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初心者でも安心!プロモデラーが教えるメタルフィギア、ミニチュアペイント簡単製作講座! 第4回【メタルパーツの下塗りをしよう!】リーパーミニチュア PATHFINDER Red Dragon(パスファインダー レッドドラゴン)

 こんにちは。林哲平です。

 メタルフィギュア制作講座第4回はメタルフィギュアの下地塗装について。

 ホワイトメタルやピューターは塗料が定着しづらく、直接塗装すると触っただけで塗料がはがれてしまうこともあります。

 しかし。下地処理さえしっかりしていれば問題ありません。下地処理と言っても、スプレーを吹くだけの簡単なものです。

 それでは下地塗装のポイントを詳しく解説していきます。

目次

メタルプライマーを塗ろう!

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 メタルフィギュアのみならず、エッチングパーツや真鍮の挽物など金属パーツは塗料がノリにくいもの。

 そこで必要なのがコレ。メタルプライマーです。

 メタルプライマーをメタルフィギュア全体に吹き付けることにより、金属の表面に薄い樹脂の膜が形成されます。

 これによりメタルプライマーの樹脂に塗料が定着し、色剥がれに恐怖せず塗装をすることができるのです。

 写真は今回制作に使ったタミヤメタルプライマー。

 取り扱っている店舗が多く、入手しやすいのがポイントです。

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 メタルフィギュアに持ち手をつけ、全体にメタルプライマーを吹き付けます。

 メタルフィギュアは重いので、塗装中に落ちてしまわないようにしっかりと固定しておきましょう。

 私はドラゴンのベースの下に5㎜の穴を開け、割り箸の先を差し込み、瞬着で仮止めしてから塗装しました。

 メタルフィギュアから30cmほど離してメタルプライマーのミストが細かいところまで入り込むように塗装するのがコツです。

 メタルプライマーは透明なのでついつい吹きすぎてしまいがち。ディテールが甘くなるので吹きすぎには要注意です。

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 吹き終わったら持ち手をベースに固定して乾燥させます。

 メタルフィギュアは重いので、油粘土を100円ショップで購入したタッパーに詰め込んだ塗装台に持ち手の割り箸をしっかり差し込んでおきます。

 メタルプライマーの乾燥時間ですが、夏ならば5分くらい、冬なら15分待てばよいでしょう。

ブラックでアンダーコートしよう!

 メタルフィギュアやミニチュアの塗装法にはさまざまな方法がありますが、モデルの魅力を一番引き出してくれる塗装法は黒をベースとし、少しずつ明るい色を塗り重ねて立体感を表現する油絵的な技法でしょう。

 ここではキレイに黒ベースを塗装する方法を紹介します。

 使用するのはゲームズワークショップのアンダーコートスプレー・ケイオスブラック。

 このスプレー自体にもプライマー効果があるので、塗料の定着をさらに高めてくれます。

 一本2000円と少々高価ですが、内容量も多くそうそう無くならないので持っていて損はありません。

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 缶スプレーは吹く前にしっかりとシェイクして中身をよく撹拌します。

 缶スプレーの中の撹拌用の玉が「カラカラ」と音を立てからさらに30秒ぐらいは振っておきましょう。

 塗料の吹き口がMr.カラースプレーなどの模型用缶スプレーとだいぶ異なっており、塗料が一気に噴射されますが塗料の粒子がとても細かく、よほど厚吹きしないかぎり表面がボテっとすることはありません。

 そして、アンダーコートスプレー〈ケイオス・ブラック〉はツヤ消し塗料なので塗装するのはよく晴れた日にしておきましょう。

 雨や曇の日に塗装するとツヤ消し成分が空気中の水分と反応し、表面が白くなってしまうのです。

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 ケイオス・ブラックで全身を塗装した状態。

 ディテールを損なわず、薄く均一なフラットブラックの塗面を得ることができました。

 塗装したことにより、表面のディテールもよくわかるようになります。

 この時点で消し忘れたパーティングラインが発見されることもよくあるので、そのときはパーティングラインを消し、メタルプライマーとアンダーコートスプレーを再度塗装しましょう。

 次回は基本塗装編。

 暗い色から明るい色へと塗り重ね、メタルフィギュアの立体感を強調する「レイヤリング」の技法を解説していきたいと思います。

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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