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ガンプラビルドカスタムキットでお手軽かつカッコ良く、簡単フィニッシュでカスタマイズ!ギャプランTR-5SEタイラントファイバー。「ホビージャパン2020年3月号」「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回はHJ2020年3月号にて製作した「ギャプランTR-5 タイラントファイバー」を紹介します♪

目次

実は結構難しい、ビルドカスタムパーツを使った宇宙世紀MSのカスタマイズ!

 「ガンダムビルドファイターズ」以降、公式メディアから「ガンプラを自由にカスタマイズして楽しもう!」というメッセージが放たれるようになりました。

 こうしてバンダイ純正のガンプラカスタマイズパーツがどしどし発売されるようになり、ガンプラモデラーはより自由にガンプラをカスタマイズできるようになったのです。

 が!思い出してください。

 ビルドシリーズの主役機やメイン機体は海老川兼武氏など新世代のデザイナーが描くMSが多く、機体も宇宙世紀ではなく、SEEDや00などのガンダムが主役を張っているのでその辺りの機体のデザインラインに合ったパーツが多いんですよね。

 なので「本当にいそうな感じ」が重要になってくる宇宙世紀MSを上手にカスタムするって実は結構難しいんです。

 まあ、素直にSEED以後のガンダムに使えばいいんですけど、やはり宇宙世紀がいい!って人も多い訳で。

 というわけでかなり無茶なのですが「宇宙世紀っぽいカスタムをビルドカスタムパーツを使って作る!」というのが今回のテーマなのです♪

宇宙世紀でもっともカスタム自由度が高いのはAOZのMSだ!

 「宇宙世紀のMSで、どんなパーツを盛っても違和感が無い」

 そんな都合がいいガンプラあるのか?と思うかもしれませんが、実はあるんです。

 ズバリ、AOZ系MSをベースに使えばいいのです。

 藤岡建機氏がデザインしたAOZのMSはジョイントやアタッチメントを無限に繋げていいく構造、パーツを合わせやすい長方形を基本としたスタイル!

 AOZ連載当時は「宇宙世紀っぽくない」と批判されもしましたが、MSデザインの幅が広がった現在だと逆にその自由度の高さのおかげで、どんなパーツを盛ってもあまり違和感なくまとまってしまうんですよ。

  ヘイズルやフライルーは発売から10年以上たっていますが、基本の出来が良く、パーツをジョイントできるアタッチメントもいっぱい!

 とにかくカスタムベースとして非常に優秀なキットなんです。

 今回はかつてセイラマスオ氏も使い勝手の良さからパーツを多用したフライルーをベースキットとして選んでいます。

宇宙世紀MSのデザインに合うカスタマイズキットを選ぶ!

 SEEDや00、AGEなどの新しいガンダムと相性の良いビルドカスタムシリーズですが、宇宙世紀のMSに合うキットもあるんです。

 ズバリ、ノーネームライフルとガンプラバトルアームズです。

  可動部が多いのでいろんな形に合わせることができますし、バラしてくっ付けてもOK。

  線も多く、Z以降であれば宇宙世紀MSにデザインラインも合わせやすいのです。

ジョイントパーツに着目せよ!

 ビルドカスタムパーツを選ぶうえで、大事なのが同梱されているジョイントパーツです。

 ビルドカスタムシリーズにはカスタマイズ用のジョイントが入っているキットが多いんですよ。

  ジョイントは異なるパーツ同士をくっつけたり、武装を盛る軸になったりとカスタマイズパーツとして極めて重要なもの。

  ジョイントをうまく使えば、変形合体のような高難度ギミックも難なくこなせるんです。

存在そのものが改造パーツのキットを探せ!

 ガンプラの中にはキット自体がカスタマイズパーツと言っていいものもあります。

 武器がいっぱい入っていたり、プロペラントタンクがわんさか入っていたり。

 宇宙世紀後半のMSだと、HGUCフルアーマーユニコーン が改造パーツキットとして非常に便利です。

 大量の武器と大型プロペラントタンクが付いてきて、バラバラの外装は増加装甲になります。

 値段も安く、単体の改造パーツが700円とかすることを考えると、いかにこのキットがお得か理解してもらえると思います。

 バーニア採りに乱獲された昔のタコザクのように、優秀なパーツ取り用キットを探すのもガンプラカスタムの楽しみですね♪

特徴的なパーツを変えろ!

 手取り早くカスタムするコツははその機体の特徴となっている部分を変えること。

 こうすると一眼で印象が変わるので非常に効果的です。

  今回の作例ではギャプランのバインダーをノーネームライフルと交換してシルエットを変えてみました。

  こういったわかりやすい交換ポイントがあるのもフライルーのいいところですね。

可変MSは変形させてからパーツを盛る!

