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作ったらモデラー仲間に自慢できる!バラバラだけどエンジンからフレームまで完全再現のフルディテールキット、ミニアート1/35 FL282V16コリブリを作る!ホビージャパン2020年8月号掲載作例。

 こんにちは!プロモデラー林哲平です。

 今回はホビージャパン2020年8月号に掲載されたミニアートの1/35 FL282V16コリブリを紹介します♪

目次

FL282コリブリとは?

 FL282はドイツ人技師のアントン・フレットナーが設計したヘリコプターで、世界で初めて実戦に参加したヘリコプターとして知られています。

 コリブリとはハチドリを意味します。

 1941年に初飛行。

 黎明期のヘリコプターの中としては優れた性能を示し、第二次世界大戦中にドイツ海軍により運用されたのですが詳しい活躍はわかってはいません。

 戦後に3機残った機体はアメリカとソ連がそれぞれ接収しています。

 当時のテスト飛行の様子をYOUTUBEで見ることが出来ます。

 他の初期ヘリコプターであるフォッケアハゲリスなどと比べて抜群の安定感で、現代のヘリとほとんど変わらない動きが特徴的ですね。

ミニアートのFL282ってどんなキット?

 ミニアートのFL282はAFVモデルなどと共通の1/35スケール。

 フルインテリアの戦車をガンガン発売しているミニアートだけあり、FL282もその例に洩れずタミヤの1/32飛行機やボークスのSWSシリーズ並みに内部構造をほぼ全て再現したフルディテールキットとなっています。

 箱を開けるとバラバラの骨組みでぎっしり埋まったランナーが入っており、それだけでお腹いっぱいになってしまいそうです(笑)

 バリエーションとして何種類か発売されていますが、今回は戦後ソ連に接収されたV16号機を製作しています。

 パッケージはソ連でのテスト時をイメージしたもので、赤い星しか入っていないんじゃないかと心配になりますが、ドイツ軍のデカールも入っているので問題無し。

 もちろんドイツ版で製作しております♪

手順に注意して空飛ぶジャングルジムを組み上げる!

 パーツがバラバラなことで有名なミニアートのキットですが、精度はそれほど悪くありません。

 根気よく一個一個タミヤの速乾タイプ流し込み接着剤でくっつけていけば思ったより楽に?形になります。


 ただ、このキット中身が全部詰まっている上に、完成後隙間から中身が結構見えるので誤魔化すこともできません。

 製作手順としては機体前部・後部・エンジンブロック・ローター基部・外板と分けて塗装し、塗装後に速乾タイプの流し込み接着剤で合体させます。

多少接着剤がはみ出した部分はリタッチすればOK。

 先にも書きましたがパーツ精度はそれほど悪くないので、調整が必要な部分もありますが意外となんとかなります。

 ローター基部は完成後もバッチリ見える、このキット最大の見どころ。

 細かいパーツが非常に多いので、パーツをなくさないようにすることに注力しましょう。

 私はもちろん無くしたので、いくつかパーツを自作しています(笑)

 エンジンルームから突き出す棒(パーツNoA5)は実物だとパイプなので1.4mmシンチュウパイプに交換。

 説明書に記載がありませんが結構大きなオモリを入れないと尻もちをつくので、エンジンルームに板鉛を重ねたオモリを入れました。

 シートベルトはエッチングパーツが付属しているのですが、エッチングが苦手な私は見事にぶっ壊してしまったのでファインモールドのナノアヴィエーション32WWⅡドイツ空軍機用シートベルトセットを使用しています。

 厳密にいうと形は違うんですが、すごくいい雰囲気に仕上がったので結果的には良かったと思っています。

 計器板のメーターはデカールを貼ったあとセリアの手芸用UV硬化レジンを垂らしてガラスを再現してみました。

ドイツ機塗るなら特色が揃ったMr.カラーで!


 塗装はドイツ機用特色が充実しているGSIクレオスのMr.カラーで塗装しています。


 グリーン=RLM71ダークグリーン
 ライトブルー=RLM65ライトブルー
 ブラック=Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック


 デカールは薄いのはよいのですがノリが弱く、引っ張ると割れやすいので貼る時は気をつけましょう。

 最後にフラットベーススムースタイプ+ガイアカラーExクリアーでほんの少し半光沢よりのつや消しで全体をコートして仕上げています。

 私はエアモデルにウェザリングするのはあまり好きでは無いので、排気管をサビさせるくらいでスッキリと仕上げています。

作って自慢できる!ミニアートのプラモデル!

 実はこのキット、元々はガンプラの部品取り用にしようと思っていたんです。

 HJメカニクスに連載中の「機動模型超級技術指南」で近藤版MSのシュツルムイエーガーを作るため、使えそうなエアモデルを集めていて、このコリブリもそのための材料だったんですね。

 ただ、箱を開けて眺めているうち、なんとな〜く気になってパーツを組み立てているうちに!完成しちゃったんですよね。

 ですがコレを作っていたのでシュツルムイエーガーの制作時間を喰ってしまい、仕方が無いのでもっと短期間で作れるものを!と急遽変更してこの近藤版ギラドーガを製作したんです。

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 結果的に大好評だったので良かったのですが、これは超秘密なので内緒にしておいてくださいね♪

 ミニアートのキットは部品数が多くジャンクパーツ用として最高レベルで、これまで数々のミニアートプラモをガンプラの生贄に捧げてきたのですが、普通に作っても最高レベルですね!

 箱を開けると純粋にパーツ数にビビりますが、完成させればみんなに自慢できること間違いなし!

 というわけでミニアート1/35FL282V16コリブリでした♪

 ミニアートのプラモはいい意味でも悪い意味でも設計者の魂が入っているので、プラモ好きならすんごく楽しめる名キット揃い。

 我こそは!という人はぜひ作ってみてくださいね♪



 

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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