こんにちは!プロモデラー林哲平です。
私、ミニスケールAFVが大大大好きなんですよ!
なので「ミニスケAFVの素晴らしさを少しでも多くの人に知ってもらいたい!」ホビージャパンでも無理やりお願いして作例をやらせてもらっています。
今回は2019年11月号掲載のフジミ1/72 99式155mm自走榴弾砲の作例を紹介します♪
99式155mm自走榴弾砲とは?
99式155mm自走榴弾砲は陸上自衛隊が運用している自走榴弾砲です。
75式自走榴弾砲の後継機として開発され、1999年から量産型の配備がスタート。
主要各国の他の自走榴弾砲と比べても遜色の無い高性能機ですが、一台9億6000万円と高額なため、当初予定していた配備数はかなり減らされているようです。
自衛隊の戦闘車両としては非常に大きい部類に入るので、プラモになっても大迫力なのがいいんですよね〜♪
工作ポイントはここだ!
部品も少なく組みやすいキットですし、ミニスケAFVは改造しまくるよりいっぱい作って並べるのが楽しいのですが、最低限ど〜しても気になるポイントだけピックアップして改造しています。
アンテナは0.5mmピンバイスで開口し、0.3mm洋白線で自作。
接着はプラを破損しにくい高強度タイプの瞬間接着剤を使っています。
灯火類やペリスコープはクリアーパーツ。
削ったツマヨウジの先にマスキングゾルをつけ、レンズの上で表面張力で伸ばすようにするとキレイにマスキングできますよ。
塗装前の組み立てた状態。
クリアーパーツはウェザリングも全て終わった一番最後に接着するので別々に塗ります。
透け防止のためMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックを塗ったあと、ガイアノーツダグラムカラーのダークグリーン(2)で基本塗装を施します。
陸自車両の迷彩は境目がくっきりしているので、ガイアカラーFS30129タンをMr.リターダーマイルドを添加して伸びをよくしてから迷彩の輪郭を筆塗り。
輪郭だけだとどこが塗る部分か間違いやすいので、内側にさっと斜線を引いて迷彩を把握しやすくしておくと便利ですよ。
車体全体に迷彩塗装の下塗りをした状態。
この状態だと「失敗したんじゃないかな?」と不安になるかもしれませんが、全然大丈夫なのでOKです。
エアブラシで内側を塗りつぶします。
溶剤で薄めに希釈し、ノズルを絞ってパーツに近づけて吹くと輪郭線からはみ出しにくいのでオススメですよ。
そのままだとグリーン部分にかかったタンで全体がぼやけたようになってしまうので、基本色より少し明るいダグラムカラーのダークグリーンを細吹きしてリタッチしつつ、軽くグラデーションをつけて立体感を強調します。
迷彩塗装が完了した状態。
ミニスケAFVはディテールが非常に精密なので、筆塗りとエアブラシを併用するとディテールを活かしつつ、塗り分けのくっきりとした迷彩塗装を施すことができるんです。
履帯と転輪のゴムははタミヤアクリルカラーのフラットブラックで塗り分けます。
アクリル塗料ならば。はみ出した部分はマジックリンを染み込ませた綿棒でさっと拭き取ればOKですよ。
OVMと転輪ゴム部分を塗り分けた状態。これで基本塗装は完了です!
Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンでウォッシングし、フラットベーススムースタイプ+Exクリアーでつや消し。
クリアーパーツを接着し、エッジに軽くタミヤアクリルのフラットホワイトでドライブラシを入れて足回りをウェザリングカラーのグレイッシュブラウンで汚したら完成です!
完成!99式155mm自走榴弾砲!!!
それにしても99式自走榴弾砲のプラモが72で出るなんて……
怒涛の勢いでリリースされるフジミの1/72シリーズですが、組み立て易さが考慮された設計で、特に箱的な外見な99式はあっという間に組み上がり、72にしては大型なのでお得感も抜群なのがいいところですよね。
フジミの陸自シリーズは基本2台セットです。
で、これがいいのは「二台入っている」じゃなくて「丸々1台分の予備パーツが入っている」ということです。
スケール初心者はちっちゃいパーツを無くしやすいのですが、予備機のおかげですぐさまリカバリー可能なんですよね!
塗装直前でペリスコープのパーツを飛ばしたりして部屋全部を探し回しても無くてそのまま放置して終了みたいに涙を飲むこともありません。
二台平行して進めるよりも「一台をとにかく完成させる」と流れが身につくのでグッと上達しますよ♪
ひと昔前は61、74、90式くらいしか無かったミニスケールの陸自車両ですが、10式の登場とともに盛り上がり、気がつけばドイツ戦車並みにプラモも充実してきました。
35だとスペースを取りますが、72だと気軽に並べられるのがいいですね。
この記事を見て「いいな〜」と感じたら、是非とも作ってみてください!
皆さんも素敵なミニスケAFVライフを!
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