こんにちは! プロモデラー林哲平です。
タミヤ1/48ビートル製作講座、第6回はインテリアとシャシーのディテールアップです。
カーモデルのインテリアって結構目立ちます。
このビートルくらいの小スケールであればそれほ気にならかい部分もありますが、それでも押さえておきたい工作ポイントもあるのでチェックしてみてください。
前回の車高の調整編はコチラ
押し出しピン跡を整形する!
フロアの四隅に丸い押し出しピン跡があるのを確認できるでしょうか。
完成後にはほとんど見えなくなる場所ですが、意外と窓を覗き込んだ瞬間、チラっと見えてしまい、完成後頭を抱えるなんてことも少なくありません。
古いキットほどインテリアのフロアの目立つ部分にボンっ! とついているものなので、見つけたら必ず消しておきましょう。
ヒケを消そう!
インテリアはキットによってはシャシーへの取り付けピンのサイズが大きく、大きなヒケができていることもあります。
後部シートの裏側には太いはめ込み用のピンがあるので、おおきなヒケ(赤く着色した部分)」ができています。
ここも600番紙ヤスリで削りこんでヒケを消しておきましょう。
ヒケが大きすぎるときは削りこみだけでは対処できないので、一旦瞬間接着剤を垂らして埋めてから表面を均すとよいでしょう。
細いパーツを金属線に置き換えよう!
壊さずに塗装するのも大変なので、洋白線に置き換えることにします。
シフトレバーを切り取り、洋白線を差し込む場所に0.5㎜ピンバイスで穴をあけます。
開口した状態。
洋白線は塗装後に差し込むので、この時点ではそのままにしておきます。
シート裏の肉抜き穴を埋めよう!
シート裏は肉抜き穴のために中空になっています。
最近の1/24カーモデルだとかなり減りましたが、今でもシート裏ががらんどうになっているキットはけっこうあります。
これをそのままにしておくと非常に目立ち、リアリティを損なうので埋める必要があります。
エポキシパテを混ぜあわせ、裏側に詰めていきます。
こういう肉抜き穴を埋める作業は意外と時間がかかりがちになりやすいので硬化時間の長いタミヤ高密度エポキシパテが一番オススメです。
24時間ほどかけて硬化したら、ナイフで余分な部分を削り取ります。
平面を削る時はオルファのアートナイフプロ曲刃がオススメ。
刃が湾曲しているので平面の中心をピンポイントで削ることができます。
ある程度削ったら400番紙ヤスリで残った凹凸をならし、600番紙ヤスリで表面を整えます。
タミヤ高密度エポキシパテは紙ヤスリに目詰まりやすく、すぐ削れなくなりますが、削れないといって安直に180番紙ヤスリのような目が粗すぎるヤスリを使うとなかなか消えない深いキズがつくので最終手段にとっておきましょう。
実車通りの形状となりました。
シートベルトやルームミラーが無くても案外気がつかないものですが、シートの肉抜き穴はとにかく目立ちます。
カーモデルを製作していると避けては通れない工作の一つなのでマスターしておいて損はありません。
排気管のディテールアップ!
排気管は成型の都合上埋まっています。
ここまで小さいとデザインナイフやピンバイスで開口するのも一苦労。
ここは思い切って金属パイプで作り変えてしまいましょう。
0.8㎜洋白パイプを切り出し、穴に差し込めば排気管の完成です。
ちょっと古かったり、小スケールのカーモデルの排気管は埋まっていることが多いので、金属パイプなどに交換するとそれだけで見栄えが良くなります。
細い円柱の中心に正確な真円を開けるのは難しいので、最初から空洞の金属パイプを使うのが一番の近道ですね。
メッキモールのアタリをつける!
シャシーサイドの足掛け部分は実車だとメッキモールが施されている車輌もあります。
メッキモールをつけると完成品が一気に華やかになるのでメッキモールをつける下地加工をしておきます。
ノギスを1㎜の位置に固定し、スッと横にラインを引いてスジ彫りを入れるだけ。
ノギスがずれないように注意しましょう。
塗装後にこのラインに沿ってハセガワのミラーフィニッシュを貼りこむわけです。
ここまで細かなディテールアップを紹介してきましたが、次回はいよいよ塗装に入る……前に!!!
完成後のディスプレイのために、ベースに固定する方法を紹介します♪
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