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まさに陸上戦艦!量産された世界最大の多砲塔戦車をロシアン迷彩塗装で仕上げる。ICM 1/35 T-35多砲塔戦車!

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回は私が大学卒業してからホビージャパンに入るまでの2003〜2005年くらいまで。

 ファミレスの深夜バイトをしながらフラフラしていた時代に運営していた模型ホームページ「三野町防衛隊」よりICM 1/35 T-35多砲塔戦車を紹介します♪

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 若かったうえに当時は在野のアマチュアモデラーで、文章が緩かったりいろいろ辛口な発言もしていますが過去のことと許してやってください(笑)

 当時の文章は青春時代ということで青文字で表記しています♪

目次

T-35多砲塔戦車とは?

 第1次世界大戦が終ってしばらくのこと・・・世界的に「多砲塔戦車」というものが流行しました。

 当時の人たちは「とりあえず砲塔をいっぱい積めば強いんじゃないだろうか?」と考えたわけです。

 イギリスが開発した多砲塔戦車「インディペンデント」はとにかく強そうに見えました。

 これを見た世界中の陸軍は大興奮!

 うちにもこんなのが欲しい!

 とこぞって多砲塔戦車の開発に乗りだしたのです。


 そのころ開発された多砲塔戦車は「シャール2c」(フランス)「T-28」「T-35」「SMK」(ソ連)「ノイバウフォールツァイク」(ドイツ)「95式重戦車」(日本)などがあります。

 で、結果はどうなったかと言うと・・・見事に大失敗でした。問題点をあげると

 ・大型化と重量増加による機動力の低下

 ・重量を軽減するため格砲塔ごとの装甲が薄い

 ・大型砲塔を搭載するスペースが無く大口径の主砲を装備出来ない

 ・操作人員の増加による指揮の混乱

 ・スペース不足による整備性の低下

 などが挙げられます。

 双発戦闘機みたいなものですね。

 ただ、わかりやすいデザインなのでプロパガンダでは大活躍したそうです。

 こうして闇に葬り去られた多砲塔戦車ですが、そこはソ連。

 なんと勢いで量産してしまったのです。

 T-35は全部で60両程度が量産されたと言われています。

 しかし所詮は張子の虎。

 バルバロッサ作戦の頃には戦場から完全に姿を消していました。

 こんな戦車でドイツ軍を相手に出来るわけがありません。


 ですがT-35はKVシリーズやJSシリーズに繋がるソ連重戦車の基礎となった車両でもあり、完全に無駄だったわけではありません。

 今でも博物館の暗がりから子孫であるT-55やT-72を見守っていることでしょう。

ICMのキットは組みやすい!

 ICMのキットは東欧キットとは思えないほど組みやすく、パーツの洗浄以外はほとんどストレスを感じませんでした。

 多くの東欧キットで問題になる連結履帯もモールド・合いともにまったく問題無くピタリと収まりました。

 マケットやアランホビーとは大違いです。

 キットは車内のインテリアも再現しているのですが、「見えないところは存在しない」が自分ルールなので作っていません。

 車体前・後部と砲塔の一部に隙間が空きますが、アルテコを使えば一瞬です。

 あと車体機銃が非常に細いので折れないように注意を払って作業しました。

 塗装は緑一色だと味気無いので以前戦車図鑑でみたT-28の迷彩をそのまま施しています。

 迷彩の境目がくっきりしているので、筆で輪郭を書き中をエアブラシで塗りつぶす方法を採りました。


 胴体側面に付く赤星は塗装で表現しています。

 一応デカールも付属していたのですが、質があまりにも悪く(クリアーデカールかと思った)使えませんでした。

 完成してみるとまさに陸上戦艦といった容貌で、その大きさには驚かされます。

 車体全長だけならE-100より大きいんじゃないでしょうか。

 我が家の押入れにはT-28も眠っているので、機会があればいつかはそちらのほうも・・・・作れるんでしょうかね?

ICMのキットは魅力的すぎる!

 というわけけでICM 1/35 T-35多砲塔戦車でした♪

 それにしても昔の自分、T-35はJsⅢやKVにつながる戦車だと書いてあるのに、なぜ子孫をT55とかT72とか書いてあるのでしょうか?

 T35からKVやJSシリーズを介して現代のロシア戦車につながるのはT64 やT80なんですが… いや、若い!若さですね!

 ところでこのT35を発売したICMはウクライナのプラモデルメーカー。

 2000年代初頭に登場したときは「東欧のドラゴン」と呼ばれるほど高クオリティーのキットを連発しプラモ界を驚かせていました。

 当時の東欧キットといえばパーツ歪んでいる、まったく合わない、湯流れしていない、光にかざすとプラに虫が入っている、などチャレンジャーなキットが非常に多かったのですが、それまであまりキット化されていなかった旧共産圏の兵器が山のように発売され、スケールモデラーは狂喜乱舞の時代でもあったんですよ。

 その中でも普通に組めるICMの存在がどれだけありがたかったことか!

 その後ウクライナはロシアの度重なる政治干渉、そしてクリミア危機での軍事侵攻で東西分裂し、T-35などの初期戦車キットの金型はそのときICMから分裂したアランゲルというメーカーに引き継がれたようで、あの頃はICMや東欧プラモメーカーは大丈夫なんだろうか? と毎日ドキドキしながらニュースをチェックしてましたね。

 そしてICMはその分裂もしっかり乗り切り、現在でも高クオリティーのプラモを出し続ける、名実共に東欧を代表するプラモメーカーに成長しました。

 中でも私がすごく好きなのは1/35の民間車輌シリーズ。

 AFVモデルのフォーマットで作られているのですが、丁寧に光沢塗装で作ればカーモデルとして製作可能なんですよ!

 ヒトラーのベンツとか、スターリンのパッカードとか「よくぞこれをキット化した!」というプラモ目白押しで、ICMの新製品情報からはいつも目が離せません!

 このT35を作ったっきりICMのキットは作っていないのですが、次回はぜひとも1/35クラシックカーでリベンジしたいですね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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