こんにちは!プロモデラー林哲平です!
HJ2020年4月号の連載記事「 ガンプラ凄技テクニック」にて製作したHGドム試作実験機を紹介します♪
1/144ガンプラへのウェザリングってどうするの?
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成型色を活かしたまま、まるで塗装したかのように仕上げることができるウェザリング仕上げ。
その中でも最も基本的な技法である陸戦での汚れドム試作実験機をテーマに製作しています。
ウェザリングは著書の「週末で作るガンプラ凄技テクニック〜ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」のメインテーマでした。
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ただ、大型モデルであるMGのウェザリングをそのままHGに施すと、どうしてもやりすぎたり、汚くなりすぎてしまいがちなんですよね。
というわけで今回はHGシリーズに適したウェザリング方法と、一年間成型色フィニッシュでウェザリングカラーを使いまくって自分の中でものウェザリングへの理解もより深まりましたので、「ガンプラウェザリングVer.1.5」的なよりバージョンアップした内容としてまとめることができたと確信しております。
完成した写真を見ると、「え?プロトドムってMGあったっけ?」みたいに言ってくれる人もいたりして、かなりいい感じに仕上がりました♪
それではテクニックを紹介していきますね♪
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HGウェザリング入門ならドムがピッタリ!
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轟々とホバーで土煙を上げるドム系MSは陸戦ウェザリングにはピッタリのガンプラです。
MGと違い、HGシリーズはサイズが小さいので派手なウェザリングを施すとすぐにやりすぎになって汚くなってしまうのが難点なのですが、不思議とドムはどんなに汚れていてもカッコよく見える不思議なパワーを秘めているのです!
手軽に組めるHGシリーズでウェザリングを始めるならば、ドムシリーズがとにかくおすすめ。
今回は2020年4月時点で最新のHGドムキットであるドム試作実験機をチョイス。
このキット、どでかいビームバズーカや精密なディテールなどなど、とにかく出来がよくてカッコいい!
カラーリングもブラックとグレーの2トーンがメインで、ウェザリングが非常に映えやすいのも素晴らしい!
なによりも一回キッチリ作ってみたかったんですよね〜♪
多重ウォッシングで表面に深みを出す!
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ガンプラへのウェザリングでは欠かせないMr.ウェザリングカラー。
油彩素材であるMrウェザリングカラーは完全に乾燥すると上塗りしても下塗りしたウェザリングカラーが溶けだすことが無いので、多重に塗り重ねて表面により豊かなテクスチャーをつけることができるんです。
このHOWTOでは最も基本的な多重ウォッシングである、ホワイト→ブラウン法を解説しています。
これまでウォッシングといえば暗い色を塗ってトーンダウンするのがメインでしたが、ホワイトなどの明るい色を加えることで光による塗料の退色をも再現できちゃうんです。
二色を混ぜるんじゃなくて、一色一色乾かしてから重ねる、というのがポイント。
ウォーハンマーのミニチュアペイント法である「グレイジング」に近い方法ですね。
多重ウォッシングについてはこちらでより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください♪
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ピンウォッシュでメリハリをつける!
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ウェザリングカラーのウォッシングだけでは細かいディテールの奥まった部分にまでスミが回りません。
なので、ここはタミヤスミ入れ塗料でピンウォッシュというスミ入れを行います。
ピンウォッシュは 普通のスミ入れと違い、全てのディテールにキレイにスミ入れするのではなく、ワンポイント目立つ部分だけにスミを挿す技法。
拭き取る必要がなく、さっと少量流し込むだけなのでエナメル塗料を使ってもプラを割るリスクも減少するんです。
これはAFVモデルでは昔からある技法ですが、とにかく楽に、リアルにメリハリをつけることができるのでハイスピードウェザリングと非常に相性がいいんです♪
オリジンシリーズのテトロンシールをキレイに貼る!
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オリジン系キットといえば豪華なテトロンシールによるマーキングが魅力ですよね。
でも、テトロンシールって最初に貼ってしまうと、ウェザリング素材がテープの段差に溜まったりと凄い見栄えが悪くなってしまうんですよ。
HOWTOではテトロンシールの基本的な貼り方から、ウェザリングするときどういう順番で張ればいいか、あとはラインデカールをキレイに繋げて貼る方法などなど、ポイントを抑えてバッチリ解説しています。
ホバーで吹き上げた土煙をウェザリングマスターで再現する!
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ドムといえばホバーで巻き上げた大量の土ホコリが欠かせません。
今回のHOWTOではウェザリングマスターを使い、手軽かつ効果的に土ホコリを表現する方法を中心にウェザリングマスター活用方法を初心者にもわかりやすく解説しています。
ウェザリングマスターはAとBだけでもいいから持っておくと便利ですよ♪
キラキラ輝くレンズを作る!
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地味になりがちなウェザリング仕上げだと、ビームバズーカのターゲットサイトなどのクリアーパーツは素晴らしいアクセントとなります。
HOWTOではクリアーパーツの着色の方法、裏に反射板を作り輝かせる方法や、オミットされたレンズをHアイズで簡単にディテールアップする方法などを解説しています。
HGシリーズはサイズやコストの関係からレンズがクリアーで無いものも多いので、ここをクリア化するだけでも仕上がりがガラリと変わってきますよ。
成型色フィニッシュでも、改造パーツを使っても全然大丈夫ですからね♪
1/144ウェザリングの基本はドムにあり!
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というわけでHGドム試作実験機 陸戦ウェザリング仕上げでした。
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HGシリーズは価格も安く、気軽に組めるのですが、最初「このサイズでウェザリングはやりすぎになるだろう」と思い、1冊目の「ガンプラ凄技テクニック」ではテーマを1/100として避けていたのですが、ガンプラ凄技テクニックを見ながらHGのガンプラをウェザリングして楽しんでいる人がすごく多く、どの作品もすごくカッコいいんですよね!
それを見て「HGのウェザリングはやりすぎになりすぎちゃうし」というのは自分の先入観が強かったんだなあ、と皆さんの作品から改めて学びました。
なのでこれはHGのガンプラをウェザリングしている人の作品をかなり研究して作ったのですが、自分の中にあった「小スケールへのウェザリング」への苦手感がすっかり解消され、よりガンプラを前よりも肩の力を抜いて楽しめるようになりました。
「やりすぎはよくない」とか先に書きましたが、本当はどんなにやりすぎちゃってもいいんだ!ということをこのドムは教えてくれましたね♪
「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」にも収録!
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こちらのドム試作実験機ですが、私の著書「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」に、本誌連載当時よりも完成写真を増やして収録しています。
この記事を読んで「いいな、やってみたいな!」と感じていただけたら、こちらの本も読んでいただけると私はすごく嬉しいです♪
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