こんにちは!プロモデラー林哲平です。
お手軽にメッキ風塗装ができる超便利マーカーであるペベオの4Artistマーカーのシルバーとゴールド。
らいだ〜Joe師匠が使っているのを見て以来、私も愛用しておりまして。
「週末で作るガンプラ凄技テクニック」シリーズでも多用しているのですが、
「本当にメッキ風になるの?」
「どんな塗料なの?」
「どう使えばいいの?」 といろんな質問をよく頂きます。
というわけで今回は塗料の特性から塗り方まで。
4Artistマーカーの全てを徹底解説していきます♪
4Artistマーカーはエナメル系塗料です!
まず、塗料の特性について。
4Artistマーカーはタミヤエナメル塗料などと同じ、エナメル系塗料です。
なのでエナメル溶剤で薄めることができますし、はみ出したらエナメル溶剤で落とせます。
長所や弱点なども、エナメル塗料とまったく同じだと思ってください。
使うときは拭き取りや筆の洗浄などに便利なので、タミヤエナメル溶剤を一つ持っておくと便利ですよ。
メッキ調の秘密はマーカー塗料であること!
一般にマーカーの塗料というのは芯に染み込ませて保存されているため、塗料が芯から染み出せるように粒子が細かいのが特徴です。
メタリックかつ、伸びが良く光沢があり、かつ粒子が細かいという特性があるからこそ、メッキのような輝きを得ることができるのです。
なお、メッキのような輝きになるのはシルバーのほうです。
ゴールドも非常にきめ細かく凄くいいゴールドなのですが、メッキ調というよりは通常の金属色の仕上がりになります。
メッキ塗装のコツは「表面張力が破れて塗料が垂れる直前まで」塗る!
それでは使い方のポイントを。
4artistマーカーでメッキ風に塗るときは、穂先で塗料を多めに出し、表面張力が破れて塗料が流れる少し直前ぐらいまで、表面がしっとりと濡れた状態になるように塗ってください。
これで濡れたような輝きそのままで乾燥し、美しいメッキ調に仕上がります。
「上手くメッキ調にならない!」 という人は塗料を出す量が少なすぎます。
濡れたようになる前に塗料が乾いてしまい、表面に凹凸ができてうまくメッキ調になっていないことが多いのです。
文章で読むと難しく感じるかもしれませんが、これはちょっと練習すれば簡単にできるようになります。
最初ガンプラのパーツではなく、ランナーなどで思い切り塗料を出しながら塗る練習をしてくださいね♪
筆塗りのするときはエナメル溶剤をほんの少し垂らすと塗りやすくなる!
細かい部分を塗るときは他のマーカー同様に一度塗料皿などに出してから筆塗りしましょう。
ただ、そのままだと皿に出してすぐに乾燥しはじめ、あっという間に濃度と粘度が上がって塗りにくくなるんですよね。
ここはほんの少しエナメル溶剤を垂らすと伸びがよくなり塗りやすくなります。
あくまでほんの少しがポイントです。
沢山エナメル溶剤を入れると塗料の流れがよくなりすぎて、スミ入れの要領でディテールの凹みにすーっと塗料が流れて行ってしまうんです。
洗浄でも使いますし、筆で使うときはエナメル溶剤は必須ですね♪
弱点は剥がれやすいこと!
便利な4Artistマーカーですが、最大の弱点はエナメル塗料ゆえの塗膜の弱さです。
触ると指紋がつきますし、すぐに塗料が剥がれます。
これが怖いのが、手についた塗料に気が付かず他のパーツを持ってしまうと他の部分に色移りしてしまうこと。
ウェザリング仕上げならば修正が効きますが、全塗装のクリーンフィニッシュの場合などはつや消しの塗膜に染み込んで取り返しがつかないこともあります。
なので完成後は触らない部分や触れにくい部分などに使うと効果的です。
剥がれたときは、マーカーなのでさっとリタッチはできますけどね♪
ぜひ活用してください!
というわけで4Artistマーカーでした♪
手軽に使える筆塗り塗料で、ここまでメッキ風になるのはとにかく魅力的。
ぜひ効果的に活用してみてくださいね♪
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