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はじめてのカーモデルに最適!!! 初心者に優しい好キット「タミヤ1/48フォルクスワーゲンビートル」製作講座【4】洋白線を使ったディテールアップとボディの仕上げ編

 こんにちは! プロモデラー林哲平です。

 今回はカーモデルを製作していると避けては通れない「洋白線」を使った加工法を紹介します。

 前回のドアノブディテールアップ編はコチラ

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カーモデルには欠かせない素材「洋白線」!

 洋白線は銀色で真鍮線よりもちょっと固めの金属線。

 カーモデルのディテールアップには欠かせない素材なんです。

 昔はプロのカーモデラーの洋白線加工を見て「これは絶対無理だな」とか思っていたのですが、やってみると意外となんとかなるものなんです。

トランクルームのドアノブを洋白線で作る!

 ビートルのトランクルームノブを洋白線で自作してみることにします。

 もちろん「面倒だな」と思う人はサクっとスルーして問題無しです。
kdfディテールアップ (11)

 ビートルのトランクルームハッチ。

 先端につく出っ張りはドアノブで、実物だと手をいれるための空間があります。

 第二次大戦中に製作されたビートルだと、このノブは下から突き出す鉤爪ようような形をしています。

 ここを洋白線を加工したノブに置き換えてみましょう。

kdfディテールアップ (12)

 キットのディテールを切り取り、洋白線を通すために0.8㎜の穴を開けます。

 車体の中心線に位置するので、位置がずれないように注意します。

kdf洋白線加工 (1)

 写真がブレブレで申し訳ないですが、0.8㎜洋白線です。

 洋白は銅と亜鉛、ニッケルの合金で、ある程度の柔らかさがあり加工しやすいのが特徴。

 模型用によく使われる真鍮は銅と亜鉛との合金で、使い勝手は真鍮線に近いですが洋白線のほうがちょっと硬度が高めです。

 銀色なので、素材の色を活かした仕上げをするとき活躍します。

 売っているお店が少ないのが難点ですが、ネットショップを使えば様々なサイズの洋白線を簡単に揃えることができます。

kdf洋白線加工 (2)

 まずはペンチでグィっと曲げます。

 なかなか一発で自分の思う通りには曲がらないものなので、成功するまでエラー品をを何個か出しました。

 今回は運良く3回目で成功。

kdf洋白線加工 (3)

 曲げた状態。

kdf洋白線加工 (4)

 トランクルームハッチに合わせてみます。

 洋白線の曲がり具合を確認し、これでOKとなれば加工に入ります。

kdf洋白線加工 (5)

 洋白線は硬いので、おおまかな形出しには金属ヤスリを使います。

 ガンガン削ると一瞬で削りすぎてしまうので、3削りごとくらいに様子を見ながら慎重に。

 金属線の先を加工するときは、ピンバイスの持ち手に保持しておくとガッチリ固定され、作業しやすいです。

kdf洋白線加工 (6)

 ちょっとピンぼけ気味ですが、ドアノブの形状になりました。

 この後荒目の紙ヤスリで表面の凹凸を鳴らし、ヤスリの番手を上げてキズを取り、最終的にラプロスで磨いてピカピカにしています。

 金属製に変える最大の利点はその頑丈さにあります。

 そもそも素材の色なので色剥げは無いですし、金属線はボディにしっかり刺さっているので完成後ポロっと外れる確率もグッと減ります。

 また小さいパーツをメッキシルバーで塗り、ピンセットでつまんで接着しているとどうしてもピンセットでつまんだ部分の塗装がハゲてしまうことがあるんですよね。

 ちょっととっつきにくいかもしれませんが、金属を削るのも、意外と楽しいものですよ。

ボディの下ごしらえ完成!

kdf洋白線加工 (7)

ノブも出来たのでトランクルームハッチをボディに接着します。

裏側から流し込み接着剤を流し込むと、ボディ表面の接着剤のはみ出しを最小限に抑えることができます。

kdf洋白線加工 (8)

 フェンダーの曲面部分はスポンジヤスリで軽くならしておくと完成時に曲面がよりなだらかで自然な丸みを帯びます。

kdf洋白線加工 (9)

 ボディの下ごしらえが終わった状態。

 成型段階であったパーティングラインやバリ、プラスチックの肉厚に由来する表面のうねりやヒケが消え、フラットな状態となりました。

 ドアノブなどは別パーツ化してあるので、研ぎ出しのときに引っかかる心配もありません。

 このあとサーフェイサーを吹き、塗装の下地処理をするわけですが……

 その前に、これまたカーモデル製作において重要なポイント「車高の調整法」を解説したいと思います 。

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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