こんにちは!プロモデラー林哲平です。
「HOW TO BUILD GUNDAM2」に掲載されている、小田雅弘氏製作によるジャブローのジャングルをイメージしたディオラマ「侵攻!特殊部隊」。
このディオラマには迷彩塗装が施された4機のザク、通称「密林ザク」が登場しますが、メイン作例である1/100密林ザクはザクバズーカを縦に二本繋げたダブルバズーカを装備しています
この密林バズーカは2023年現在ではHG、MGなどでもキット化されてはいませんが、ザクバズーカが二本あれば簡単な工作で製作することができます
今回は密林バズーカの詳しい制作法を解説していきます♪
バズーカを二本用意しよう!
まずはザクバズーカを二本用意します。
2連に重ねるとき、もう一本のグリップは不要になるのでカットしておきましょう。
二本重ねてがっちりと接着しておきます。
弾倉をプラ板積層で作る!
弾倉は使えるものが無いので自作する必要があります
ここはプラ板積層で作っ得てみましょう
まずは弾倉の側面形……といってもただの長方形ですが、これを1mmプラ板で7枚切り出します
最初に一枚切り出し、それをゲージにして二枚目以降を切り出すと楽ですよ
高強度タイプの瞬間接着剤で張り合わせます
表面には等間隔の凹ディテールがありますが、これを掘って表現するのは大変なので、0.3mmプラ板をこのように組み合わせてディテールを作ります
最後に凹凸を当て木をした180番紙やすりでガンガン削って形状を整え、細かいヤスリでキズを消せば弾倉の完成です
密林バズーカの特徴!
それぞれのパーツを接着した状態。
ターゲットサイトはついていないので、穴を瞬間接着パテで埋めます
なお、写真ではうっかりつけたままにしていますが、前のグリップも無いのでカットしておきましょう
私はこの写真を撮ったときに気が付き、慌ててカットしました(笑)
弾倉の上には本体へと接続するための金具風ディテールがあるので、0.3mmプラ板を接着して再現します
と、ここで1番大事なことを忘れておりました!
密林ダブルバズーカは砲口の形状がザクバズーカとは違います
ラッパ状ではなく、先端が短くカットされ、筒状なのです 密林で取り回しやすいように、マーシィドッグのショートバレルのヘヴィマシンガンのような配慮がされた構造になっているのです
HTBG2原本のジャングルでのメインカットのみでわずかに確認できるのですが、弾倉の反対側には二本のバズーカをまとめるパーツがついています
0.3mmプラ板を切り出し、フチをわずかに曲げてバズーカにの曲面にフィットさせ、丸ディテールは丸モールドを使用しています
当時風に仕上げるなら黒鉄色と銀ドライブラシ!
塗装は黒鉄色を使用。 これをつかうだけで当時の雰囲気にグンと近づけることが可能です
ツヤを消したあと、全体をタミヤエナメルのクロームシルバーでドライブラシして金属感を強調しています
というわけで密林バズーカ制作法でした♪
旧キットでの制作ですが、MGやHG、RGでも基本的な制作法は変わりません
ぜひ、暑い夏はこのバズーカで密林気分を味わってみてください
HJメカニクス12をよろしくお願いします!
こちらのHOWTOはHJメカニクス12掲載の「1/100密林ザク」より抜粋したものです
当時の作例を徹底リスペクトした旧キット製作法を解説していますので、第一次ガンプラブームが大好きだ!というモデラーさんはぜひ本家と合わせて読んでいただけると嬉しいです☺
「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ大好評続刊中です!
プロモデラー林哲平が送る、週末の空いた時間に、誰でも簡単、お気軽に、カッコいいガンプラがあっという間に作れてしまうガンプラ製作本「ガンプラ凄技テクニック」。
シリーズ続々と続刊中で、「読むと初心者でも本当にそのとおり作れてしまう!」と、皆様からも大好評を頂いております。
実際に作った作品をモデラーさんから見せていただけることも多く、本を書く側として。
プロモデラーとして、そのたびにたまらない喜びを感じます。
「プラモデルを趣味として作ってみたいけれど、ちょっと難しそうで手が出ない」という人はぜひ手にとってみてください。
プラモデルの楽しさをを体感する、手助けになれば私は嬉しいです。
林哲平オリジナル作品『再生構築機界ケルバーダイン』展開中!
「世界の全てを模型店に」をテーマに、ありとあらゆる日用品で制作するオリジナルメカ
それが「再生構築機界ケルバーダイン」です。
子供の頃の、なにかを作りたくてしかたがなかったあの衝動を、いつの日も追い続けたい。
そんな気持ちで制作しているので、ぜひケルバーダインたちを見て、なにかを感じていただけると嬉しいです。
コメント