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余白全く無し!ガンプラに印刷したかのようなマーキングを再現できるドライデカールを攻略せよ!初心者でもでもできる!プロが教えるドライデカールの貼り方完全版!

 こんにちは!プロモデラー林哲平です♪

 みなさん、ガンプラのドライデカールってちゃんと貼ってます?

 結構扱いが難しいんですけれど、上手く貼ると余白が全く無いので、まるでガンプラに最初からマーキングが印刷してあるかのように見えるんですよ!

 今回はそんなドライデカールの貼り方を徹底解説していきますね♪

目次

ドライデカールって何?

 「ドライデカールって何?」

 って人も多いと思うので最初に簡単な説明を。

 ドライデカールは転写式のデカールで、ぶっちゃけて言うとインスタントレタリング、いわゆる「インレタ」と全く同じものです。

 固めの透明フィルムの裏側にマーキングが印刷されており、これをパーツに乗せて上から擦り付けるとマーキングがパーツに転写される仕組みになっています。

 ガンプラではほとんどのMGに標準で入っています。

 初めてMGガンダムを買ったとき、ドライデカール入っててすっごい感動した日が懐かしいですね〜

 水転写デカールのような余白が無いのでつや消しコートしても余白が浮くシルバリングとは無縁ですし、とにかくマーキングの発色が最高で、透けやすい白も全く透けません。

 反面非常に剥がれやすく、貼った後もちょっと触っただけで欠けるのでコートが必須だったりと、扱いが難しいデカールでもあるんです。

①ドライデカールを切り出そう!

 それではドライデカールの貼り方にいってみましょう。

 まずはデザインナイフて必要部分を切り出します。

 ハサミを使うと台紙がバラバラになり、紛失や印刷の欠けの原因になるので使わないようにしてください。

②ドライデカールは「絶対に」ピンセットで持て!

 ドライデカールは絶対にピンセットでつまんでください。

  ドライデカールはその性質上、裏地の印刷部分に触れるとすぐ色落ちして欠けてしまいます。

 指で持つとすぐ印刷部分が剥がれてしまうので、先端が細く、精度の高いピンセットを使いましょう。

③ドライデカールを固定する!

 ドライデカールを指定の位置に置きます。

 一度置くと下地にマーキングがくっつき、位置を変えようとすると印刷が欠ける原因になるので一発勝負になります。

 事前に慎重に位置決めしておきましょう。

 位置が決まったら、上から軽く押さえてパーツに密着させておきます。

 そのまま転写すると少し力が入っただけで上のフィルムがずれ、そのまま印字が欠けたりしちゃうミスがよく起きるんですよね。

 なので位置がズレないようにマスキングテープを上から貼り、フィルムをズレないように固定しましょう。

 フィルムをマスキングテープで固定した状態。

 これ無しでもできないわけでは無いですが、テープを貼らないと高確率でズレるのでこれは必須作業だと思っておいてください。

 なお、転写したドライデカールは剥がれやすく、マスキングテープが上からくっつたりしたら一発で剥がれます。

 たくさんのドライデカールを貼るとき、テープで固定するときにすでに貼ったドライデカールの上にテープがかからないように注意しておきましょう。

 私はよくそれで失敗してます♪

④ドライデカールを転写する!

 先が丸くなっている棒(筆の後ろなど)で押さえて擦り付けます。

 これがドライデカールで最も肝心な作業になるのですが、自分ではしっかり擦り付けているつもりでも、剥がして見ると意外と転写洩れがあったりするですよね。

 なので「これで大丈夫かな」と自分が思ったポイントからもう少ししっかり擦り付ける、くらいに念を入れておきましょう。

 一気に剥がすのではなく、マスキングテープをごとフィルムを「少しずつ様子を見ながら」剥がします。

 これは万一擦り付けが足りず転写洩れがあっても、位置さえズレていなければテープを元に戻して擦りなおせばなんとかなることもあるためなんです。

 一気にペリ!はダメですよ!

 転写が成功した状態。

 余白が一切出ないため、ドライデカールは非常に美しい仕上がりとなります。

 反面、引っ掻きや擦れにはとにかく弱いため、貼ったら上からプレミアムトップコートなどでコートし、表面を保護しておくと安心です。

こんなの無理!絶対貼れない!曲面にドライデカールを貼る方法は?

 仕上がりの美しいドライデカールですが、ガンプラの中には

 「いや、こんな場所にドライデカールなんて絶対貼れないから!」

 みたいなドライデカールもあります。

 例えばMGウイングガンダムVer.kaのドライデカールを曲率の高いシールドに貼るとかプロモデラーでも辛いわけですよ。

 これは最終手段でそこまで成功率が高いわけではないのですが、クリアーデカールに転写し、水性トップコート(今ならプレミアムトップコート光沢がおすすめ)で保護しておいてから、普通のデカールのように貼る方法です。

 なお、この方法で貼るとマークソフターは効かないので、マークセッターを使ってパーツにしっかり定着させるのがおすすめです。

 まあ、別売りの水転写デカールとかあれば一番いいんですけどね♪

ドライデカールなんて怖く無い!とは言えない(笑)

 というわけでドライデカールの貼り方講座でした。

 多少、いや結構クセはありますが、上手く貼れたら非常〜に美しいマーキングが施せるのでドライデカールって効果抜群なんですが、やっぱりちょっと難しいんですよね。

 私もよく欠けたドライデカールを筆でリタッチとかしてますし、ドライデカールいっぱい貼らないといけない仕事がくると「ゲゲ!」ってなりますからね(笑)

 なのでドライデカール貼って失敗した時は「プロモデラーの林哲平もよく失敗してるからこれくらい普通普通」くらいに思って気楽に構えてもらえると嬉しいです。

 なお、普通の水転写デカールの貼り方も紹介しているので、合わせてぜひ読んでみてくださいね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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