こんにちは。プロモデラー林哲平です
今回はホビージャパン2023年8月号を紹介します
プラモデルを初めて、いろんな専門用語や作り方があって、よくわからないことってありますよね
今月はそんな疑問に模型メーカーやプロモデラーなどなど、模型に関わる人々が徹底的に答える「模型質問箱」が巻頭特集となっております
「プラモって、本当のところどうなんだろう?」とお悩みのモデラーさんに読んでいただけると嬉しいです
そこまで答えていいの?驚異の模型質問箱2023!!!!
プラモデル初心者の「プラモデルってどうなんだろう?」という質問に徹底的に答えるQ&A特集「模型質問箱」
この特集はホビージャパンでは伝統的な特集でして、時代の流れに合わせバージョンアップされながら受け継がれており、今回は実に10年ぶりの特集となります
そして……今回の「模型質問箱2023」は……読んで驚きました!
「そこまで答えていいのか!」
という、本質ズバリの答えがすごく多いんですよ
実際、私もこのQ&Aを見て、全然知らなかったことや「ええ!そうだったんだ!」という発見も多く、隅々までじっくり時間をかけて読ませていただきました
2020年からのコロナ巣ごもり需要によりプラモデルは大きなブームを迎え、数多くの新しいモデラーさんが模型界に参入してきました
これは私としてはとても嬉しいことです!
ですが、反面、昨今のインターネットやSNSの情報過多により、新たに入ってきたモデラーさんが「どの情報を信じればいいのかまったくわからない」という問題も生まれています
この特集がそんなモデラーさんの悩みを解決するきっかけになれば嬉しいです
私も質問に答えております!
今回の特集では、ありがたいことに私も質問に答えさせていただいております
ミキシングビルドの解説で、こっそりとケルバーダインのドルトガが掲載されているので、探してみてくださいね😁
連載記事「ガンプラ凄技テクニック」ではザク降下ディオラマの後半を解説!
連載記事「週末で作るガンプラ凄技テクニック 懐かしのディオラマ編」では、先月号からの続きとなる完成編。
ザクの塗装や地面の仕上げ、ディオラマにモデルを固定する方法について解説しています
今回の作例では旧キットの良さを活かすため、キットのパーツは最大限に尊重し、形状的には胴体を手前に曲げる以外、ほとんど手は加えていません
アニメイメージの再現を重視するため、あえてウェザリングは施さず、ザク本体はクリーンに、地面もアニメセルに合わせて色数を絞って仕上げています
ヨドバシカメラに展示された2023年8月号の作例を大紹介!
ここからはヨドバシカメラ新宿西口本店「ゲーム館2階」にて展示されあた、ホビージャパン2023年8月号の作例の写真を使いながら、本のメインコンテンツである作例を紹介していきます♪
セイラマスオ氏のジム・カスタムVer.W.G.P.N
セイラマスオ氏のジム・カスタムVer.W.G.P.N
こちらはHGジムカスタムをベースの改造作品 です
「グリプス戦役当時旧式化していたジムカスタムをベースに、ティターンズの技術者がハイザックの技術などを盛り込んでハイローミックス」という想定で製作されており
ハイザック風の脚部やバックパックもさることながら、各部の延長によるスラリとしたZ世代なプロポーション調整にも注目!
あえてクウェルではなく、ジムカスタムというところが私はすごく好きです
きの助氏のHGガンヴォルヴァ!
きの助氏のHGガンヴォルヴァ
こちらはなんと!成型色を活かした作品で、製作コストを下げる代わりに、二体製作されております
とはいっても、マガジン裏の肉抜きを成型色をあわせるためランナーで塞ぐなど、工作的な工夫もバッチリ
初心者モデラーさんのみならず、「あ!これ作ってみたい!」と手を動かしたくなる作品です!
すくー氏の30MMスピナティオ−龍将軍−
すくー氏の30MMスピナティオ−龍将軍−
バックパック上部に取り付けられたドラゴンヘッドがインパクト抜群!
パーツの装着だけではなく、ツノなど各部のシャープ化など工作面も抜かり無く、なによりダークブルーにゴールドが刺されたカラーリングに惹かれます
私はこの鋭角的な、攻撃的なシルエットがすごく好きです
野田啓之氏のMODEROID 太陽の使者版鉄人28号!
野田啓之氏のMODEROID 太陽の使者版鉄人28号
各部にスクランブルな後ハメ加工を施しつつ、油断の無い黒立ち上げによるグラデーション塗装により、鉄人らしい重量感を強調
キットでは腕の「28号」の文字は最初からプリントされているのですが、作例ではこのプリントをマスキングして活かしながら全塗装するという驚きのテクニックで仕上げられています
正義は燃え立つ太陽の使者な作品です!
