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羽ばたく鳥が重なり合い、本当に飛んでいるように見える芸術的なメタルフィギュアを作ってみる!リーパーミニチュア DHL03479 Murder Crows (マーダーオブクロウズ)。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回はリーパーミニチュアのメタルフィギュア、マーダークロウズを紹介します♪

目次

幻想屋でメタルフィギュアを大量ゲット!

 ウォーハンマーのミニチュアもいいけれど、やっぱりメタルフィギュアも作りたい!

 一応大量にネットショップに注文はしているのですが、到着するのは数ヶ月先。

 一応手元に塗るものはいろいろあるけれど、本格的な海外のファンタジーメタルフィギュアがいますぐ作りたい!

 というわけでミニチュアネットショップの老舗「幻想屋」さんでリーパーのメタルフィギュアを9個購入しました!

 幻想屋さんはリーパーのメタルフィギュアの在庫が豊富で、注文すると他の海外通販などと比べてすぐに到着しますし、なによりも国内のショップなので安心できるのがいところ。

 今回はラルパーサからリーパーへと移った名原型師、J.Guthrie(ジュリー・ガスリー)氏の作品ばかりをセレクト。

 以前作ったパスファインダーレッドドラゴンも氏の原型によるもので、やはり造形が凄く良くてどれもカッコいいんですよね。

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 やっぱりモデラーたるもの、贔屓の原型師の作品を集めたくなるものじゃあないですか♪

 ちなみに、原型師が明記されている商品であれば、ネットショップの商品検索で原型師の名前を入れるとお目当ての原型師さんの作品だけで絞れるのでオススメですよ♪

 で、どれから作ろうかな〜と思い、最初に箱を開けたのがこのマーダーオブクロウズなんです♪

DHL03479 Murder of Crowsってどんなミニチュア?

 Murder of Crowsはリーパーミニチュアの看板シリーズ、ダークヘヴンレジェンドにラインナップされているミニチュア。

 「Murder of Crows」を日本人が直感的に直訳すると「殺人カラス」になりすごく恐ろしそうに感じますが、「Murder of Crows」は英語の熟語で「カラスの群れ」を意味します。

 ですが、そこはジュリー・ガスリー氏ひと味違います。

 なんと、本当に死体をついばむ、殺人カラスにしてしまったんです!

 飛び立つカラスたちの下に朽ちる死体。

 一匹だけ飛んでいないカラスの口元に目玉がぶら下がっているのがまた芸が細かい!

 どうです?この立体機動な造形!

 抜きも素晴らしく、パーティングラインがほとんど無く、繊細なカラスの造形をまったく損ねていないのも素晴らしい。

 こんな複雑な形、どうやって型抜きしてるんでしょう?

 私が複製したらとんでもないバリバリ伝説になること間違いありません!

 なんと言ってもまるで空中を本当に飛んでいるかのように折り重なったカラスが凄い!

 一匹一匹は親指のツメくらいの大きさしかありませんが、拡大してもこの精密な造形。

 これを全て手作業で作っているんですから、ミニチュア原型師の手さばきには本当驚かされます。

 手前の二匹は別パーツに。

 このミニチュア、手のひらサイズながら死体とカラスを合わせると12体もキャラクターが詰め込まれているので密度感が半端ないです。

 台座の裏には「Reper」「J.Guthrie」の刻印が。

 メタルフィギュアは原型師銘がこうやって入っているのを見ると個人の芸術作品でもあるんだなあ、と感じますね。

下塗りはエアブラシでサクっと塗る!

 メタル状態を堪能したところで製作に入ります。

 飛び立つカラスは結構後ろに傾いており、そのままだと倒れるので2mm真鍮線で軸打ちしてからウォーハンマー40k用の丸ベースにエポキシ系接着剤でガッチリ固定。

 このミニチュア、本来は海で難破して死んだ海賊に死体をカラスがついばんでいるシチュエーションのようで、カラスが停まっている板は船の残骸のようなのです。

 ただ、波を作っていると時間がかかりますし、そうなると仕事の息抜きで作っている意味がなくなってしますのでここは普通に地面で行こう!と木工用ボンドでシタデルサンドとコルクボードを破壊した破片を接着。

 ガイアマルチプライマーを全体に吹いてからMr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイトを吹いて下地を作り。

 黒いカラスだとちょっと地味だな〜と考え、ダグラムカラーCB15コバルトブルーで全体を塗り幸せの青い鳥にしています(笑)

 コバルトブルーで塗った鳥のアップ。

 筆で塗るのもいいんですけど、大きい面積の下塗りはエアブラシで一気に塗るのが楽ですね。 

 塗膜も薄く保てるので、精密なディテールも活かせますし。

 ラッカーは塗膜も強いですし、メタルフィギュアの下塗りには結構適しているのではないでしょうか?

 下塗り後は細かい部分や死体をシタデルカラーで塗るのですが、ラッカー塗膜の上に水性エマルジョン系塗料は定着しずらいんですね。

 そこで水性アクリル系塗料のプレミアムトップコートつや消しを一回吹いておくと表面がつや消しかつ水性塗料属性になり、抜群に塗りやすく、塗膜が剥がれにくくなります。

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完成!マーダーオブクロウズ!

 というわけで完成です!

 早く塗れるかな〜と思ったのですが、死体を塗るのに結構時間がかかりました(笑)

 鳥が重なり合っている造形なので、後ろから見ても迫力があって面白いんですよ。

 側面図。

 後ろに結構のけぞっているので、ベースが無いと倒れます(笑)

 このミニチュアのポイントである重なり合うカラス。

 このような羽毛状のディテールを塗るのは簡単で、下塗りのブルーの上にシタデルカラーの青系ウォッシュでウォッシングし、ブルーの明度を上げながらドライブラシするだけ。

 ドライブラシは簡単な割に見た目の効果が高いので、ドライブラシを多用できるデザインのミニチュアは入門用にオススメです♪

 死体をついばむ鳥。

 目玉を塗るのは女の子の目を塗るよりははるかに簡単で楽しかったです♪

 真の主役?とも言える死体。

 この死体を塗るのが一番難しかったですね。

 緑系の色で下地を作り、白で立ち上げてからイエロー、ブラウン、レッド、パープル系のシタデルウォッシュを塗り重ねて表現してみました。

 何回か塗り直しましたが、死体の塗り方のコツをなんとなく会得した気がするのでゾンビを塗ってみたくなりました(笑)

 というわけでマーダーオブクロウズでした♪

 リーパーのメタルフィギュアを久々に作りましたが、やっぱりいいですね♪

 女の子のミニチュアもいくつか同時に買ったのですが、やはり動物とかゾンビとかは塗るのが楽でストレスフリーですね。

 今回は鳥が塗るのが楽なわりに楽しいことが判明したので、ちょっとグリフォンのミニチュアでも物色しようと思ってます(笑)

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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