こんにちは!プロモデラー林哲平です。
今回は「LBX制作の教科書 塗装講座&カスタマイズ講座編」掲載作例のゼオン・ファントマイザーを紹介します♪
「ライバル機を白く塗って主役ぽいのを作ってください!」という発注で……?
「ダンボール戦機」のTV放送当時は毎月のようにLBXの簡単フィニッシュHOWTO記事用の作例を作っており、それこそ山のようにLBXを作った私ですが、その中でも最も心に残っている、思い出深い作例がこのファントムカスタムことソウルネーム「ゼオン・ファントマイザー」です。
「LBX制作の教科書 塗装講座&カスタマイズ講座編」のカスタマイズ作例として、当時編集部に在籍していたダンボール戦機担当編集の丹氏に「ライバル機のミキシングで、白く塗って主役機っぽいのを作るHOWTOをやりましょう!」ということで製作したわけなのですが……?
これは会心の出来栄えな主役機だ!(と自分では思った)
ベースキットにはファントムとグルゼオンを使用。
基本的にグルゼオンにファントムの外装や武装を着せていくスタイルでパーツを盛っていき、当時発売されていたドレスアップシールなんかも活用したりして。
主役機風だから、ガンダムアストレイレッドフレームみたいに赤を差し色にして、ド派手にゴールドをいろんなところに散りばめて。
完成したゼオン・ファントマイザーを眺めながら。
「おお!これはいい!ゼオライマーみたいで超カッコいいじゃん!」
と自分でも会心の出来栄えだと思ったんですよね♪
凄いラスボスだね!(褒め言葉)
会心の出来栄えだったので、早速編集部に盛っていってみんなに見せると!
「お!これ凄いカッコいいじゃん!めちゃくちゃラスボスっぽい!」
「この禍々しいオーラは凄いね。白いのに邪悪ってなかなか出来ないよ」
「ン・ダグバ・ゼバみたい」
そう、私は主役機っぽいつもりで作ったのに、周りの人は全部これを見て「物凄く邪悪で悪そうなラスボス」にしか見えて無かったんですよ!
そこでふと私も冷静に見返してみると、確かに主役というよりもラスボスっぽい、ということを認めざるを得ませんでした。
まあ、みんなカッコいいって言ってくれたし、評判も良かったので結果的には良かったのですが、いかに自分が何も考えないと作ったものがラスボスになるか、ということを思い知らされたわけです。
でも、やっぱりラスボスっぽいメカが好き!
というわけでゼオン・ファントマイザーでした♪
ミキシングって、どうしても自分が大好きなメカに似せがちな傾向ってあると思うんですよ。
私の場合だと、何も考えないで作ると自動的にゼノギアスかナイチンゲールになります(笑)
今でもお気に入りの作品ではあるんですが、この頃から「ラスボス感とはなにか?」「主役機とは?」「量産型っぽいのは?」など機体のイメージをミキシングするときにより気をつけるようになりました。
まあ、パーツ盛りまくってラスボスっぽいのを作るのはとにかく楽しいんですけどね。
最近ちょっと自重してあまりラスボスっぽいのを作っていないので、自分の思うがままに超邪悪で禍々しいラスボスメカを作れたらいいな〜と思ってます♪
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