こんにちは!プロモデラー林哲平です。
現在は接着剤いらずのスナップフィットが主流ではありますが、それでもプラモ製作にあるとめちゃ便利なのがスチロール系接着剤 。
プラスチック同士を溶かして融着させることにより、強固にガッチリとパーツを固定することが可能で、合わせ目消しには欠かせないアイテムです。
ですが、プラモデル初心者さんなど「どっちを選べばいいのか?」「どう違うのか?」と悩んでいる人を良く見かけるのでこちらで特性を解説してみました♪
おおまかに 「ドロドロ」「サラサラ」「サラサラ速乾」の3種類分けられており、それぞれ特性が違います。
接着力最強!ドロドロタイプ!
タミヤセメントの白ビンなどドロドロタイプの接着剤は中に樹脂製のつなぎが入っており、ドロドロと粘性が高いのが特徴です。
これは合わせ目消しなどに有効で、パーツ同士を合わせてはみ出した接着剤がパテ代わりとなり、隙間を効果的に埋めてくれるのです
プラモデルのパーツに最もよく使われる、スチロール樹脂の接着力においては最強クラスと言っていいでしょう
欠点は乾燥に時間がかかることです。
混ぜものから溶剤が完全に揮発するまで待つとなると1週間くらいはかかり、急いで作業すると塗装したあとに合わせ目がヒケて目立ってしまい、涙を飲むことも……
でも、急いでいるとつい次の日とかに合わせ目消しちゃうんですよね♪
ただ、この乾燥に時間がかかるというのは逆に言えばそれだけ長い時間をかけてパーツ同士をしっかりと融着させるということ。
関節を外骨格で保持する旧キットなど力がかかりやすい部分の接着には適していますし、乾燥するまで時間があるので微妙な位置決めが必要なパーツの接着にはとても便利なのです。
スケールモデルには欠かせない、「サラサラ」流し込み接着剤」!
流し込み接着剤はつなぎの無い、サラサラとした粘度の低い接着剤です。
合わせた隙間に流し込むだけで接着できるためはみ出しが少なく、細かいパーツをキレイに接着することができます。
これがドロドロタイプだと、接着剤がはみ出て「グチャ」って汚くなっちゃうんですよ(涙)
細かいパーツの多いスケールモデルの制作には欠かせない接着剤です。
昔、これが無かった時代は強めのラッカーシンナーなどを流し込み接着剤として使わざるをえなかったので、流し込み接着剤は本当に便利な接着剤なんです♪
現在最もスタンダードな「速乾流し込み接着剤」
そして現在爆発的に普及している、速乾タイプの流し込み接着剤。
つなぎとなる樹脂が一切入っていないため乾燥時間が短く、1時間くらいで乾いてしまうのです!
合わせ目を消したあとがヒケにくく、スピーディーに作業できるのが最大の利点です、もはや、これが無いと現代のプラモ製作は不可能なレベルと言っていいでしょう。
ですが、速乾流し込みタイプにも弱点があります。
それはあまりに早く乾燥してしまので、接着力が弱くなってしまうことああるんですよ。
力がかかる部分……例えば、旧キットの関節部分。
ぐい〜っと曲げるとテンションがかかり、パキっと外れてしまうこともあるので、強度が必要な部分はドロドロタイプでガッチリと固定するのがオススメです。
3種類全部持っておいてください♪
というわけでスチロール系接着剤の解説でした♪
初心者さんだと購入の優先順位は
①速乾流し込み
②ドロドロ
③流し込み
がオススメです。
とにかく速乾流し込みは使いやすいですからね。
それぞれ特性にあった使い方で、有効に活用してみてくださいね♪
ガンプラの合わせ目をお手軽に消す方法については私の著書「ガンプラ凄技テクニックHG編」で詳しく解説しているので、気になる人はこちらもぜひ!合わせてお読みください♪
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