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ウォーハンマーのディーモンプリンスをワンパッケージミキシングで楽しむ! レイヤリングって大変だな〜と子供あやしながら感じた思い出。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回は2013年のほぼ一年をかけて製作した、ウォーハンマーのディーモンプリンスを紹介します♪

 過去ブログで3つに分けていた記事をまとめつつリライトしたものなので、2013年の気持ちになって読んでいただけると嬉しいです♪

 それではレッツディーモンプリンス、いってみましょう♪

目次

まずはキットレビュー!(2013/1/11)

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  こんにちは。林哲平です。今回はゲームズワークショップから発売去れているゲーム用のミニチュア、「ディーモンプリンス」を紹介します。

 ウォーハンマーのミニチュアは数あれど、ディーモンプリンスの格好良さは格別!!!

 会社帰りにイエローサブマリンのウォーハンマーコーナーで眺めるたびに、

「次は絶対にコレを作るんだ!!!」

 と心に決めておりました。

 去年(2012年)はず~とパスファインダーレッドドラゴンにかかりきりだったので買いたくても買えなかったんですよね。

 ハルバーディアに続いて女性ミニチュアを作ろうかとも考えましたが、ケイオスの魅力にはかないませんでした。

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 キットは組み換えで次第で自分好みのディーモンプリンスを製作できるマルチパーツプラキット仕様。

 ディーモンプリンスはウォーハンマーの中でも特殊なユニットで、『ウォーハンマーファンタジーバトル』にも『ウォーハンマー40000』にも使用できるというスグレモノ。

 そのためウォーハンマー用の四角ベースとウォーハンマー40,000用の丸ベースの2種類が入っています。

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 それではさっそく箱を開けてパーツを見て行きましょう。

 ディーモンには欠かせない悪魔的な翼。

 ランナーの1/4という大きな面積を専有しているパーツです。

 使わなくても完成しますが、勿体無いので絶対に使いますよね。

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 胴体は裸のものとパワーアーマーを着たものの2種類が付属。

 欲を言えばファンタジー風の鎧を着た胴体も欲しかったですね。

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 強烈に禍々しい頭部。

 爪の先ほどのサイズしかありませんが、これでもかというくらい精密で兇悪な面構えです。

 いや~可愛い女の子フィギアよりもディーモンのほうがはるかにテンションが上がりますね♪

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 武器は剣が2種類と斧が付属。

 刀身に刻まれた稲妻のような模様が兇悪です。

 これだけ武器が沢山付属していると二刀流にでもしてみたくなりますね。

 コトブキヤのフレームアームズなどもそうですが、私はこういった自分なりにカスタマイズするこを前提としたプラモが大好きです。

 キットのパーツを最大限に活かし、超兇悪なディーモンプリンスを製作しようと思います。

さっそくカスタマイズ!(2013/1/19)

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 こんにちは。林哲平です。

 禍々しい、ケイオスな魅力に溢れるミニチュアディーモンプリンス。

 キットの完成見本通りの構成としても十分格好いいのですが……

 モデラーたるもの、やはりそれだけでは満足できません。

 キットパーツを最大限に活かし「ワンボックスでどこまで格好よくコンバージョンできるか?」をテーマに組み上げています。

 今まで製作したウォーハンマーのミニチュアは全てファンタジーバトルのものなので、このディーモンプリンスもファンタジーバトルに合わせた構成にしたい!!! とパーツをいろいろと組み合わせてみたのですが……

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 胴体はどうしても鎧を着たパーツが使いたかったのですが、鎧を着た胴体は40K仕様のパーツなので動力パイプやセンサーなど、メカニカルなパーツが目立ちます。

 そのままこの胴体を使うと一瞬でSFデーモンに。ファンタジーからは遠ざかってしまいます。

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 そこで動力パイプを全て削り取り、グリーンスタッフで筋肉風のディテールを追加。

