こんにちは! プロモデラー 林哲平です。
「君にもできる!! 超初心者向けホットウィール簡単改造法」第二回はシャシーを攻略してみましょう♪
前回のボディの分解とスミ入れ編はコチラ。
ホットウィール のシャシーを見てみよう!
オフデューティーのシャシーはイエロー成型色のプラスチック製。
どうしてもダイキャスト製ボディと比べて安っぽく見えちゃうんですよね。
まあホットウィールはアメリカでは1$で売られているので仕方がないといえば仕方がないんですが……
カードのイラストを見るとバンパーやシャシーはゴールドになっており、これはぜひとも再現したいもの。
ここは缶スプレーを使ってサクっとお手軽にゴールド塗装してみましょう♪
ホイールの外し方!
ホットウィールのホイールはシャシーに三本のツメのようなピンで固定されています。
このまま塗装するとホイールまでキンキラキンになってしまうので、ホイールを取り外さなければなりません。
オフデューティーのシャシーはプラスチック製なので、ツメはニッパーでパチン! と切り離せば簡単にホイールを外すことができます。
これがダイキャストシャシーだとリューターを使わざるをえないので、このあたりもオフデューティーが初心者向けたる所以ですね。
さあ早速塗装だ!!! と缶スプレーでプシュ~と行きたいところですが……
塗装できるかテストしてみよう!
ホットウィールのプラパーツには、POM素材が使用されていることがあります。
POMは弾力と強度の高い素材で、ロボット玩具の間接などによく使われているのですが、ポリプロピレンに近い性質からか塗料がまったく乗らず、触っただけでペリペリ剥がれてしまうんです。
塗装する前にラッカー塗料を完成後目立たない部分に塗ってみて、乾いたらマスキングテープを貼ってペリっと剥がしてみましょう。
これで剥がれちゃうようならそのパーツの塗装は諦めたほうがいいです。
幸いなことにオフデューティーのシャシーは塗装可能でした♪
缶スプレーでシャシーを塗装する!
缶スプレーを使うときは事前によく振り、20Cmくらいはなしたところから塗料を吹き付けます。
缶スプレーは塗料が多く吹き出るので一気に発色させようとすると大量の塗料で表面のディテールが埋まってしまいます。
少し吹いては乾燥、を繰り返すとキレイに塗装することができるのです。
ゴールドで塗装する前に、Mrカラースプレーのブラックで下地塗装します。
メタリックカラーの下地にブラックを塗っておくと光の反射率が上がり、より輝きが強くなって仕上がりがまったく違ってくるんです。
カードのイラストのようなゴールドのシャシーを再現することができました。
塗装にはMr.カラースプレーのゴールドを使用しています。
輝きのあるゴールドで均一に塗装することができました。
なお、この後シャシーをエナメル塗料で部分塗装するのですが、タミヤの缶スプレーは塗膜が弱く、エナメル塗料で溶けるので塗りっぱなしでOKなパーツ以外は使わないようにしましょう。
エナメル塗料で塗り分けてフロントグリルを引き締めよう!
タミヤエナメル塗装のフラットブラックでバンパー奥のフロントグリルを塗り分けます。
面相筆の先のちょんと塗料を乗せ、奥を塗料で埋める感じで塗装すると上手くいきます。
はみ出した部分はエナメル溶剤を染み込ませた綿棒で拭き取ります。
エナメル塗料はラッカー塗料の塗膜を侵さないので、こういった凹んだ部分の部分塗装には最適なんです。
タミヤエナメルのフラットブラックは非常に便利な色なので、一本もっておくとホットウィールカスタムライフがガラリと変わってきますよ♪
ライトをシールで表現してみよう!
オフデューティーのフロントには大きなライトが装着されています。
塗装で再現するよりも簡単でより本物らしく仕上がるのがシールを使ったライト再現法。
ハイキューパーツのセンサー用メタリックシールをライト部に張り込みます。
これは元々ガンプラのビームライフルやモノアイをメタリックで表現するためのシールで、何種類かのサイズに分かれて最初から円形に切り抜かれているスグレモノ。
何十枚も入っているので、一つあればホットウィールの改造ぐらいなら足りなくなることはありません。
グリルを塗り分け、ライトを入れると完成度は格段にUPします。
タイヤハウスの中は黒く塗っておく!
排気口とタイヤハウスの内側をフラットブラックで塗装しておきます。
タイヤハウスの内側はシャシーの色そのままだと側面からみたときに非常に不自然に見えるので、塗りつぶしておくとグッと実車のような雰囲気に近づきます。
雰囲気よければ無加工でもOK!
フェンダーとインテリアはブラックのプラパーツで成型さています。
実車のピックアップトラックなども樹脂製のバンパーやブラックのインテリアを持つ車輌は非常に多く、そのままでも違和感無いのでこの部分は未加工でそのまま使用します。
無理に改造しなければならない!!! となると後々自分の首を締めることに鳴るので「このパーツはそのままでいいや」とある程度割り切れる心を持つと楽しくカスタムできますよ♪
インテリアの隙を無くす!
シャシーに乗せてみると…… 運転席のフロアが抜けておりシャシーのゴールドが丸見えになっています。
ステアリングを丸く成型するためにフロア部が抜けているわけですね。
この状態だとどうしても違和感がありますから……
インテリアの完成!
床がブラックになり、違和感も無くなりました。
次回はいよいよ完成編!!! ホイールの塗装と組み立て方を中心に解説します。
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