Rikka氏のアニュラス SSSS.グリッドマン 多宝六花!
Rikka氏のアニュラス SSSS.グリッドマン 多宝六花
肌の露出した脚部の合わせ目を、ガイアノーツの瞬着カラーパテで丁寧に消し、キットの魅力を最大限に活かしてのフィニッシュ!
また、海外フィギアを参考に指先にわずかに濃い目のシェイドを施し、ポージングや演技で目が止まりやすいポイントを強調するなど
普通に作るだけではない、最新技法を取り入れる工夫とコダワリも魅力の作品です!
山田卓司氏のタミヤ1/35アルケットラング!
山田卓司氏のタミヤ1/35アルケットラング
まさかのタミヤから!の発売でミニタリーモデラーを驚かせたアルケットラングを臨場感抜群のディオラマで製作!
ああ〜、もう、見ているだけで戦車を作りたくなってくるこのカッコよさ!
情景王の風格溢れる作品です!
斎藤仁孝氏の タミヤ フランス軽戦車R35!
斎藤仁孝氏の タミヤ フランス軽戦車R35
こちらはあえてウェザリングや塗装工程をギリギリまで省き、最小限の手間でいかにリアルにしあげられるか?を追求して仕上げられた作品です
こちらはホビージャパン本誌では詳しい制作法を貸越したHOWTO仕立ての記事構成になっているのですが
超ベテラン斎藤氏による効率的な引き算により、AFVモデルの入門者さんでも手軽に真似が出来て、かつ本当作れる!という超実践的な、まさに王道的な「作例」となっております!
特にAFV初心者さんが苦手意識を感じがちなキャタピラの塗装が「え!それでいいんだ!」と思わず唸る、わかりやすく手間のかからない方法で紹介されています
見るとフランス戦車がめっちゃ作りたくなってきます!
廣村英治氏のハセガワ1/24スバル360デラックスWルーフキャリア!
廣村英治氏のハセガワ1/24スバル360デラックスWルーフキャリア
てんとう虫のような可愛らしいスバル360に、お出かけ用のルーフキャリアがくっついてよりキュートさ抜群になった本キットをカーモデルらしく、丁寧にピカピカに磨き上げてのフィニッシュ!
スバル360は第二次大戦中に中島飛行機で航空機の設計に携わった百瀬晋六氏が開発した車ですので、繊細な作りの日本機を数多くラインナップしている「まさに飛行機のハセガワ」らしいカーモデル!
見ていると作りたくなってきます♪
一ノ戸晃治氏のハセガワ1/24 ニッサン スカイライン2000GT−R レーシングコンセプト!
一ノ戸晃治氏のハセガワ1/24 ニッサン スカイライン2000GT−R レーシングコンセプト
1972年の第19回東京モーターショーで参考出品され、レースでの活躍が期待されたものの、オイルショックや排ガス規制、ニッサンのワークス活動撤退により幻となったスカイラインを美しく製作!
こちらの実車は2007年にフルレストアされているのですが、キットはレストア前、後と両方選択できるようになっており、作例ではレストア前の72年展示当時の状態でフィニッシュされております
ホビージャパン2023年8月号をよろしくお願いします
というわけでホビージャパン2023年8月号の解説でした
まだ読んでない、というモデラーさんはぜひこちらの公式ページよりお求めください
読者のみなさま、今月もホビージャパンを隅々までじっくりと楽しんで読んでいただけると幸いです
「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ大好評続刊中です!
プロモデラー林哲平が送る、週末の空いた時間に、誰でも簡単、お気軽に、カッコいいガンプラがあっという間に作れてしまうガンプラ製作本「ガンプラ凄技テクニック」。
シリーズ続々と続刊中で、「読むと初心者でも本当にそのとおり作れてしまう!」と、皆様からも大好評を頂いております。
実際に作った作品をモデラーさんから見せていただけることも多く、本を書く側として。
プロモデラーとして、そのたびにたまらない喜びを感じます。
「プラモデルを趣味として作ってみたいけれど、ちょっと難しそうで手が出ない」という人はぜひ手にとってみてください。
プラモデルの楽しさをを体感する、手助けになれば私は嬉しいです。
林哲平オリジナル作品『再生構築機界ケルバーダイン』展開中!
「世界の全てを模型店に」をテーマに、ありとあらゆる日用品で制作するオリジナルメカ
それが「再生構築機界ケルバーダイン」です。
子供の頃の、なにかを作りたくてしかたがなかったあの衝動を、いつの日も追い続けたい。
そんな気持ちで制作しているので、ぜひケルバーダインたちを見て、なにかを感じていただけると嬉しいです。
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