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ワンダーフェスティバルで生活費を稼げ!……たら良かったなあ〜。これからワンフェスに出たい人へ。私の成功と失敗の経験、全部教えます! その②宣伝と完成見本のクオリティは大事だよ!

 こんにちは!!! プロモデラー林哲平です!!!

 第二回はワンフェスでの失敗のお話です。

 自分はワンフェスで赤字になったことはありませんが、思っていたより全然売れなくて後がきつかったことは何度かありました。

 前回からの続きでメカ系ディーラーとなり、ガッツリボトムズを売って稼ごうとした我々にどんな失敗をしたか聞いてもらえるとありがたいです。

 ま、今はたぶんこんなバカな失敗する人いないでしょうけどね(笑)

目次

メカは無理があっても「可動」は強い。固定のほうがはるかに楽だけどね!

 前回のエクルビスの売上に気をよくした自分と模型サークルの友人たちは、次回のワンフェスでATを本格的に売ることにしたんですね。

 ただ、私はいろいろ忙しくて新作を作るのは厳しかったので売るものはエクルビスの再販のみ。

 友人は1/35のエクルビスを申請し、次回のワンフェスに向けて製作を始めました。

 で、友人はフィギア的な固定ポーズモデルでエクルビスを作ってたんですよね。

 正直、固定は楽ですし、バリバリしたプロポーションのスーパーロボットなら全然問題無いのですが…… 

 リアル寄りの路線でメカニカルな構造が魅力なATのようなロボットだと、レジンの重みでほとんど動かないとしても、やっぱり「可動」ってお客さんが気にするんですよ。

 ただ、競合する相手が当時いなかったので大丈夫だよな~ とは思っていたんですけどね。

いざワンフェスへ!!! でもあれ? 二階に隔離されてる…?

 で、いよいよワンフェス当日。

 友人は30個、私は前回と同じ10個。

 さあ売るぞ!!! と販売に臨んだのですが……

 その頃のワンフェスはまだ東京ビッグサイトで開催されており。

 あまりに参加人数が増えたため、それまで使ってなかった2階を初めて使うようになった回だったんです。

 で、我々はこの2階に配置されたんですよ。

 10時に開場して…… も、人が全然きません。

 お客さんはみんな1階を巡るのに必死で、二階まで意識が回っていなかってんですよ。

 午前中に2階にやってくるお客さんは元々目当てのディーラーが二階に配置されていたという人と、下でもうお金をほとんど使い切った人ばかり。

 我々の卓の周りは閑散としていました。

 これは他の卓も同じで、「これ普通ならすぐ売り切れるよな」というガレージキットもわんさかと残っていました。

 結果は私3個、友人0個の大惨敗。

 あまりのショックで有明の海にエクルビスを捨てようとする友人を

 「場所が悪かっただけだから!!! 何回か参加してれば必ず売れるから!!!」

 と必死に止めたり。

 本格的にメカディーラーをやろうとした我々はキツイ洗礼を受けることになったんです。

 で、帰りの道すがら、なんで我々は失敗したんだろう? と反省することになったわけですね。

失敗要因その① 宣伝広告営業活動を全然してなかった

 一番大きな原因はこれです。

 当時はインターネットも今ほど流行っておらず、無料ブログサービスがやっと始まったばかりの時代。

 我々は今では当たり前になっている、SNSやブログ、ホームページを使った宣伝というのを一切やってなかったんですよ。

 もし、制作過程は商品を宣伝するネット活動をしっかりしていれば、ここまで酷い惨敗となることは無かったでしょう。

 ま、今ではツイッターとかブログなんて当たり前ですし、こうした宣伝無しでいきなり売ろうとするような無謀な人なんていないとは思いますが……

 宣伝めっちゃ大事ですからね!!!

 どんなに素晴らしい商品でも、知ってもらわないと意味がありませんから。

 ちなみに私はこの失敗があまりにきつかったので、3体売ったエクルビスの資金でデジカメと本を買い、HTMLのタグを打ち込みながらホームページを自作しました。

 今は本当にいい時代になりましたよね~

失敗要因その② 完成見本のクオリティ

 友人のエクルビスは基本形は可動を殺したぶん結構格好いいプロポーションをしていました。

 なので固定でもこれは売れるな、と私は思ってたんですよ。

 ただ、いろいろ友人も忙しく、完成見本はワンフェスの前日に徹夜で仕上げる、という感じに。

 こうなるとどうしても完成見本のクオリティが下がってしまいます。

 ワンフェスで卓に展示する完成見本は入魂の一作にしておいたほうがいいです。

 どんなに良いものでも、やはり塗装や仕上げが微妙だと目に止まりませんからね。

 「模型は塗装が9割」です。

 ちなみに友人のエクルビスですが、完成見本を作り直したところ、何回かにわけて販売して全部売り切ったので本当に良かったです。

 最初売れなかったとしても、そこで諦めたら試合終了ですからね。

失敗をバネにする

 という感じでメカディーラーとしてのスタートは大失敗で終わったんですが……

 ここで失敗にくじけてワンフェスをやめるような我々ではありません。

 なんせ筋金入りの模型バカでしたからね。

 失敗を分析し、新たな新商品を投入し…… 次の回では大成功したんです。

 次回第三回「ブルーナイトマイナーATでがっぽり篇」をお楽しみに!!!

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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