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いにしえのメタル製ドラゴンゾンビをペイントする!旧グレナディア ミルリトン ケイオスドラゴン

こんにちは!プロモデラー林哲平です♪

今回はミルリトン製、旧グレナディアのケイオスドラゴンを制作したので紹介します♪

目次

唐突にメタルフィギュアを作りたくなった!

もう2024年もあとちょっと

一年て本当に早いですよね

年の瀬ということで、なぜか唐突に、猛烈にメタルフィギュアが作りたくなってきまして

せっかく作るのであれば、迫力あるのがいい!

でも、塗るのが楽なのがいい!

ということで数年前、メタルフィギュアにハマりまくっていたとき海外から購入したミルリトンのカオスドラゴンを引っ張り出してきたわけです

ほら、ゾンビとかスケルトンて塗るのがめっちゃ楽ですし♪

イタリアのメタルフィギュアメーカー、ミルリトンとは?

ミルリトンはかつてラルパーサと並ぶアメリカの2大メタルフィギュアメーカーであった、グレナディアの原型を引き継いて販売している、イタリアの会社です

グレナディアのミニチュアは名作揃いですが、特に大型のドラゴンやスケルトン系のミニチュアは迫力や造形が凄いんですよ

「復刻品だから当時のものより劣化しているんじゃ……」

みたいな不安もあったのですが、驚くほどキレイに鋳造されており、パーティングラインの場所がまったくわからない部分もあるほど

過去のグレナディア時代よりも抜きは良い、と言われているぐらいです

過去の名作キットを継続して販売していただけるのは本当〜にありがたい!

私は公式ホームページから直販で購入しました

ブラウザの翻訳機能やDEEPLを使えば、外国語がわからなくても余裕で注文できます

ちょっと心配だったのですが、イタリアから埼玉までバッチリ届きました♪

組み立てと下塗り!

それではさっそくパッケージをオープン♪

ミルリトンのミニチュアは小型のものはブリスターですが、ドラゴンなどの大型モデルは専用のボックスに梱包されています

ずっしりしたメタルパーツはスポンジ二枚に挟まれてしっかりと保護されているのがありがたい!

パーツは全部で4点

翼は仕方がないですが、これほど複雑な本体がほぼ1パーツで抜かれているのが凄い!

基本、ウェーブのキサゲナイフでパーティングライン処理をするのですが、さすがに羽に空いた穴の中には刃が入りません

このような場所は細い棒ヤスリがあると、簡単にパーティングラインを処理できます

組み立てた状態

翼、尻尾ともに重量があるので、軸を打って内部に真鍮線を通し、エポキシ系接着剤でガッチリと固定!

隙間はタミヤエポキシパテ高密度タイプをツマヨウジですり込んで埋めています

なお、この迫力あるモデルの原型師は80年代にグレナディアで活躍したジョン・デネット氏

モンスターの造形に優れ、多くのドラゴンの原型を担当されています

この腐り落ちた内部から覗く骨の造形とか、穴の開いた腐肉の表現とか、凄くないですか?

バンパープライマーを全体に吹いた跡、Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗り

筆で最後は仕上げるにしても、大型のミニチュアはエアブラシや缶スプレーで下塗りしておくと作業がめっちゃ早く進みますね♪

完成!ケイオスドラゴン!

というわけでスイスイ作業が進み、途中はすっ飛ばしてケイオスドラゴン、完成です♪

パッケージの完成見本はグリーンなのですが、ウォーハンマーのティーンチのような魔法的な要素を加えてブルーとしてみました

RPGなんかだと、アンデッドって魔法に弱いじゃないですか?

こう、色替えモンスターみたいな感じで「中盤に出てきた緑色は魔法に弱かったから、高火力魔法で楽勝!と、思ったら反射魔法がデフォルトかかってて、跳ね返されてセーブポイントの直前で全滅!」のような後半に出てくる所見殺しの強雑魚をイメージしております♪

それではペイント解説いきましょう!

まず、ガイアカラーのアイスコバルトブルーを全体に吹き、プレミアムトップコートつや消しを吹いて、シタデルカラーを定着しやすくします

その後全体にシタデルウォッシュのDARKENHOF NIGHTSHSDEでウォッシング

ディテールが深いので、面白いように塗料が隅々まで流れていきます

ウォッシュが乾燥したら、レイヤーのTEMPLE GUARD BLUEで全体をドライブラシ

各部に開いている穴は内側をWARLOK PURPLEを塗り、骨が露出している部分はCORAX WHITEで塗り分けて、SERAPHIM SEPIA を上掛けして薄汚れた雰囲気に

一度ドライブラシ用の筆をTEMPLE GUARD BLUEに浸し、拭き取ったあと、WHITE SCARでドライブラシ

こうすると、最初に残っているブルーとホワイトがいい感じに混ざり合い、真っ白ではない、ほんの少し青みがかった白になるので、エッジに乗った塗料が全体のブルーに馴染んでいい感じになるんですよ

瞳はいろいろ悩んだのですが、アンデッドモンスターらしく白目としました

目のサイズも大きいですし、黒目や虹彩を書き込まなくていいので楽です♪

翼のアップ

ところどころ露出している骨部分は、一度肉色を塗ってから、骨を白で塗り分けると腐りおちた皮膚から骨が覗くような雰囲気に仕上がります

まあ、なによりも原型が素晴らしいんですよね♪

一応、単品でも十分自立するのですが、ちょっと不安定なのでウォーハンマーのオーバルベースに固定し、シタデルサンドとグラスでベースデコレートしています

足元に大量に転がっている髑髏が一発抜きなのが凄いんですよ

アンデッドは初心者ペインターの友!

今回、とにかく完成させることを優先し、組み立て1日、ペイント2日のスピードモデリングだったのですが、やはりアンデッドは塗るのが楽ですね!

しかもドラゴンなので、武器とか鎧とか塗り分ける部分もありませんし

凹凸もくっきりしているので、筆使いのテクニック不要で初心者でも楽しく結果が出る、ウォッシングとドライブラシを思い切り楽しめるモデルだと思います

写真だとかなり大きく見えるのですが、大型ミニチュアとはいえ手の上に乗るサイズです

いい模型って、実物を見たときに「ええ〜!こんなに小さかったの?」ってびっくりすることが多いのですが、このケイオスドラゴンはディテールの彫りが深く、西洋彫刻的なくっきりとした造形のため小ささを感じさせないんですよね

3Dプリントも無い時代、原型師が手で作った彫刻が金属で鋳造され、ずっしりした重みと共に、そのままの姿で手に入る……それを楽しむのが、現代メタルフィギュア趣味の醍醐味なのではないかと私は思っています

というわけで旧グレナディア、ケイオスドラゴンでした!

あと二体ほど大型ドラゴンのストックがあるので、完成したら並べてスーパードラゴン大戦をやりたいですね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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