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プラモのパーツを一切使わず、100円ショップの商品でデカイMAを作ってみよう!大人の夏休み自由工作モデリング!!!オリジナルビグザム2021。ホビージャパン2021年8月号掲載作例

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回はホビージャパン2021年8月号にて制作したオリジナルビグザム2021を紹介します。

 これはプラモのパーツは一切使わず、100円ショップやホームセンターで手に入る日用品を駆使して40cmを超える大型モデルとして構成したもの。

 「超一流のミキシングビルド!」が作品テーマです♪

目次

ミキシングマイスターに選ばれました!

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 ホビージャパン2021年8月号の巻頭特集は「マイスターに聞く!模型テクニック10選」。

 セイラマスオ氏やらいだ〜Joe氏などさまざまなジャンルのトップモデラーが腕を振るうマイスター特集になんと!

 ミキシングマイスターとして、私も光栄にも選ばれたんです!

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 いや〜もうこれは嬉しい!

  で、どんな作例を作るか?ということになりまして。

 普通のガンプラミキシングビルドは連載記事の「週末で作るガンプラ凄技テクニック」で紹介しているので、こちらのほうは制限を設けず、おまかせコースで好きに作っていいとのこと!

 というわけで編集部の好意により、思い切り自由に作らせていただいております♪

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基礎の構成を考える!

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 まずはビグザムの基本となる胴体の中心部分から始めます。

  パーツを並べ、平面形から全体の構想を練ります 。

 ピーラーを2つ両脇に並べて骨組みとし、後ろにヤクルトタンクでブースターを並べ、中心にはチャッカマンの砲口でメガ粒子砲を、という基本構成をここでしっかりと考えておけば後々が楽になるんですね。

穴はハンダゴテで溶かして空ける!

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 加工しやすいプラモデルのスチロール樹脂と違い、日用品は硬かったり弾力があったりして、補強用の軸を通す穴を開けようとしてもピンバイスでは歯が立ちません。

  穴はハンダゴテを使い溶かして開けます。

  溶けたときに発生するガスは有毒なので、必ずマスクをして換気を良くして作業してくださいね。

 私は白光製の温度調節スイッチが入ったものを使っています。

 安物のハンダゴテはコンセントに入れたらすぐ熱くなり、作業中にうっかりやけどをする危険があるのですがこちらは安全に使えるのがいいんですよね♪

なによりも強度が大事!

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 本来接着できない異素材で大型モデルを作るとき、なによりも重要になるのが強度です。

  これをおろそかにすると、ちょっとしたことでバラバラになってしまうんですね。

  本体の補強には建築用のカスガイを3本、衝撃に強いエポキシ系接着剤をたっぷり使ってガッチリ固定しています。

メガ粒子砲はチャッカマンがおすすめ!

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 ビグザムの命といえば中心の大型メガ粒子砲です。

  これは未来工業のコンビネーションカップリングとチャッカマンの砲口を組み合わせて制作します 。

 チャッカマンの砲口はリアル火炎放射口なので、メガ粒子砲の中心にピッタリなんですね。

  金属製で精度抜群なのも効果大です。

細かいパーツは高強度タイプの瞬間接着剤で!

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 大量に並んだ胴体側面のメガ粒子砲は電子工作部品のニチフ クイックロックを使用しています。

  これは近所のホームセンター、ビバホームで購入したもの。

  強度のかからないパーツは高強度タイプの瞬間接着剤と瞬着硬化スプレーを使い、手早く接着していくと作業がスムーズに進みます。

自由工作の必需品!ヤクルトボトル!

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 自由工作モデリングに欠かせないのがヤクルトボトル。

  形が絶妙なので、プロペラントやロケットエンジン、バーニアノズルなど様々な用途に使えます 。

 今回は背面のノズル部分や機体下部のバーニアなどに使用しています。

 100個ほどストックしておくと安心なので、皆さんも日頃からヤクルトを飲んでおきましょう!

胴体の外装を作る!