 胸のセンサーはグリーンスタッフで作った悪魔の顔風のレリーフで隠しました。

 これでスペースマリーンのパワーアーマーもファンタジー風な鎧に早変わり。

 頭部は個性を主張するには最適のパーツ。余った頭部からツノを移植して3本ツノとし、頭部のシルエットを変えてみました。

 キットそのままと比べると、大幅に印象が変わったので満足しています。

 グリーンスタッフは粘りが強く密度が高いエポキシパテ。

 ゆっくりと乾燥するのでミニチュアの改造には非常に適しています。

 気になる人はぜひ一度使ってみてください。

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 せっかく武器が沢山入っているので、レビュー編でも語った通りに二刀流にしました。

 斧を武器持ち手から切り取り、左手に無理矢理接着。武器を握った左拳をグリーンスタッフで造形しています。

 元キットが良い!!! というのもありますが、ミニチュアの初コンバージョンとしては良く出来たと思います。

 さて、どんな色に塗ろうかな~♪

11ヶ月かけてようやく完成!!!(2011/12/15)

 こんにちは!!! 林哲平です!!!

 ついに!!!

 やっと!!!

 念願のディーモンプリンスが完成したのです!!!

 今年の正月、会社への初出勤の帰りに買って記事にしたのが1月11日!

 そして一気に組み立てワンボックスでコンバージョンしたのが1月19日!

 購入から完成まで約一年!!!

 購入したときはまだ発生すらしていなかった子供が今ベビーベッドでダアダア言ってるのを見ると、ずいぶん時間がかかったなあ……としみじみ感じます。

 これだけ製作時間がかかったのは、仕事が忙しかったことや子供の出産準備に追われていたことが言い訳にならないくらい非効率的な製作をしていたのが原因です。

 それはズバリ!!! 模型初心者が陥りがちな最大のミス、完成へのハードルを上げまくり収集がつかなくなるというもの。

 前作のパスファインダーレッドドラゴンが想像以上に上手く完成し、周りの評判も思いのほか良かったので「次のディーモンプリンスはヘヴィーメタルチームなみの完成度を目指すぜ!!!」と勝手に自分の中でヒートアップ。

  いや~おこがましい。プラモデルは一朝一夕で上達するものではないということを、誰よりも自分が一番良く知っているはずなのにですよ。

 ミニチュア製作6体目で(出来る人もいるとは思いますが)そんないきなりハードル上げたら完成なんてするはずありません。

 そのため延々と8段階くらい本体のブルーを半年くらい塗り重ねていたり、斧の柄の木目が気に入らないと三ヶ月くらい悩んでいたり。

 そして気がついたらはや12月!!!

 子供と遊び、ふと目をあげると作業棚の片隅でホコリを被って恨めしそうに見つめるディーモンプリンスの姿が!!!

 これはいかん、と思いこの休みで一気に完成させました。金、銀は2日で塗装。やればなんとかなるものです。

 模型は完成させてなんぼ。要領よく製作していれば、同じ製作時間であと3体はミニチュアを完成させることができていたと思います。

 4面図。 

「オールインボックスで最高のコンバージョンをする!!!」をテーマに製作したディーモンプリンス。詳しくは製作途中写真を見てもらうとして、どんな塗装にするかは相当悩みました。

