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学生時代、ワンフェスにチャレンジした思い出の作品。フルスクラッチ1/24 エクルビス

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回は私が大学卒業してからホビージャパンに入るまでの2003〜2005年くらいまで。

 ファミレスの深夜バイトをしながらフラフラしていた時代に運営していた模型ホームページ「三野町防衛隊」よりフルスクラッチの1/24エクルビスを紹介します♪

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 若かったうえに当時は在野のアマチュアモデラーで、文章が緩かったりいろいろ辛口な発言もしていますが過去のことと許してやってください(笑)

 当時の文章は青春時代ということで青文字で表記しています♪

目次

こう見えてもバララントのAT、エクルビスとはどんな機体?

 エクルビスはボトムズのOVA「ビッグバトル」に登場するバララントのPS専用機です。

 設定によるとロッチナが流したストライクドッグのデータを基に開発されたATだそうで、デザインのどこからもバララントらしさは確認出来ません。

 バララントっぽいのは膠着ポーズが体育座りなところくらいでしょうか。

 どちらかというとグラドス製でビリビリのビームガンを持って戦ってるほうが似合うと思ってる人は私だけではないはずです。

 ニーヴァの異常っぷりとエクルビスの格好良さは良いですね。

複製前提の原型は大変だった!



 このエクルビスは自分が初めてWFにディーラーとして参加した時に販売したアイテムで、いろいろと思い入れのある作品でもあります。

 前々から友人にWFに参加しないかと誘われていたのですが、私はフィギアとはまったく無縁のメカモデラー。

 おまけにメカものは部品数が多くなる上に値段が高額なので非常にリスキーなジャンルです。

 そこで採算が取れてなおかつ自分の好きなメカとなるといったい何を選べばいいのか・・・考えに考え抜いた結果選んだのがこのエクルビスでした。

 他のAT一味違うとは独特のデザインのエクルビスですが、立体物にはあまり恵まれていません。

 商品として販売されたものではウェーブの1/35、MO-CRAFTの1/48、コトブキヤの1/60があります。

 なにより全て絶版で現在入手不可能なわけで・・・そして1/24のキットは存在していません。

 それならば未熟者の私が製作したものでもそれなりの需要はあるだろう・・・とまあそうして製作に入ったわけです。

 製作にあたってはまず図面を引くのですが、「Vジャンプブックス 装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語」にポリゴンの三面図が掲載されていたのでこれを適当なサイズにコピーして使用しています。

 この本はAT製作には非常に参考になる本なのでお奨めです。

 可動やコクピット開閉ギミックを仕込むためにほとんどの部分をプラ板にて製作しました。

 パテを使ったのは頭部とバックパック、脚部の一部くらいです。

 塗装はジャーマングレイに青を足しながら控えめにグラデーションを施し、最後にジャーマングレイ+白でドライブラシ。

 間接部分はメタルブラックにクロームシルバーでドライブラシ。

 黄色はなにを使ったか忘れました。

 今までにも何回かスクラッチの経験はあったのですが、複製を前提とした原形は初めてだったのでかなりてこずりました。

 大抵のスクラッチ物はだいたい3ヶ月から半年程度の期間で完成するのですが、このエクルビスは1年半もかかりました。

 完成した当時は「コレを超えるエクルビスは無い!」くらいに思っていたのですが、完成から1年以上経って見てみると気になるところが山積みで粗ばかりが目に付きます

 特に間接部分がグラグラで気を抜くとすぐに脱力状態になってしまいます。

 間接がヘタるのは自重の重いキャストキットの宿命をはいえ、膝・肘関節を3mmポリランナー接続なんていうアホ設計にした当時の自分が憎らしくてなりません。

 膠着以外のギミックを全て再現したのはいいのですが、可動範囲が狭く、思ったようなポーズが取れないのも大きなマイナスポイントです。

 なぜ腰周りをもっと良く考えて作らなかったんでしょうか自分は。

 と、まあ問題山積なエクルビスですが、一応初ガレキ記念キットなので反面教師としてこれからの製作物に反省を生かしていこうと思っています。

 いつか降着も再現した完全版でリベンジしようと思っています。何年先になるかはわかりませんが・・・

ワンフェスチャレンジは楽しかった!

 というわけで1/24エクルビスでした♪

 エクルビスは私が初めてワンフェスで売ったガレージキットで、学生時代の思い出が詰まった思い出深い作品なんです。

 当時のことはこちらの記事に詳しく書いていますが、

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 ワンフェスといえばフィギアですが、私はメカモデラーなのでフィギアは作れなかったんですよね。

 それで、自分が好きで、作れそうで、かつ売れそうなもの…… とリサーチして選んだのがエクルビスだったんです。

 頑張ってコクピット開閉ギミックを再現したり、寒い1月の最中に窓を全開にしてレジンの複製をしたのが辛くて手の感覚が無くなったり、紙袋にエクルビスを詰めたら底が抜けたり、お釣りが無くて困ったり、とにかく本当に思い出深いんですよ。

 でも、売れた瞬間は最高でしたね!

 自分が手作りで製作した模型を買ってくれる人がいるって、本当に嬉しいものです♪

 その後、ホビージャパンでライトスコープドッグの作例があった号の特撮で、遠景用としてチラリと出演したりしています(笑)

 過去の自分の作品を見ると恥ずかしくて死にたくなる! という人もいますが、私は昔作った作品を見返すのは大好きです。

 あのときこうだったな、とか本当はこうしたかったんだような、とか。

 昔は出来なかったことができるようになっていたり、逆に昔出来ていたことができなくなっていたり。

 でも、歳を重ねるたびに模型って楽しくなっていく気がするんですよね。

 過去の自分に負けないよう、今も頑張りたいものです♪

 

 

 

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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