こんにちは!プロモデラー林哲平です。
今回はプラモデルのメッキを落とす方法を徹底解説していきます♪
プラモデルのメッキを落とす場合は?
百式やBB戦士の前立て、カーモデルのバンパーやグリルなど、プラモデルにはメッキされたパーツがついていることがあります。
メッキは塗装だとそう簡単に表現できませんし、キラキラ輝くメッキの豪華感たるや格別!
……なんですが、気軽に組み立てるだけならともかく、手をいれてしっかり作ろうとなるとメッキに入っているパーティングラインやヒケ、ゲート跡やメッキの厚みでダルくなっているディテールが気になりますし、ヤスリがけの邪魔にもなります。
だからメッキを落として素のパーツ状態に戻してやるわけですね♪
大前提!メッキはキッチンハイターに漬ければ落ちる!
ところで、プラモデルのメッキはキッチンハイターに漬けると落とすことが可能です。
これはハイター限定というわけではなく、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系の漂白剤であればメッキを落とすことが可能なのです。
大昔のHOWTO本なんかにはMrカラー薄め液に漬けるなど紹介されていたり、他だとコーラに漬けても落ちるらしいのですが、現在では漂白剤に漬ける方法が最も効果的な方法となっています。
表面の塗料を落とす!
それではメッキを落としていきましょう。
今回はHGシラヌイアカツキガンダムを題材に解説していきます。
キットはゴールドメッキが施されています。
ゴールドなどのカラーメッキはシルバーメッキの上にラッカー系クリアーでキャンディ塗装の要領で着色されて再現されています。
この塗膜があるとハイターに漬けてもメッキが落ちないので、Mrカラー薄め液をティッシュに含ませて表面の塗膜を落とします。
メッキを落とした状態。
ゴールドの塗膜がなくなり、元のシルバーメッキとなりました。
なお、この作業はラッカー系溶剤の中でもまだ優しい、Mrカラー薄め液でやってください。
ツールクリーナーなど溶剤成分の強い薄め液やシンナーを使うとプラが溶け、表面がドロドロになってしまうのです。
なお、シルバーメッキは普通に漬ければ落ちますが、まったく落ちないパーツもあります。
これはシルバーの上にメッキ保護用にクリアーコートがされている状態。
アメリカ製のカーモデルのメッキパーツなどによく見られるもので、この場合も上掛けされたクリアーを薄め液で拭き取ってから次の作業に移ってください。
透明なので、拭き取ったかどうかがわからないのがネックなんですけどね(笑)
漂白剤に漬けてメッキを落とす!
表面の塗料を落としたらキッチンハイターに漬け込みます。
キッチンハイターは肌に付くと危険なので、必ずゴム手袋をして、目などに入らないように注意してください。
服についても脱色されてしまうので扱いは要注意です。
なお、私はメッキ除去力優先でハイターは薄めず原液のまま使っていますが、このあたりは自己責任で使用してくださいね。
ハイターに漬け込むと15〜30もすればメッキが落ちてきます。
完全に落ちたら水洗いしてハイターをしっかりと落としましょう。
メッキを落とした状態。
シルバーが落ちて、見事下地のプラが露出してきました。
メッキ落としは一見難しそうですが、本当にハイターに漬け込むだけでメッキが落ちます。
メッキキットの塗装を落として本格的に作り込みたい人はぜひ覚えておいてくださいね♪
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