 悪魔といえば黒や紫系のカラーリングですが、ウォーハンマーのデーモンはどれもカラフルで色鮮やか。

 最終的にコデックスのエピソードが個人的に一番好みなティーンチ神風のブルーを基調としたカラーリングに決定。

 ペイントは基本的にゲームズワークショップのシタデルカラーを使用しています。表面のツヤ消しにのみGSIクレオスのスーパークリアーつや消しを使いました。

 本体のブルーはケイオスブラックで作った下地から明度をあげつつ八段階のレイヤリング塗装。

 羽の赤の5段階くらい塗り重ねています。

 シルバー、ゴールドは目立たせたかったので、本体のツヤをスーパークリアーツヤ消しで消したあとに塗装。

 ものすごくギラつきますが、ウォーハンマーのミニチュアはこれくらい派手なほうが似合いますね。

 頭部はデコに角を移植し、三本角へとグレードアップさせた頭部。

 瞳はレッドでペイントし、中心に向かいピンクをのせてグラデーションをつけ、中心にチョンっとホワイトを入れ目力をアップ。

 口はキバごとレッドで塗装したあと、キバをドライブラシの容量でペイントしました。

 剣、斧はマジックウェポン風にしたかったので刀身は黒を基調に刃先に向かうにつれ明るめのブルーになるようにレイヤリング。

 最後にホワイトをドライブラシしてエッジを強調させています。

 斧の柄の木目はさんざん悩んで塗り重ねまくった結果、ボテボテになってしまったので一度塗装を削り落としてほどほどに木目を書き込んで完成としました。

 肩のグリーンスタッフで作ったケイオスのウニョウニョはティーンチ風のパープルで塗装。

 5段階ほどレイヤリングを重ねています。

 槍に串刺しのドクロはウォッシングとドライブラシを重ねてディテールを強調。

 中心から突き出るキバ?ツノ?は筆のタッチで表面に凹凸をつけより無骨さをアピール。

 肩アーマーはエッジにガンメタルをドライブラシして金属表現を加えました。

 翼はレッドで5段階ほどレイヤリング。

 本体の色に合わせやや暗めのペイントとしましたが、もう少し鮮やかに仕上げても良かったかもしれません

 腰アーマーのフチはパッケージの完成見本を参考に丁寧にシルバーで塗り分け。ここは特にディテールとかも無いのでペイントには神経を使いました。

 前掛けの鎖帷子部分はケイオスブラックの下地の上にガンメタルでドライブラシ。

 足の爪はダークブラウンの上にホワイトで筆のタッチを生かしつつ書き込み、ブラウンでウォッシングして落ち着かせています。

 ベースはブラウン系、グレー系のカラーを明度を変えながらドライブラシを繰り返して発色。

 草はシタデルグラスを木工用ボンドで接着しています。

 ベースのサイドはブラックの上にゴールドでドライブラシし、金属の鋳造品風の表現を施しています。

 500円玉とのサイズ比較。

 さすがにデカイ!!!

 そりゃあペイントするのに時間がかかるはずです。

 というわけでこの1年の集大成(といっても1体しか作っていないけど)のディーモンプリンスとの戦いをやっと終えることができました。

 個人的には頑張った本体のレイヤリングが思った以上に目立たず、これならドライブラシとウォッシング主体でペイントしたほうが健康的だったかな…… と反省点は多いです。

 が!

 やっぱり完成すると嬉しいものですね~♪

 肉眼だとわかりずらかったレイヤリングの効果も写真に撮ると思ったよりも効果的に出たのでホッと一息です。

 奥さんにも「これは格好いいから早くブログにUPしなさい!」と大好評。

 趣味に理解がある奥さんは最高です。

 次はもっと本格的なコンバージョンをした作品にチャレンジしたいですね。

 個人的にはモーラーフィーンドとヘルドレイクを合体させると超格好いいケイオスディーモンエンジンができるんじゃないかな~とは思うんですけど値段が軽く14500円とブラスターな感じになるのでちょっと難しいかも……

 ああいかん、またハードルを自分で上げまくっている気がする。

ミニチュアペイントは楽しい!

 というわけでディーモンプリンスの紹介でした♪

 これを作ってた頃はウォーハンマーがこんなに流行るとは思ってもみませんでしたね〜

 ちなみにこのディーモンプリンス、ホビージャパンで初めてシタデルカラーが紹介されたときに、塗装するとこんな感じになるよ〜 と写真が小さく載ったりもしてます♪

 ディーモンプリンスはちょっと前のミニチュアなので、少し値段が安いのもいいところ。

 ボリュームも結構ありますし、オプションパーツ豊富で自分好みにカスタマイズできるのも素晴らしい。

 それにしても久々に見返すとまたミニチュアペイントやりたくなってきますね。

 何か小さいの一つ、押入れから引っ張り出してこようかな〜♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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