こんにちは。林哲平です。
今回からしばらくは、2015年5月から8月にかけて製作した1/25ダッジラムVTSの製作記事を紹介します♪
過去ブログからのリライト記事なので、当時の気分になったつもりで読んでください♪
独特の魅力と文化を持つ、アメ車のプラモ!
皆さん、「アメプラ」ってご存知ですか?
これはアメリカのプラモデルメーカーであるアメリカレベルやAMTなどが発売している1/25スケールのアメ車のプラモデルのことを指す名称なんです。
アメリカの車文化黄金時代の50年以上前のキットもあったり、独特の構造や、日本のプラモとは違った感覚で設計されたキットはちょっと、いや、かなり?作るのが難しいものもあるんですけど、完成すると抜群にかっこいいんですね!
私はアメリカのミニカーであるホットウィールが大好きでして。
自然とアメ車も好きになり、ついカーモデル2台目にしてアメプラに手を出してしまったわけなんです♪
買ってしまった!アメ車のプラモ!略して「アメプラ」!(2015年5月17日)
いや〜
いきなりですが、やってしまいました。
カーモデル2台目にして、アメリカレベルのキットに手を出してしまったんです!!!
その名も「ダッジ・ラムVTS」!!!
ああ、なんでこんなキット買っちゃったんだろ……
ダッジラムVTSとは?
実車は1996年にシカゴモーターショーで発表されたコンセプトカー。
2代目ダッジラム1500をベースに、ダッジヴァイパーのV10エンジンを搭載したスペシャルモデル。
トラックの世界最高速度記録を一時期保持していた、ダッジラムSRT10のご先祖にあたる車です。
当時、ダッジブランドを保有するクライスラーはランボルギーニを所有しており、ダッジヴァイパーのエンジンはランボルギーニがチェーンを担当していたんですよ。
なので、ランボルギーニが関わったエンジンを積んだトラックスピードトラック! となると、俄然格好良く感じてきませんか?
さあ!箱を開けてみよう!
キットはアメリカレベル伝統の四角い箱に、しっかりとシュリンクパックされています。
パッケージは写真箱。
完成見本のボンネットがすでに合って無く、黒々とした隙間が恐怖を誘います。
いや!でも購入したネットショップには2012年入荷って書いてあったし!
最近のアメプラは出来も良いって評判も聞くし!
大丈夫だって♪
と箱を空けてみたところ……
アメリカンなボディ!
想像以上のバリバリ伝説なパーティングライン!
「あれ?ツールクリーナーに漬けたっけ?」って感じのヌルヌルした甘いディテール!
ちょっと試しに仮組みしたところ、いろんなところにとんでもない隙間が!!!
完成見本はあれでもかなり調整して製作しているようです。
完成見本作った方、微妙だとか思ってすいませんでした。
シャシーの裏を見てみると、この「made in china 1996」との刻印が。
アメリカレベルは1990年台初頭まではアメリカ国内で金型を製作しており、その時代のキットはディテールもシャープで傑作揃いなのですが、1996年というと中国へと生産拠点を移したばかりの時代。
今でこそ中国のプラモデルメーカーは世界最高水準で出来も非常に素晴らしいですが、この時代のキットはディテールが甘かったり、ボディが反り返って全然合わなかったりと技術的に未熟なものも多かったんです。
ただ、ボディのプロポーションはアメプラらしく非常に良好。
2代目ダッジラムのパワフルなボディラインをよく再現していると思います。
ワイパーはボディに一体成型ですが、アメプラにはよくあること。
エンジンの補器類が一部ボディ側にくっついているので、製作のときは一旦切り離しておいたほうが良さそうです。
シャシー、インテリアは雰囲気良し!
インテリアはディテールも含め、非常に良い仕上がり。
シートはり合わせ式で裏側の肉抜き穴などはありません。
インパネはクリアーパーツの裏側からデカールを貼る方式で、ここはそのままでもリアルに仕上がりそうです、
このあたりは昔のレベル1/32シリーズの飛行機モデルを思い出しますね。
エンジンのロゴ、どうやって塗り分けよう?
エンジンのディテールもちょっとダルめ。
ダッジヴァイパーと同じエンジンを積んでいるので同社のヴァイパーGTSと同じものかな?
と最初は思っていたのですが、エンジンレイアウトなども違うので専用のものが入っています。
凸ディテールで再現されている、「VIPPER」のロゴを塗り分けるのが大変かも。
独特のクリアーパーツ!
コンパウンドでちょっと磨けば大丈夫でしょう。
テールランプはクリアーレッド成型。
アメプラではこれが標準仕様とのこと。
塗る手間が省けるのはちょっと楽です。
タイヤは予備つき!
タイヤはトレッドのディテールがくっきりと刻印されており、材質も固めなゴム製でいい感じです。
予備が一個入っているのもグッド。
ギラギラのメッキランナー!
メッキ層が分厚く、表面のヒケやキズが目立ちます。
メッキはライトの内部パーツのみ使い、他は全て落として塗装し直しですね。
デカールはシルクスクリーン印刷!
中国のプラモデル製造工場はデカールの印刷機器をカルトグラフなど優れたデカールを製造する会社から多数購入し、それを標準的に使用しているのでデカールの品質は最高です。
ただ、車体の調整を相当する必要があると思うので、ホワイトラインは塗装で再現したほうが良さそうですね。
手応えあるプラモほど大好き!
と、いろいろキットについて批判的なことを散々書きましたが、私はこういう「難物キット」って大好きなんですよね。
ガンプラは特にそうなんですけど、最近の国産キットはあまりに出来が良すぎ、ある程度の技術があれば誰が作ってもそれほど仕上がりは変わりません。
「プラモデル」という製品の特性上、それは非常に正しいことです。
木製模型からプラモデルにシフトしたとき、新しくプラモデルを生産したメーカーの謳い文句は「特別な技術ななくても、誰でも格好良い模型が出来る」というものでしたし。
でも、昔ながらの「あのキットをよくここまで作ったね!!!」っていう喜びもまた捨てがたいもの。
頑張って成仏させてやりたいと思います。
夏までには完成するかな~?
次回、胴体工作編に続きます♪
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