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むき出しの金属地肌が輝く、銀ピカ戦闘機のかっこよさをガンプラに加えてみよう! エントリーグレードガンダム戦闘機風無塗装銀仕上げ。ホビージャパン2021年2月号掲載作例

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回はホビージャパン2021年2月号にて製作したエントリーグレードガンダムの作例を紹介します♪

目次

ナチュラルな金属地肌が魅力の無塗装銀仕上げ!

 「ガンプラ凄技テクニック」や「機動模型超級技術指南」のようにウェザリングや迷彩など、スケールモデルのテクニックをガンプラに取り入れるのが私の得意技なのですが。

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 今回は飛行機モデルのテクニックである、無塗装銀仕上げを缶スプレーでお手軽に再現できる方法を解説しています。

 第二次世界大戦後半の米軍機や冷戦初期のジェット戦闘機にはジェラルミンの地肌がむき出しになっている無塗装の機体、いわゆるベアメタルの機体が数多く見られます。

 これは塗料を塗らないぶん軽くなる、塗料代をケチれるため生産コストが下がるなどの効果がありました。

 また、当時は銀色の方が視界に紛れて視認しにくいとされる考え方や、制空権を握っていた米軍だとむしろ目立ったほうが友軍による誤射を防げる、などなど様々な理由があり。

 当時の飛行機は銀ピカなのが多かったのです。

 そしてこの無塗装銀仕上げ、非常にガンプラと相性が良いのです。

 現在のガンプラはほとんどパーツごとに色分けされていますから、それぞれのパーツを各種メタリックカラーで塗るだけであっという間にベアメタルなMSが出来ちゃうわけなんです♪

 MSでリアリティを高める仕上げというとどうしてもAFV的なウェザリングが主流ですが、硬質な金属色に包まれたガンプラはひときわメカニカルな印象が強調され、泥臭い戦車とはまた違う、精密機械としての航空機のリアルを付け加えることができるのです。

 イメージ的にはさしずめ、色を塗る前のロールアウトカラーといった感じでしょうか?

 それでは無塗装銀仕上げ、行ってみましょう♪

缶スプレーを厳選しよう!

 缶スプレーによる無塗装銀表現でもっとも重要なのが使用する缶スプレーを吟味することです。

  今回は航空機の無塗装ジェラルミン機をイメージし、スケールモデル的な色味のカラーが揃い、ミストのキメが細かくランナー塗装に向いているタミヤスプレーのメタリックカラーを中心に使用しています。

 なお、タミヤスプレーを買うときはラジコンに使うポリカーボネート用と間違えないように注意してくださいね♪

缶スプレー塗装を徹底解説!

 缶スプレー塗装の方法については、

  ●缶の振り方

 ●スプレーの吹き方

 ●乾燥時のランナーの置き方

 などなど、「ただブワーって吹けば出来上がり」ではなく、一歩踏み込んで初心者にもわかりやすく徹底解説しています♪

複数のメタリックカラーを使い分けよう!

 無塗装銀の飛行機は機体各部が金属の材質の違いにより、様々な金属色のツギハギとなっている部分も多いのが特徴です。

 これを再現するため、複数色のメタリックカラーを使って表現する方法を解説しています。

ゲート跡をリタッチする!

 缶スプレーのランナー吹きで皆さん気になるのがパーツを切り出したあとのゲート痕だと思います。

  ここは最もスタンダードな紙コップに塗料を出して、ツマヨウジでリタッチする方法を解説しています。

  これをするだけで、ゲート痕はほとんどわからなくなりますよ♪

タミヤスプレーのスミ入れには水性塗料を使え!

 タミヤスプレーは塗膜が弱く、エナメル塗料でスミ入れすると表面が溶けるという弱点があります。

 今回は塗膜を侵す心配の一切無い、水性ホビーカラーとリアルタッチマーカーのマジックリン落としによる部分塗装とスミ入れの方法を解説しています。

  マジックリンの効能と水性ホビーカラーによるスミイレ法はこちらで解説しているので、ぜひ読んでみてください♪

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外装がバラバラのキットほど相性抜群!

 今回紹介している航空機風無塗装銀仕上げは実在の飛行機のように、パーツの表面がパネルラインとして最初からパーツ分けされているキットで最も効果を発揮します。

 RGジオングやMGガンダムVer3.0のようなキットと非常に相性がいいので、ぜひ試してみてください♪

エントリーグレードガンダムは缶スプレー塗装と相性抜群!

 これまで様々なガンダムが1/144で発売されていますが、このEGガンダムが素晴らしいのはフンドシ部のVマークが別パーツで色分けされているところ。

 これまで144でここが別パーツなのはRGガンダムしかありませんでしたが、この部分はマスキングが難しく、レッドの上にイエローを塗らなければならないという、非常に難しいポイントでした。

 この部分が分かれているおかげで、EGガンダムでは塗装が他のHGガンダム軍団に比べてとにかく楽なのです。

 この部分のパーツわけはこれから発売されるであろう144のガンダムにはぜひとも受け継いてほしい!と強く願っております。

 とにかく手軽にいろいろ遊べるキットなので、ぜひ作ってみてくださいね。

 というわけでエントリーグレードガンダム、戦闘機風無塗装銀仕上げでした♪

 ホビージャパン2021年2月号をよろしくお願いします♪

「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ大好評続刊中です!

プロモデラー林哲平が送る、週末の空いた時間に、誰でも簡単、お気軽に、カッコいいガンプラがあっという間に作れてしまうガンプラ製作本「ガンプラ凄技テクニック」。

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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