こんにちは!プロモデラー林哲平です!
ガンプラのバトルダメージというといろんな表現がありますが、どうせやるならそれぞれのMSや作品の世界観に合わせた表現でよりリアルに仕上げたいですよね。
今回はチョコレートの銀紙を使ったダメージ表現を解説します♪
伝統のダメージ表現であるチョコホイル法!
薄い装甲のベコベコした部分や、ちぎれて切断面のフチが多重にギザギザになっている表現には、チョコレートのホイルを使ったバトルダメージ表現がとにかく合うんですよ。
板チョコの包装用ホイルは非常に薄く、かつ金属製なのである程度の強度があります。
これを折り重ねてある程度の厚みをつけ、装甲面として使い、ダメージ表現を加えるとまるで本物のような仕上がりになるんです。
なんせ本物の薄い金属を使うわけですから、本当にリアルな仕上がりになるんですよ。
この方法は大昔からAFVモデル、特に戦車のフェンダーのダメージ表現によく使われてきた技法で、私は情景王の山田卓司氏の作例から学びました♪
チョコホイルダメージはポケ戦のMSに最適!
もちろんこの技法はガンプラにもすんごく使える技法なのですが、中でも相性がいいのは「ポケットの中の戦争」に登場するMSです。
ガトリングガンで穴だらけになるケンプファーや自分の頭をマシンガンで吹っ飛ばすジム寒冷地仕様など、ポケ戦のMSは全般的に装甲が非常に薄い、重厚な戦車のようにMSを描いた08小隊とは対極的に、まるで戦闘機のような表現となっています。
なので装甲の薄さを強調できる、ポケ戦MSとは非常〜に相性がいいんですよ♪
それではHJ2019年9月号掲載の「MGアレックスVer.2.0ラストメモリアル」を題材に実際にやってみたパーツを見ていきましょう♪
実践!チョコホイルダメージ法!!
ラストシーンでバーニィのFZとの戦闘で受けたダメージを再現しています。
これはコクピット周りをヒートホークで切られた部分のダメージ表現。
3重くらいに重ねたチョコホイルをゼリー状瞬間接着剤でプラパーツに貼り、ニッパーで切り込みを入れてから、切断面がギザギザになるようにデザインナイフで荒らしています。
コクピットハッチも腹部と同様に作業しています。
結構ちぎれやすく、やりすぎてしまいやすいので、少しずつを心がけるといいですよ。
私も納得いくダメージになるまで3回くらいやり直しています。
こちらはヒートホークでぶった切られた右手のガトリングガン。
ニッパーで大まかにバキバキ破壊した上にチョコホイルを貼り、ニッパーやデザインナイフで荒らして切断面を表現しています。
なお、金属パーツなのでそのまま塗装すると塗料がハゲるので、必ずメタルプライマーを事前に塗っておきましょう。
いろんなメタルプライマーがありますが、ガイアマルチプライマーが非常に食いつきがいいのでオススメです♪
塗装した完成状態。
チョコホイルを多重に重ねたことにより、薄さを表現しつつ、実在する兵器の複合装甲のような表現となりました。
いろんな所に応用できるテクニックなので、ぜひ試してみてくださいね♪
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