 変形するMSの場合、変形させてからパーツを盛りましょう。

  MS状態でパーツを盛ると、追加パーツが干渉して変形できなくなることがあるんです。

  私は昔それですっごい苦労したことがあるんですよ〜

 会社で変形させようとしたらパーツが干渉して変形できない!

 なので可変機は変形状態でパーツを盛り、そこで変形しても問題無い部分に盛るのが鉄則なんです♪

機体の特性を考えてカスタマイズせよ!

 カスタムするときは機体のコンセプトをはっきりさせておきましょう。

 このタイラントファイバーは高起動がウリというコンセプトで作りました。

 肩は空いてるポイントで、ガトリングやミサイルを積むこともできましたが、重武装になる反面、重く見えてしまい、そうなると当初のコンセプトとは遠ざかってしまいます。

 なので、速さを演出できるウイングを増設しました。

  盛るパーツに意味を持たせ、コンセプトに沿って統一感を持たせておくと完成後の説得力がグンと変わってきますよ。

パーツを盛って合わせ目を誤魔化せ!

 成型色活かしで仕上げる場合、このような正面に見える合わせ目って困り者ですよね。

 合わせ目を消す作業って面倒ですし。

 カスタム前提であれば、合わせ目にパーツを持ってしまうのも一つの手段です。

 パワーアップと合わせ目消しを同時に行いつつ、面倒な接着やヤスリがけの手間を無くし作業を効率化できるのです。

ゲタを履かせて脚を伸ばす! 

 カスタマイズでパーツを盛りすぎると、得てして上半身のボリュームに負けて足が短く見えてしまうことがあります。

  そんなときは余ったパーツでゲタを履かせてみましょう。

 簡単に身長を伸ばすことができるんです。

  藤田一巳氏のデザインしたMSは全般的につま先が長く、タイラントソードアグレスとかものすごい長いのでこれくらいでも違和感ありませんよ♪

ユニコーン外装を増加装甲として使え!

 フライルーの胸はギャプランそのままで、突き出た三角形をしています。

 四角いデザインラインのフライルーではちょっと浮いている部分なんですよね。

  そんなときこそユニコーン の出番。 バラバラの外装をそれっぽくくっつけるだけでカッコよくなります。

 ユニコーンは汎用フルアーマーパーツとして超優秀なんですよ。

サーフェイサーで色を統一せよ!

 パーツを盛って色が違ってしまった部分はMrフィニッシングサーフェイサー1500ブラックを吹いておきましょう。

 隠蔽力が強く、塗膜も美しいので最小限の部分塗装で全体の印象を統一することができます。

  白黒モノトーンのνガンダムカラーは大抵のガンダム系MSに似合いますよ♪

モノアイ顔をガンダムにする!

 モノアイMSをガンダム顔にするのは定番ですがインパクトのある改造です。

 そもそもAOZにはそういうティターンズMSをガンダム化した機体がいっぱいいますからね。

  HOWTOではそんなモノアイメカのガンダム顔化を徹底解説。

 ダボやあたりが無い部分で固定する方法って実はあるんですよね♪

包容力の高いZ時代のMSはカスタムし放題!

 というわけでタイラントファイバーでした。

  ガンプラのカスタマイズパーツはキャラクター性が強いものが多く、「ビルドカスタム」には最適ですが「宇宙世紀風カスタム」となると意外と難しいもの。

 ですが、ベース機とパーツの選び方さえ間違えなければ不思議とピタリと合う組み合わせが眠っているのも面白いポイントなんです。

 この作例ではフライルーを使いましたが、AOZ以外でもメッサーラやZⅡ、バイアランのような藤田一巳氏がデザインしたMSは異形のものが多く、MSデザインの幅を大きく広げる原点となった機体が多いので比較的どんなパーツを装着しても違和感を感じにくい包容力があるんです。

 ぜひともティターンズの士官になった気分で宇宙世紀風カスタムを楽しんでみてくださいね♪

 この機体のモチーフはもちろんタイラントソード!

 SE計画とかAOZと同時代ですから、SEドライブが搭載された超高出力フライルーとかいたら、ファイバーユニット無くても単体で大気圏突入できるんじゃ?とか妄想しながら製作しました。

 Z時代はいろんなMSが入り乱れているので楽しいですね♪

 こちらの作例は「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」にホビージャパン掲載時から大幅に写真を増量、改定して掲載されています。

 この記事を読んで「いいな!やってみたいな!」と感じてもらえたら、こちらの記事も読んでいただけると私はすごく嬉しいです♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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