを詰め込んだ「ストレスフリーのMGユニコーン製作法」となっています。

 初心者上級者問わず、ぜひともチャレンジしてみてくださいね!!!

 こちらのフェネクスは著書「週末で作るガンプラ凄技テクニック〜ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」に完成写真増補版で収録されています。

 この記事を読んで「いいな!やってみたいな!」と感じてもらえたら、こちらの本も読んでいただけると私はすごく嬉しいです♪

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このフェネクスもらいだ〜Joe式塗装法で仕上げています!

 なお、今回のフェネクスは本誌でも素晴らしい作例を発表しているらいだ~JOE氏が2015年のGBWCにてファイナル入りしたウェザリング仕上げの百式の製作法を参考にさせていただいております。

 らいだ~JOE氏のウェザリング法は効率的かつ効果抜群!

 こちらのハンマハンマの記事でより詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね!

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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