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冬季迷彩とツェメリットコーティングであなたのガンプラをお手軽近藤版仕上げに! MGギラドーガ冬季迷彩仕上げ。「Hホビージャパン2018年12月号」「週末で作るガンプラ凄技テクニック」掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です! 

 今回はホビージャパン2018年12月号の連載記事「ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」にて製作したMGギラドーガ冬季迷彩仕上げを紹介します!

目次

ウェザリングカラーでお手軽冬季迷彩!

 冬季迷彩ってご存知ですか?

 第二次世界大戦で、ドイツやソ連の戦車は冬になると雪景色で目立たないように白く塗られていました。

 もちろん冬季限定の塗装なのでしっかりとペンキで塗るわけではなく。

 安い水性塗料だったり、石灰を水で解いてぶっかけたり、車輌によっては白いチョークで全身白く塗られたものまであったんです。

 そんな冬季迷彩はもちろんすぐに禿げて下地の色がむき出しになるんですが、これがまた模型映えするんですよ!

 今回はそんな冬季迷彩に合わせ、ツェメリットコーティングなど1980年代後半から90年代初頭にかけてガンプラ界でブームを巻き起こした近藤版MS風の仕上げを解説しています。

 それではいざ冬季迷彩にレッツゴー!

冬季迷彩の流れ!

 成型色仕上げと言いつつ、冬季迷彩をするとほとんどのパーツを塗ることになるのでまずはダイジェストで解説しましょう。

 まずはパチ組みでさっと組み立てます。

 最後にドライブラシをかけるので、ゲート処理はしっかりとやっておきましょう。

 ツェメリットコーティングなどを施してから全身のツヤを消します。

 つや消しだと冬季迷彩に使うMrウェザリングカラーがしっかりと定着するんですよね♪

 Mrウェザリングカラーのマルチホワイトを全体に筆で塗ります。

 これはコツがあるんですが、そこさえ押さえておけば一瞬でこんな風に塗り上がるんです。

 ウェザリングした完成状態。

 白の上に汚しをかけると非常に目立つので、白と本来地味になりがちなはずなのに派手で見栄え抜群の仕上がりとなるのです。 

 この間、組み立てから完成までなんと2日かかっていません。

 冬季迷彩は物凄いハイスピードで仕上げられる究極の週末仕上げでもあるんです♪

ツェメリットコーティングをしよう!

 ここからは細かな部分の解説を。

 近藤版MSといえばツェメリットコーティング。

 いい感じの凹凸が着くので、冬季迷彩とも相性抜群なんです。

 HOWTOでは現在最もリアルなツェメリットコーティングを再現できる、モデルカステンのコーティングローラーとタミヤ高密度エポキシパテを使った方法を解説しています。

Mrウェザリングカラーマルチホワイトで冬季迷彩!

 先にも紹介したウェザリングカラーのマルチホワイト。

 これは振って攪拌せず、上澄みの溶剤を取り出して、底に溜まった顔料を塗ればOKなんです。

 底の顔料は隠蔽力抜群なので、下地が濃い緑だろうが一発で白く発色しちゃうんですよ。

 この方法、実ははMrウェザリングカラーの生みの親である吉岡和哉氏がアーマーモデリングでSU-122を使って紹介していたテクニックなんです。

 この石灰をぶっかけた感が本当〜にリアルなので、ぜひ試してみてくださいね♪

ドライブラシで下地の浮き出しを再現する!

 冬季迷彩は剥がれやすいので、下地の塗料がすぐに浮き出してきます。

 これを表現するテクニックはいっぱいあるのですが、記事ではお手軽なドライブラシを使った方法を解説。

 下地と同系色をドライブラシすることで、色がハゲやすいエッジ部分に色が乗り、まるで下地が露出しているかのような表現となるんです。

冬季迷彩特有の泥汚れ!

 冬は積雪のため、足回りは湿った泥による独特の汚れがつきます。

 これをMrウェザリングペーストのウェットクリアーを使って表現する方法について解説しています。

冬季迷彩はとにかく楽!

 ウェザリングカラーを使った冬季迷彩、いかがだったでしょうか? 一見難しそうにみえるかもしれませんが、実際にやってみると本当に簡単なんです。

 実際、「ガンプラ凄技テクニック」に掲載されている作例の中で、このギラ・ドーガが一番ラクに作れています。

 今回はツェメリットコーティングやラインストーンを使ったモノアイ表現、ブラックで統一したバーニアなどギラ・ドーガが登場した80年台後半に流行した近藤和久氏による「近藤版MS」の手法を取り入れています。

 当時を知っている人もそうでない人も、近藤版MSを成型色でお手軽に現代に蘇えらせてみてください。私はめちゃくちゃ楽しかったので、みなさんも思い切り楽しめると保証します!! ぜひともチャレンジしてみてくださいね!!!

 なお、近藤版MSの独特のプロポーションをお手軽に再現する方法をこちらのHGギラ・ドーガで解説しているので、この記事で解説した冬季迷彩やツェメリットコーティングと組み合わせるとより効果的です!

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 そして!もっともっと近藤版MSを楽しみたい!という人には超上級者向けHOWTO「林哲平の機動模型超級技術指南」にてガチで製作した近藤版ギラドーガの製作法を紹介しているのでぜひ見てください!

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 この記事で紹介したギラドーガ冬季迷彩仕上げは著書「週末で作るガンプラ凄技テクニック〜ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」に完成写真増補版で収録されているので、「いいな!やってみたいな!」と感じていただけたら、本も読んでもらえると私はすごく嬉しいです♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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