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自分だけの量産機を作る!がコンセプトの30MMで空気を読まずにラスボスを作る!eEXM-17EXアルタードエグゼクス。30 MINUTES MISSIONS コンプリーション掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回は30MMコンプリーション掲載作例、30MMアルト改造のアルタードエグゼクスを紹介します♪

目次

自分だけの量産機を作る!ガンプラの技術を応用して生み出された「30 MINUTES MISSIONS」とは?

 「自分だけの量産機を作る」

 をコンセプトに始まったバンダイのオリジナルプラモデルシリーズ「30MINUTES MISSIONS」

 タイトルが意味する通り、「30分で気軽に組み立てて遊べる!」とパーツ数や設計を工夫した、非常に作りやすいプラモデルであるのが特徴です。

 キットの構成としては、HGリーオーのクイックビルド構造とHGグレイズで培われた小スケールのフレーム構造のいいとこ取りをした設計。

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 MSと違って最初からプラモデルとしての組み立てやすさを優先してデザインされているため、組み立てのストレスはまったく無し。

 塗装が出来ない人でも手軽にカスタムできるように複数のカラーバリエーションが用意されており、定価も1000円と手軽に購入できるのも素晴らしいところ。

 順調に展開しており、現在ではかなりの商品点数を誇るシリーズとなっています。

 30MMのシリーズが始まったとき、ホビージャパン2019年8月号で特集があり、「黒金で悪そうなのを作って」というオーダーで製作したのがこのアルタードエグゼクスなんです♪

自分だけのラスボスを作る!

 とは言っても私はホビージャパン編集部より「ラスボスっぽい邪悪なロボを作らせれば日本一」の称号をもらっているモデラーです。

 「悪そうなの作って」というオーダーですし、もこはストレートに「自分だけのラスボスを作る!」をテーマにカスタマイズしてみました♪

 それでは製作ポイントを。

 悪者メカといえば目はレッドが一番です。

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 ボディや関節は塗装でなんとかなりますが、クリアーパーツだけはどうにもなりません。

 というわけで基本となる本体はセンサーがクリアレッドのアルトイエローを使っています。

 30MMをカスタマイズするときはセンサーの色を意識するといいですよ♪

 アルトはほとんど合わせ目が出ない構造ですが、唯一前腕のこの部分だけは気になる合わせ目が出来てしまいます。

 ただ、消すのは大変なので写真の黒い線を引いた部分にスジ彫りを入れて左右対称のディテールとして処理し、合わせ目をディテールとして処理しています。

 武器の先端などは安全基準の都合でかなり丸まっているので、プラ板を先端に接着してからシャープに削って尖らせています。

 シールドの先端や側面は削り込んでシャープ化。

 裏側の押出しピン跡も削り込んで処理しています。

 細かい部分までしっかりと工作しておくと完成度が変わってきますよ♪

 武器は銃やナイフよりもカタナや大剣をもたせれば全体のシルエットが大きく変わり、ヒーローメカ的なキャラ性を強調できます。

30MMは組み換え前提の設計でダボや軸が共用なので、カスタムパーツを繋げるだけで簡単にオリジナルの巨大武器を作ることができるんです。

 塗装直前の状態。

  30MMはメカデザイナーの海老川兼武氏により徹底的にベーシックな量産機としてデザインされています。

  そこであえてリアル寄りではない反対方向に極振りし、キャラクター性を強調したカスタマイズとしてみました。

 見ての通り、もちろんモチーフはダブルオークアンタです♪

 主役ロボは年々ブロック数や突起物の付くデザインが多くなっており、実質色を黒く塗り替えただけで立派なラスボスに見える機体が凄く多いんですよ。

 頭部のカスタマイズ。

 ジム→ガンダムのように、

  ○ツインアイ

  ○二本ツノ

 はキャラクター性が強調されるので主役機と量産機の違いを分けるポイント。

  今回はツノの下に突起を作り、擬似的にバイザーがツインアイに見えるようにカスタムしています。

オリジナルロボにはストーリーを考えよう!

 現在では公式設定やストーリーがしっかりと作られている30MMですが、作例を作っていたときはまったく未発表の状態だったので、テンションを上げるためにも自分の中で設定をいろいろ考えて製作していました。

「主人公の前に立ちはだかる謎の仮面の男(行方不明の父or兄)が搭乗し、13話目くらいで真のラスボスから主人公をかばって死に、色を白く塗られて後半主役機に」

 という、ロボットアニメあるある的なストーリーなんですけれど「そのロボがどんな活躍をするのか?」というのは製作の上で凄く大事なポイントだと私は思っています。

 これはガンプラでもそうなんですが、その機体がどんな背景で作られて、どんなパイロットが乗って、どんな武器を使ってどう戦って、どう勝ってどう負けるのか?と突き詰めていくとカスタマイズに説得力が生まれます。

 恥ずかしい!とか思わず、設定を自分で頑張って考えると作品への愛着がより深まりますよ♪

どんどん広がる30MMワールドに期待!

 2019年のシリーズ開始から2年経ち、どんどんラインナップを増やしていく30MMシリーズ。

 30MMの武装をそのまま利用できる、姉妹…… というよりもむしろこちらが最初から本命だったんじゃないか? と思える期待のガールズモデルシリーズ「30MM SISTERS」も発表されましたし、これからどんな商品展開をしていくのかが凄く楽しみになりますね♪

30 MINUTES SISTERS
30 MINUTES SISTERS BANDAI SPIRITS のオリジナルガールズプラモデル『30 MINUTES SISTERS』(30MS)。 無限のカスタマイズで自分だけのシスターを創り出せ!

 というわけでアルタードエグゼクスでした!

 今ではこれを作ったときよりもずっと使えるパーツが増えているので、機会があればまた作ってみたいですね♪

 30MMコンプリーションをよろしくお願いします!

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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