こんにちは! プロモデラー林哲平です。
皆さん、ドイツの工業デザイナー、ルイジ・コラーニによるデザインの、モデラーなら一度は使ってみたい超高級ハンドピース「コラーニ」って知ってますか?
ちょっと ええと、すいません!ついに買ってしまいました!
お値段、なんと30000円!
「使ってみたいけど、高すぎて手が出ないし……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
というわけで!
実際に使った私が使い勝手を徹底レビューしてみます♪
この記事を読めば
どんな人がコラーニを買えばいいのか?
がバッチリわかります♪
私がコラーニを買ったわけ!
まず、私がコラーニを買った理由からご説明しましょう。
あれは2021年の8月。
自分のプロモデラー人生の集大成となる本「機動模型超級技術指南」の表紙モデル「ジークジオング」の塗装をしておりました。
この緑色い超凶悪っぽいのがソレです。
HGUCネオジオングを改造した作品なので、とにかく一つのパーツがデカい!
しかもこのデッカイパーツをムラ無く均一に、しかも光沢仕上げで塗るとなると……
私はいつもエアテックスのビューティーフォーを大口径にカスタマイズして愛用しているのですが。
もっと大口径で一気にパーツを塗れて。
長時間持っていても手が疲れなくて。
高くてもいいので、頑丈でずっと使えるエアブラシってないかな〜と探した結果!
前々から噂だけは聞いていた「コラーニ」にたどり着き。
「これだ!」と結構即決で購入したわけなんです。
人って締め切り前は判断力が鈍る決断力がUPしますね♪
工業デザイナー「ルイジ・コラーニ」によるデザイン!
「コラーニ」という名前ですが、これはこのハンドピースをデザインした有名な工業デザイナー「ルイジ・コラーニ」氏の名前を取ったものです。
有機的な曲面を取り入れたデザインが特徴で、日用品から車まで、数多くのデザインを手掛けられています 。
コラーニ氏がデザインしたチョロQとか持っていた人も多いのではないでしょうか?
Wikipediaにこれだけ詳しい記事があるレベルの、超大人物なんですよ。
パッケージと中身。
コラーニ氏のデザインは人間工学に基づいた有機的なラインが特徴なのですが。
これはWikipediaによると「女性の体のライン」を意識しているとのこと!
……なんだかそんなこと言われると、握ってプラモを塗っているときちょっとドキドキしてくるんですけど……
コラーニの特徴①カスタマイズ自由自在!
コラーニ最大の利点はそのカスタマイズ製にあります。
ニードルの口径が多用で、細いものでは0.15から。
大きいものだと1.2まで。
細吹きから大面積の塗装まで、まるでガンダムF90の換装システムのように、一つあれば多彩な塗装に対応できるのです。
口径以外にもダブルアクションボタンの引き具合をスプリングで調整できるなど、その可能性は無限大レベルなんです!
コラーニの特徴②人間工学グリップ!
「これ、本当に持てるの?」
コラーニを見た人が真っ先に頭に浮かぶのがこれだと思います。
非常に特異な形状のグリップですが、さすが人間工学を意識されたエロ…いや素晴らしいデザインだけあり、これが意外にも手にピッタリと馴染む感じなんですよ。
コラーニの特徴③内部がむき出しでわかりやすい!
コラーニはニードル周りがむき出しになっており、ダブルアクションのボタンを引いたときの動きがとにかくわかりやすい!
ちょっとボタンを引き絞り、塗料を出さずに空気だけを吹き付けてパーツを乾かしながら塗ったり。
グイッと引き絞って一気に吹き付けたりをダイレクトに視覚で認識できるのは意外と便利なんですよ。
それにしても、女性をモチーフをしておきながら、あえて中身を見せる…… このハンドピースを使い、その真髄を知るたびに、コラーニ氏のことが好きになってくるんですよね(笑)
コラーニの特徴④専用のベースが必須!
コラーニはその独特な形状により、普通のハンドピース立ては使えません。
専用のものが販売されています。
結構これも高く、
最初はこんな棒みたいなのでちゃんと立つんだろうか?
とすっごい疑問だったんですよ。
でも、意外にもハンドピースの脱着が容易で、今はコラーニ以外のハンドピースを立てるのにも使っています(笑)
コラーニのデメリット①手が小さい人には向かない!
と、いろいろグレートすぎるコラーニですが、デメリットもあります。
まず、最大のポイントはその大きさ !
外国人男性の手に馴染むように設計されているため、結構グリップが大きいんです。
なので手が小さい人は握るだけでも結構ツラいんじゃないでしょうか?
私は身長171cmで手は日本人男性の標準サイズだと思うのですが。
背が低い男性や、女性は持ちにくいかもしれません。
なかなか機会も難しいと思うのですが、買う前に持ち心地を体験できればいいですよね。
コラーニのデメリット②使用感はトリガータイプに近い!
コラーニはダブルアクションタイプのハンドピースですが、使い心地はトリガータイプに非常に近いものを感じます。
細かなコントロールを必要とする迷彩塗装や微妙なグラデーションなどは、通常のダブルアクションタイプのハンドピースのほうが使いやすいと感じました。
これは私がまだ慣れていない、というのも大きいのですが、繊細な作業は他のハンドピースと併用して使い分けるほうがいいでしょう。
コラーニ一つで全作業に対応する!というのはちょっと難しいかもしれません。
コラーニが向いているのはカーモデルやガンプラの大面積塗装!
コラーニが真価を発揮するのはカスタマイズ製を活かし、大口径で大面積を塗装したり、数多くのパーツをベタ塗りで均一で仕上げるときです。
ジャンルとしては
ガンプラ
カーモデル
に向いていますね。
実際私が購入したのも、先に解説した通りどうしても超でかいパーツをクリアコートする必要に迫らたからですし。
というわけでコラーニ、徹底レビューでした!
ハンドピース一本目に買うにはちょっとお高いですが。
エアブラシを使い慣れてきて、ガンプラやカーモデルをいっぱい作る人は持っておいて損はないのではないのでしょうか?
コラーニさんのおかげで、超デッカイパーツも無事に塗れましたし。
私もまだまだそのポテンシャルを全て引き出しているとは全然言えない状況ではありますが。
今後もしっかり使い込んで、活用していきたいですね♪
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