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宇宙空間での戦闘を意識した、リアルなバトルダメージをガンプラに施してみよう!MG量産型ゲルググVer2.0。週末で作るガンプラ凄技テクニック掲載作例

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回は「週末で作るガンプラ凄技テクニック」掲載のMG量産型ゲルググVer2.0バトルダメージ仕上げを紹介します♪

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ガンプラにバトルダメージを加えてみよう!

 MSというのは戦うための兵器です。

 劇中でも激しい戦いを繰り広げ、シリーズによっては主役機でも、そしてやられ役の量産型ならば破損するのもしょっちゅうです。

 この戦いにより負った傷、すなわち「バトルダメージ」をガンプラに加えてみよう!というのが今回のテーマです。

 実在する本物の兵器をキット化したスケールモデルの世界でも、戦車の装甲板に弾痕を加えるなどは昔からある伝統的な手法。

 ましてやMSは実体弾意外にもビーム兵器なんかも装備していますから、実に多彩なダメージ表現により、ガンプラにリアリティを加えることができるのです。

 それでは1年戦争系のMGVer.2.0の中でも最後発の設計で素晴らしく出来のいいMG量産型ゲルググVer2.0にバトルダメージを加えてみましょう♪

外装を外す!

 実際の戦争では、戦闘中にフェンダーなど一部のパーツが外れてしまったり、補給が追いつかなくて部品が欠損したままそのまま戦っている戦車も数多く存在しました。

 ガンプラも実在の兵器同様に一部のパーツを戦闘中に紛失したものとみなし、外してみましょう。

 一年戦争系のMG Ver2.0シリーズは内部フレームが完全再現されており、装甲を外しても見栄えはを損なう心配はありません。

 むしろハイディテールな内部フレームが見えるぶん、ディテールアップになってしまうという一石二鳥な工作でもあるのです。

内部フレームをダメージ表現で露出させよう!

 激しい戦闘の最中、外装が破損することもあるでしょう。

 MGは内部フレームが入っているので、このように欠けた装甲の中からフレームが露出するという、非常にメカニカルかつリアリティの高いダメージ表現となるのです。

 記事では外装をニッパーやデザインナイフで切り欠く方法を解説しています。

シールドにダメージ表現を加えよう!

 シールドは最も敵の攻撃が集中するところ。

 自分がジムになり、ゲルググを攻撃するつもりで思い切りダメージ表現を加えてみましょう。

 ビーム・サーベルで切りつけたダメージを再現するならば、装甲は溶けるはずですからハンダゴテを使うとバッチリです♪

 実体弾によるダメージはピンバイスで軽い穴を開けましょう。

 斜めにこまかく並べればマシンガンで掃射されたような表現となります。

 ピンバイスはGSIクレオスから販売されている、5本セットのものを使用しています。

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 「哀戦士」のポスターのガンダムのように、シールドは半分に折れるくらいダメージを加えても違和感ありません。

 ニッパーでバキっと真っ二つにへし折れば、それだけ激しい戦いを連想させることが可能なのです。

 バトルダメージを加えたシールド。

 ダメージを見て、「こんな攻撃を食らっていたんだな」と想像させるのが上手なバトルダメージのコツ。

 シールドにならばどれだけダメージを加えてもそれほど違和感は無いので、シールドでたっぷり練習してから本体に移るのがオススメです。

本体にダメージを加えよう!

 シールドで練習したら本体にダメージを加えていきます。

 個人的にオススメなのが、ハンダゴテを使って、ビームがかすめて装甲の表面だけが溶けているダメージ表現。

 これがあると、戦闘中の動きを視覚的に再現できるわけなんですね。

 MSやロボットといえば、コクピットなどがダメージを受け、装甲の隙間からそのまま敵を見据える、というシチュエーションは燃えますよね!

 胴体の正面である胸やコクピット周りは狙われやすいポイントであるので、ストーリーを感じさせる、すこし派手めなダメージを入れておくのもアリですよ♪

 宇宙空間は真空ですが、細かなゴミである宇宙塵や戦闘中に破壊されたMSのカケラなどが舞っているはず。

 それが衝突して出来た細かな傷を再現しておくとよりリアリティが高まります。

 モーターツールの小さいビットで、表面をほんの少しだけ触れさせて小さな傷を入れると簡単に表現できますよ。

 モーターツールは電池式の安いもので大丈夫です♪

 激しい戦闘の中で敵と格闘したり、なにかにぶつかったりすることもあるでしょう。

 そんなときに出来るのが細かな引っかき傷です。

 本物の戦車などでも、装甲に横長に入った引っかき傷なんかはよく見られるもの。

 これはワイヤーブラシで表面をこすってやれば簡単に表現できます。

 やりすぎると傷だらけになってしまうので注意してくださいね♪

 人間は刃物や武器を持った敵に襲われたとき、腕をこうやって曲げて防御する習性があります。

 これを「防御創」と言います。

 MSも人の形をしています。

 戦闘中に全ての武器を失い、敵の攻撃をひたすら耐えることもあるでしょう。

 このように現実の傷に即したダメージを入れておくと、作品により説得力が生まれるのです。

「壊す」なら初心者でも超簡単!

 というわけでMG量産型ゲルググVer2.0バトルダメージ仕上げでした。

 バトルダメージは極端な話、傷をどんどん入れてパーツを壊していくだけ。

 失敗もほとんど無く、初心者でも簡単にできるので「ちょっと変わったことしてみたい!」という人にすごくオススメです。

 私の著書「週末で作るガンプラ凄技テクニック」にてより詳しく解説しているので、作ってみたいな〜とか、楽しそうだな〜と感じてもらえたら、ぜひ読んでみてくだだいね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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