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ポージング自由自在!HJ編集部で実際に使われているガンプラ撮影用カスタムアクションベース製作法大公開!

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回はHJ2020年12月号の記事「ガンプラ凄技テクニック出張版」にて紹介した、HJ編集部でも実際に使われている、超使い勝手の良い撮影用アクションベースの制作法をドドンと大公開しちゃいます!

目次

偉大なる縁の下の力持ちであるアクションベース!!!

 ガンプラのディスプレイにおいて、最も基本的なアイテムがアクションベースです。

 今では当たり前になりましたが、アクションベースが発売されるまで、ガンプラを空中に飛ばしてポージングするというのは非常に難しいものだったのです。

 飛ばすことが前提になったことで、両足だけだとすぐ転倒する巨大な羽を持ったガンダムや、宙に浮くことが前提のデザインのMSなど以前では考えられなかった商品も数多く発売されるようになりました。

 なのでアクションベースというのはガンプラに大きな進化をもたらした、非常〜に偉大な商品でもあるのです。

 今回紹介した「HJ式ガンプラポーズ撮影ベース」は元HJ編集者のガンプラポージングの第一人者である岡村征爾氏が考案したもので、マルチ可動により自由自在に空中でガンプラをポージングすることが可能なんです♪

カスタムアクションベースはこう作る!

 それでは早速作ってみましょう。

 HJ式ガンプラポーズ撮影ベースの素材となるのが「バンダイ アクションベース1クリア」

 最初に発売されたアクションべースですが、大型でMGなども保持できるため汎用性が高く、「大は小を兼ねる」優秀なベースです。これを2つ使用します。

 工作に入る前にアクションベース01のアタッチメント部分を見て見ましょう。

 このように前後に可動が入っているので、撮影でポーズをつけるときに角度を微調整することができます。

 ただ、自分の思う角度にもっとこだわりたい!となると前後の可動だけではなかなか対応できないことも多いのです。

 そこで、前後に加えて左右の可動軸を加えることが重要になってくるのです。

 では早速制作に入りましょう。

 アクションベース01を一個普通に組み立てたら、もう一つ用意したアクションベース01からこの部分だけを切り出して作ります。

 他の部分を組み立てる必要はなく、ここだけでOKです。

 そのままでは接続することができないので、アタッチメントの軸受け部分のこの部分をデザインナイフで削ります。

 アタッチメントはABS樹脂性で硬く粘りがあるので、力を入れすぎて指をケガしないように気をつけましょう。

 接着にはABSをガッチリと融着して固定することができるABS用接着剤使います。

 接着部の両面にたっぷり塗っておいてから、アタッチメントを十字にクロスするように接着します。

 このとき、奥までしっかりと差し込んでおくとより安定します。

 デザインナイフで削って調整するときに何度か組み合わせながら作業すると簡単にピタリと収まりますよ。

 接着した状態。

 生乾きで使うとガンプラの重量に耐えられず取れることがあるので、最低でも3日くらい待ってしっかりと乾燥させておきましょう。

 これでアタッチメントの完成です。

 前後に加え、左右の可動軸が加わりました。

 わずかな違いにみえるかもしれませんが、これがポージング撮影にとって非常に大きな意味を持ってくるのです。

HJ式ガンプラ撮影アクションベースの使い方!

 それではガンプラを乗せて解説していきましょう。

 今回ポージングをするのはHGバルバトスルプス。

 ソードメイスを構えてポージングしました。

 この状態は前後軸だけの可動を使っている状態です。

 このままでも大丈夫ではあるのですが、少し躍動感が足りません。

 そこで左右の可動軸を使って奥に傾けます。

 これで全体に斜めに角度がつき、より「動き」を全体に加えることができました。

 ほんの少しの角度ですが、全体への変化は非常に大きなものになります。

 前後左右にマルチに軸が可動することで、空中で自由自在にガンプラをポージングすることが可能になるのです。

HJ式アクションベース誕生秘話!

 このアクションベースですが、先にも書いたように私のかつての上司であり、ガンプラの師匠でもある元HJ編集部の岡村征爾氏が考案したものなんです。

 12、3年くらい前、いつものようにHJ編集部でガンプラを組み立てていると、

 「林くん!このアクションベースを合体させてくれ!」

 と2つのアクションベースを手渡され。

 最初説明を聞いたときは「そんな、ちょっと横に動くようになったくらいで何が変わるんだろ?」と疑問に思いつつ作ったのですが、実際その効果を見てみるともうポージングの自由度が全然違う!

 これはいいな〜 いつかしっかりHOWTOで紹介したいな〜とずっと思っていたのですが、巡り巡ってHJ2020年12月号のディスプレイベース特集で公開となったわけなんです。

 どんなガンプラにでも使えますが、特にSEED系の空中で派手なポーズをキメるMSだと効果抜群です。

 ぜひ使ってみてくださいね♪

 

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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