こんにちは! プロモデラー 林哲平です!!!
「君にもできる!! 超初心者向けホットウィール簡単改造法」も最終回。
今回はクリアパーツの部分塗装と、ホイールのドレスアップ塗装、塗装したパーツの組み立て方を中心に解説していきます。
前回のシャシー・インテリア塗装編はコチラ。
ライトをディテールアップする!
オフデューティーのルーフには固定式のライトが装着されています。
ここが透明のままなのは違和感があるので、塗り分けてみましょう。
ホットウィールのクリアパーツはやわかめの素材で成型されており、この素材はラッカー系塗料に弱いんです。
失敗せずに塗り分けられれば問題ありませんが、うっかり筆が滑って窓ガラスなんかに塗料が突いてしまうと溶剤で拭き取っても表面が曇ってしまいます。
エナメル塗料だと拭き取っても表面が曇ったりしなかったので、クリアパーツの塗り分けにはエナメル塗料が推奨です。
ライト部にはシャシーの工作編で紹介したハイキューパーツのセンサー用メタリックシールを使用します。
元々のパーツのライト部は半円状でライトのディテールもあやふやなので塗り分けで再現するのは大変ですが、シールは最初から丸く切り抜かれているので非常に簡単にライトを再現することができます。
ホットウィールにはルーフにこんな感じのライトを装着しているモデルが多いので、ぜひいろいろ応用してみてください。
ライトに反射板を作って光らせる!
オフデューティーはホットウィールのベーシックカーとしては珍しく、ヘッドライトがクリアパーツでとなっています。
クリアパーツの特性を活かし、よりキラリと輝く実車のようなライトを目指してみましょう。
ラピーは鏡面状のメタリックテープで、手軽に使えるわりに応用が効きく万能アイテムなんです
指紋がつきやすいので、ライトの内側に指紋がつかないように注意しましょう。
このときライトを傷つけないように注意しましょう。
ホットウィールのクリアパーツはやわらかめの素材なので、気を抜くとスっとナイフの刃が入っちゃうんですよね。
反射板を内側に入れたライトは完成後も光を反射してキラリと輝き、まるで実車を再現した高級ミニカーのような表現になるんです。
簡単なので、ライトがクリアパーツのホットウィールを改造するときはぜひラピーで反射板を仕込んでみてください。
ホイールのドレスアップ!
オフデューティーは「BLOR(ビーズ・ロック・オフ・ロード)」タイプのホイールを履いています。
カードのイラストではホイール内側がシルバーとなっていますが、実際のモデルではリムがクロームメッキされているのみ。
ここは内側をシルバーで塗り分けてよりイラストのイメージに近づけてみましょう。
タミヤエナメルカラーのシルバーには他にクロームシルバーもありますが、弱冠暗めではあるものの隠蔽力と輝きが抜群なチタンシルバーが超オススメ。
ちなみにホットウィールのホイールのリム周りに施されているメッキは非常剥がれやすく、ちょっと触っただけでも指の脂質に反応して剥がれてしまうので、作業中も触らないように気をつけましょう。
カードのイラストの雰囲気にグっと近づきました。
リムがクロームメッキされているので、見る角度によってはまるでホイール内側全体がクロームメッキされているかのように見え、効果は抜群です。
シャシーとボディを接着する!
一般にミニカー改造の最終段階での接着にはニ液混合タイプのエポキシ系接着剤を使うことが多いのですが、エポキシ系接着剤って乾燥時間が長かったり思わぬ部分に垂れてきたりとちょっと使い方が難しいんですよね。
そこでオススメなのがウェーブの高強度タイプの瞬間接着剤です。
瞬間接着剤としては抜群の接着強度で、ある程度の粘性もあるのでサラサラタイプの瞬間接着剤のように勝手にパーツの隙間に流れ込んでせっかくの作品が台無しに!!! なんてミスも起こりにくいんです。
ボディのピンに少量塗り、乾燥する前にボディ・クリアパーツ・インテリア・シャシーを組み立てます。
高強度タイプの瞬間接着剤はちょっと乾燥時間は長いですが、それでも2~3分すれば完全に硬化するので問題ありません。
なお、接着の前に一度仮組みしておき、きちんとパーツが元の位置にはまるかチェックしておくと良いでしょう。
ワックスでピカピカにしよう!
せっかく頑張ってカスタムしたホットウィールですから、いつまでもピカピカの状態で飾っておきたいですよね。
完成したら表面の保護と光沢促進用にワックスをかけましょう。
ホットウィールへのワックスがけにはタミヤモデリングワックスがオススメ。
附属の布は使いづらいので、メガネクリーナーなどの不織布を使うとよりキレイに仕上がります。
不織布にワックスを染み込ませて……
ワックスで表面を保護することにより表面の光沢がより深くなり、指紋やホコリの付着を防ぐことができます。
ホットウィールへのワックスがけはリスクが無く、最も効果的なカスタムなので開けたホットウィールにはぜひワックスがけしてください♪
私はホットウィールを開けた時には必ずワックスがけするようにしています。
完成!オフデューティー!
写真が当初の予定以上に増えたので3回に分けましたが、これくらいの作業量ならば工作が苦手な人でも1日あればお釣りがくるんじゃないでしょうか?
加工前の写真を見較べてもらえばご覧の通り。
部分塗装で全体の印象がガラリと変わりました。
ホットウィールのカスタムというとどうしても全て塗装しなおしたり、パテで形状を変えたりするハードなカスタムばかりに目が行きがちですが、ちょっとした色差しだけでもこんなに変わるんです。
自分でカスタムの敷居を上げず、ぜひ気軽にホットウィールカスタムにチャレンジしてみてください♪
完成品の詳細写真は私のミニカーブログ『ディスカウントミニカーコレクション』にて紹介しているのでぜひ見てくださいね♪
コメント