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アメ車のプラモ、通称「アメプラ」を作ってみよう!アメリカレベル 1/25 ダッジ・ラムVTS【4】クリアーがけと研ぎ出し編

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回のパートは現在のカーモデル製作において必須とされている、クリアーコートと研ぎ出しを解説します。

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クリアーコートにはEXクリアーがオススメ!

 カーモデルのクリアーコートはカーモデル一番の山場でもあり、鬼門でもあります。

 様々な銘柄のクリアーがありますが、今回はガイアノーツのExクリアーを使用しています。

 Exクリアーは乾燥が早く、かつラッカー系クリアーの中でもかなりの硬度を誇り、研ぎ出しのとき削りすぎて下地まで貫通する、という危険が少ないんですね。

 まずはExクリアーをMr.カラー薄め液で2倍程度に希釈。

 1時間ほどのインターバルを開けて4回コートしてクリアー層を造ります。

 このクリアーコートは研ぎ出しの下地となるクリアー層の厚みをかせぐための塗装なので、乾燥時間が長くなるレベリング薄め液は使わないほうがいいでしょう。

ドライブーすに入れて乾燥させる!

 

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (1)

 ホコリの付着を避け、均一な熱を与えてクリアー層を手早く硬化させるためにGSIクレオスのMr.ドライブースに入れて乾燥させます。

 夏場は気になりませんが、冬は寒くてクリアーがなかなか乾燥しないのであるととても便利。

 カーモデル用に買ったのですが、塗料の乾きが早く、作業効率が上がるので本業のガンプラ作例製作用に欠かせない存在となっています。

研ぎ出しをしよう!

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (2)

 ドライブーすから取り出した、Exクリアー吹きっぱなしの状態。

 Exクリアーは硬化が早く、乾燥機に入れておけば8時間くらいで研ぎ出しできるくらいに硬化しますが、時間的に余裕があるなら1週間くらい時間をとっておきましょう。

 このままでもいいかな? という誘惑に駆られますが、さらなる光沢を追求するため研ぎ出しに移ります。

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (3)

 合わせが悪く、さんざん手こずったボンネット。

 クリアーコートでかなり滑らかになりましたが、クリアー層が硬化したときにできるわずかな凸凹が表面に見えています。

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (4)

 消しゴムを当て木にして1500番紙ヤスリで表面の凹凸を削ります。

 ボンネットのような広い面は必ず当て木を使いましょう。

 指で削ると表面にうねりや凹凸ができます。

 ぱっと見はわかりませんが、この後コンパウンドで研ぎ出しするとそのうねりや凸凹がものすごく目立ってくるんです。

 指の感触を信用しすぎてはいけません。

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (5)

 ドアミラーのような曲面部分は1500番のスポンジヤスリで削ります。

 紙ヤスリよりも作業しやすく、研ぎ出し後の光沢も滑らかなものとなります。

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (6)

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (7)

 全体に1500番紙ヤスリやスポンジヤスリをかけ、曇りガラスのような状態になったら中研ぎ完了。

 このあとぬるま湯で洗って削りカスを落としたあと、一昼夜陰干しして乾燥させます。

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (8)

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (9)

 Exクリアーをレベリング薄め液で3倍くらいで希釈し、全体をコートします。

 このクリアーで1500番のヤスリ目を埋め、光沢を取り戻すわけです。

 このとき表面が濡れたような光沢になるよう調整して吹き付けましょう。

 薄く溶いたクリアーは流れやすく、大量に吹き付けるとボディの下などに溜まってしまうこともあるので加減が重要。

 レベリング薄め液を使うのは通常の薄め液よりも乾燥が遅く、吹きっぱなしの状態でも伸びやかなツヤが出るため。

 ドライブースに入れて乾燥させますが、熱を加えて乾燥させると光沢が鈍るのでスイッチは切っておきましょう。

 乾燥時間は1週間くらいとっておきたいとっておきたいところです。

コンパウンドで磨く写真は撮り忘れました♪

ダッジ・ラムVTS研ぎ出し (10)

 写真はすでに完成状態のボディで、サッシはメッキシルバーNEXT、ワイパー周りはフラットブラックで塗装しています。

 タミヤコンパウンド荒目→細目→仕上げ目→ハセガワセラミックコンパウンドの順番で磨きました。

 で、大事なのは一番最初の荒目での磨き。

 ここでしっかり磨いておかないと、後々細かい目で磨いたときの仕上がりがまったく違ってきます。 

 セラミックコンパウンドはキズを消す力が強く、磨き残したキズも辛抱強く磨けば案外消えるもの。

 研ぎ出しは面倒で大変だ!!! という人もいますが、磨くたびにみるみる輝きを増すボディを眺めるのはハマると中毒的な楽しさがあります。

 クリアー層を厚めにしておき、角をやすらないように気をつければかな~りミスを減らせますし。

  次回は車の心臓部である、エンジン製作編です♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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