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 中心部の骨組みができたら外装をつけていきます。

  外側のフリルはカレー皿のへりを切り取って接着。

 上下のボリュームを出すためにダイソーのはやぶさをとりつけてシルエットを作ります。

 が、胴体中心部の隙間がどうしても埋まりません ダイソーでいろんな商品を探してみたところ……

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 スポーツ用のサングラスの曲面が合うんじゃないか? と試してみたところ、ピタリと合いました!

 悩んだ部分ができればあとはパーツを詰め込んでいくだけ。

  頭部は大きくなりすぎると不格好に見えるので、Kaビグザムやアプサラスなどのバランスを参考にパーツを配置しています。

脚部を作る!

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 胴体の基本が出来たら脚部を作ります。

  10mm真鍮パイプを芯としてボディにがっちりと接着してから、コンビネーションカップリングやダイソーのNEXなどさまざまなパーツを周りにくっつけて脚部を構成していきます。

隙間にマーカーを詰めてプロペラントタンクに!

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 胴体のいたるところに空いた隙間が気になってきました。

  ここにはマーカーやデザインナイフのケースを差し込んで接着、プロペラントタンクとします。

 今回のビグザムのモチーフとした、小林誠氏の描いたビグザムは全身からプロペラントタンクが突き出たデザインとなっているのですごくしっくりときました♪

  日用品を用いた自由工作モデリングではいかに隙間を埋めるかがポイントになるので、手軽に空間を埋められる棒状パーツやコードはとにかく重宝するんですよ♪

10日でサフ吹きまで行けるスピードモデリング!

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 あとはひたすら細かいパーツやコードで隙間を埋めていけば組み合わせの完成です。

  表面処理を一切せず、バラす必要も無いので見た目より手間はほとんどかかっていません。

  0からここまでは10日ほどで組み上げています。

マスキング無しで一息で塗る!

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 塗装ブースにデカすぎて入らないので昔の模型雑誌風に新聞を敷いて無理やり塗装します。

  マスキングは一切せず、細かい部分はエアブラシの細吹きで塗り分けているので3日くらいで塗りあがりました。

  この手の作品のおおきなポイントなのですが、とりあえず迷彩やウェザリングでリアルっぽく塗ることさえできれば、ある程度どんな形をしたものでも塗れればしっくりまとまって見えてしまうんです♪

超一流のミキシングビルドとは?

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 フランスの格言に

 一流のシェフは最高の素材で最高の料理を作る

 超一流のシェフはどんな素材でも最高の料理を作る

  というものがあります。

  ミキシングもそれと同じで、プラモデルのパーツというのは必ずしも必要では無いのではないか? って前々から思っていたんですよ。

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 コロナ以後の巣ごもり需要でプラモデルをより多くの人が楽しんでくれるようになったのは素晴らしいことです。

 ですが、以前は格安で入手できた古いキットやジャンク品さえ高値で取引されるようになり、数多くのパーツを使う本格的な大型ミキシングビルド作品の制作は以前よりもちょっとハードルが高いものとなっているのも事実です。

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 ですが、身の回りを見てください !

 プラモのパーツではありませんが、ミキシングに使えるパーツって実はいっぱいあるんですよ。

  身の回りのものが全てパーツに見えれば、世界中どこに行っても模型店です。

 いたるところで「あ、これ使えるかも!」という発見があって、毎日が小学生の頃みたいにすっごくワクワクしてくるんですよね♪

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 このビグザムは基本、小学生の夏休み自由工作と同じです。

  自由気ままに、思うがままに好きに作ったあの頃を思い出して、手を動かす楽しさをこのビグザムで感じとっていただければ幸いです♪

 というわけでオリジナルビグザム2021でした!

 ホビージャパン2021年8月号をよろしくお願いします♪

自由工作モデリングの元祖はこちら!

 こちらのビグザムと同じ方法でジオを制作しています。

  自由工作モデリングが気になる!という人はぜひこちらの記事も読んでみてくださいね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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