こんにちは!プロモデラー林哲平です!
今回は私が大学卒業してからホビージャパンに入るまでの2003〜2005年くらいまで。
ファミレスの深夜バイトをしながらフラフラしていた時代に運営していた模型ホームページ「三野町防衛隊」よりフルスクラッチの1/24ヘルミッショネルを紹介します♪
若かったうえに当時は在野のアマチュアモデラーで、文章が緩かったりいろいろ辛口な発言もしていますが過去のことと許してやってください(笑)
当時の文章は青春時代ということで青文字で表記しています♪
ヘルミッショネルってどんなAT?
今回製作したのは2005年冬のWFにて販売された1045製のイベントガレキです。気泡やバリが多くて苦労しました。
・・・な〜んていってもこのキットの原形を製作したのは私なので実際はフルスクラッチということになります。
このヘルミッショネル、ボトムズの外伝(黒歴史?)ブルーナイトに登場するATということになっていますが、存在するのは設定画のみで本編には登場しません。まさしくマイナーなATなのです。
タートル系のカスタム機らしいのですがどこを見回してもタートル的な要素が見つかりません。面影は設定画版の胴体前部の曲面くらいなんじゃないでしょうか。
設定画版は正直なところ好みではないのですが、HJ別冊「ブルーナイトⅡ」の扉絵に猛烈に格好いいヘルミッショネルが描かれており、こちらのほうは文句のつけ所もありません。
必然的にこちらを立体化することになりました。
当時は毎回図面を引いてスクラッチしてました!
まず、イラストとにらめっこしながら正面・横の2面図を書きます。
ここでプロポーションを決定しておけば後々バランス調整で地獄を見ることもありません。
自分的には図面を引かずにスクラッチをするのは説明書を見ずにPGZを作るようなものだと思います。
図面を引き終わったらパテをこねてひたすら削り続けます。
今回はフロントアーマーと首筋につくアンテナ&センサー以外は全てウェーブの軽量エポキシパテで製作しています。
使用した数はだいたい12、3個ぐらいでしょうか。
塗装はマンホールの蓋のような質感を出そうと銀+黒+青の上から赤+茶を明度を上げながら3段階にグラデーションをかけています。
結局自分の思っていたような質感は表現出来ませんでしたが。
このヘルミッショネル、重量感溢れるたくましいフォルムに仕上がったのは良いのですが、見た目どおり大変重いです。
鎌やスカートアーマーがくせもので、1体抜くのにレジンが1キロくらい必要だったりします。
そのままだと重すぎて立たないので胴体の裏側なんて肉抜き穴だらけ。
反省点も多いですが、なんだかんだいって結構気に入ってます。
自分では現時点(2005年2月現在)での最高傑作ではないかと思っています。
背水の陣で作った思い出!
というわけでフルスクラッチ1/24ヘルミッショネルでした。
これを製作した当時、私は大学出たあとにフラフラしていた時代でして。
大学卒業したのにモデラー目指して一人暮らししながらプラモばっかり作っていて、なかなかプロになるチャンスも無いし、親にも悪いし正直実家に帰ろうかと思っていたんですよ。
で、これが最後だ! と思いワンフェスに持っていったらすごく売れまして。
当時のことはこちらの記事に書いているのですが、
このヘルミッショネルが売れたおかげで「自分はモデラーとしてやっていける!」とすごく自信がついたんですよ。
人生、頑張って粘っていれば、かならずチャンスは巡ってくるんだなあ、とヘルミッショネルからは学びましたね。
これは完成見本用にシンプルに仕上げているだけなので、そのうちブルーナイトⅡの扉絵完全再現版として、チェーンカーテンを装備してがっつりウェザリングした完全版を作ろう!
と思って15年以上経ってます(笑)
今はブルーナイトの立体物が充実しているので、本当にいい時代になりましたね♪
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