こんにちは!プロモデラー林哲平です。
「はじめてのカーモデルに最適!!! 初心者に優しい好キット「タミヤ1/48フォルクスワーゲンビートル」製作講座」
とか言っておきながら、ついついやってしまったディテールアップ編となります。
前回の基本工作・筋彫り彫り直し編はコチラ。
ディテールアップはする?しない?
今回はキットそのままだと気になるポイント加工がメインテーマ。
なお、解説する工作はしなくても完成においてまったく問題無しです。
むしろ初めてカーモデルにチャレンジする人が頑張りすぎると失敗したり完成が遠のくのでスルー推奨です。
ただ、プラモデルを作っていると「こうしたい」「ここをこうするともっと格好いい」「もっともっと上手になりたい」って気持ちが湧いてくるもの。
1/48ビートルを作るうえで、「こういう部分をディテールアップしておくといいよ~」という部分をまとめたものなので、経験者や別ジャンルのプラモデルを作っていて工作力がある人は参考にしてみてください。
ドアノブのディテールアップ!
キットのドアノブはボディと一体成型となっています。
実車は当然ながら別パーツで、ノブの裏側は手をかけるための空間があります。
ビートルの民生用だとノブはシルバーメッキされているので、塗装しやすくするためにもノブを別パーツ化し、手をかけるためのくぼみを作ってみましょう。
作業するときは刃を交換し、新品で最大の切れ味を保っておくこと。
切れ味が悪いと刃が変なところでひっかかり、ノブがえぐれたりちぎれたりします。
コツは一方向から一度で切り取るのではなく、半分くらい切り込みをいれたら一度刃を抜き、反対側から刃を入れるとディテールを損なうこと無くキレイに切り取ることができます。
切り取ったドアノブは非常に小さいので無くさないようにしましょう。
手をいれるためのくぼみはノブのディテールでまだ埋まっている状態です。
この作業は彫刻刀やデザインナイフには向きません。
小型のビットに付け替えたリューターで少しずつノブのディテールを削りとり、くぼみを深くしていきます。
リューターの使用は初心者には難しく感じるかもしれませんが、これぐらいの作業ならば2000円くらいで購入できる一番安い模型用リューターでも問題なく作業できるので一個もっておくと便利ですよ。
多少荒れていますが、面積が小さく、完成後は上からノブで隠れるのでそれほど神経質になる必要はありません。
切り取ったドアノブは無くさないように両面テープを巻きつけたツマヨウジに固定しておきます。
両面テープはニチバンのナイスタック強力タイプを使いましょう。
剥がすときにテープの粘着面がパーツに残らず、キレイに剥がれます。
切り取ったままだとそいだときの圧力で丸まっているので、指で押して歪みを無くし、元の形状に戻しておきましょう。
1/24の最新キットでも、ものによってはドアノブがボディと一体成型のものは見かけます。
ドアノブのディテールアップは一目見てわかるくらいに効果的な工作なので、これからもカーモデルを製作するなら覚えておいて損は無いテクニックです。
ボディのフチを薄くする!
キットのボディは1/48スケールの自動車としてはかなりフチに厚みがあり、そのまま製作するとかなりもったりとした印象となってしまいます。
今回は作業効率を優先したためモーターツールで作業しましたが、デザインナイフで削りこんで紙ヤスリで整えるほうがキレイに仕上がります。
特にフェンダーは厚みがあるとスケール感を損ない、そのままだと他がキレイに仕上がっていても完成後非常に目立ちます。
この工作は改造というよりも基本工作に近いものなので、できればやっておいてください。
ナンバープレートのディテールアップ!
リアのナンバープレートとナンバープレートを照らすライトのカバーは一体成型となっています。
グッ!!! っと押し切るようにすればOKです。
ライトカバーはライトが入る部分が埋まっているので内部をくり抜くのですが、パーツが小さすぎて指でつまむこともできません。
そこで……
これでパーツを固定して作業することができます。
間違ってもプラ用接着剤で固定しないこと。
ランナーの切れ端と完全に融着し、後で切り離すのが大変になります。
後は瞬間接着剤で固定したところにデザインナイフの刃を差し込めば簡単にパーツを外すことができます。
ナンバープレートの中心部分にヒケがあるので600番紙ヤスリで削りこんでヒケを消します。
デカールを貼ってもヒケは目立ちます。
特に1/48のような小スケールだと小さいヒケでも目立つので、面倒な部分のヒケでも丁寧に消しておくと完成度が変わってきます。
次回も引き続きディテールアップ講座。
カーモデルの製作では欠かすことのできない洋白線を使ったディテールアップ方法をレクチャーしていきます。
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