こんにちは!プロモデラー林哲平です!
今回は私が大学卒業してからホビージャパンに入るまでの2003〜2005年くらいまで。
ファミレスの深夜バイトをしながらフラフラしていた時代に運営していた模型ホームページ「三野町防衛隊」より実装石を紹介します♪
若かったうえに当時は在野のアマチュアモデラーで、文章が緩かったりいろいろ辛口な発言もしていますが過去のことと許してやってください(笑)
当時の文章は青春時代ということで青文字で表記しています♪
実装石って何?
飛び出した色違いの瞳にのっぺりした顔。
このキモ可愛い?物体はふたば発祥のキャラクターで実装石といいます。
なんでも1/1の彗星石を注文すると変わりにコイツが送られてくるらしいです。
私は基本的にメカモデラーでフィギアにはまったく興味が無かったのですが、友人に「これからもイベントに出続けるつもりならフィギアも作れないと厳しい」と言われ、初めてだからこれなんてどう?と提案されたのがこの実装石だったのです。
まあ見た目が気持悪いのはともかくとして、簡単なデザインだから作るのは楽勝かな?と絵をコピーしてもらうなりさっそく制作を始めたのですが・・・予想以上の苦労をする羽目になるとは夢にも思いませんでした。
まず最初の失敗は材料費をケチったことから始まりました。
私はスクラッチの時にはいつもウェーブの軽量エポキシパテを使っているのですが、今回は近くの模型屋で見つけたエポレジン・プロというエポキシパテを使ってみることにしたのです。
このエポレジン・プロ、なによりの魅力はその安さ。
3000円で580gも入っていますから値段的には軽量パテの1/3ということになります。
これで使い勝手が良ければ材料のコストを大幅に下げることができるんですが・・・世の中そう甘くはありませんでした。
固まったパテを削ってみると・・・軽量パテよりも固く、なかなか形が出せません。おまけにモールドを彫るとすぐ欠けるうえに再度パテを盛り付けても接着性が悪くパテが剥がれ落ちてしまいます。
アルテコを強引に盛り付けてなんとか形になりましたがこれが原因で作業効率が大幅に低下しました。
次の失敗は部品の分割です。頭巾と顔を1パーツにしたため、顔の製作で四区八苦することに。
面倒苦さがらずに分割しておけばよかったと後悔しています。
そして・・・なにより最大の失敗はフィギアに興味が無いのにこんなものを作ろうと思った自分自身の選択だと思います。
メカならば思い入れの無い機種でもそれなりに楽しく作れるのですが、萌えもしないキャラのフィギアを作るのは辛いものですね・・・感覚的には夏休みの宿題を片付けている感じです。
しかし、完成してみると苦労しただけあってそれなりの満足感(開放感?)に満たされました。
初めてにしてはそれなりに?上手く出来たような気もしますし、逆立ちして斜め45度くらいの角度から見れば可愛く見えるような・・・気もします。
難点は夜中に動き出しそうでちょっと怖いところくらいでしょうか。
次にフィギアを作るときはもっと萌えるものを作りたいですね。
でないとたぶんやる気が出ません。
本当は可愛いものも作りたかった!
というわけで実装石でした♪
昔の自分、さんざん「フィギアには興味無い」とか言ってますが、本当は興味津々だったんですよ。
フィギアってアイペイントや美しく仕上げる塗装とか、ちゃんと可愛らしく仕上げるにはしっかりとした技術が必要なジャンルなんです。
私は上手く作る自信が無かったので、本当は興味あるけど変なの出来ちゃったらどうしよう! と興味無いフリをしてたんですよ(笑)
その後、20年近く経って「ガンプラ凄技テクニックHG編」でリアルドールサラを製作し、やっと可愛いものへの苦手感を克服できた気がします。
可愛い女の子フィギアもまた作りたいですね♪
女の子ミニチュアはいくつか在庫があるので、まずはそのあたりから出来たらいいなあ〜
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