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初心者必見!ガンプラのデカールはもう怖くない! はがれを防ぐ「完全にデカールを貼る方法」を徹底解説!プロモデラーが教えるデカールの貼り方完全版!!!

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 みなさん、ガンプラにデカール貼ってますか?

 Ver.kaやユニコーンガンダムなんかの、全身にビシっとマーキングが入ったガンプラって超かっこいいですよね!

 そんなマーキングの再現に欠かせないのがデカールです。

 テトロンシールに比べ非常に薄く、貼った後つや消しクリアーなどで表面を整えればまるで表面に印刷したかのような美しい仕上げとなり、ガンプラの完成度は急上昇!

 現在のガンプラシーンにおいて、デカールをしっかりとかっこよく貼る「デカールワーク」は欠かせないものになっているんですよね。

 今回はそんなデカールの貼り方を1から10まで徹底解説!

 「デカールってよくわからない」「貼るの苦手で無理」

 って人はぜひ読んでくださいね♪

目次

デカールって何?

 ところで初心者だと「デカールって何?」という人も多いでしょう。

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 デカールというのは色々定義はありますが、プラモデルの世界でデカールというのは「水で貼る、非常に薄いシール」というものだと思っておけばOKです。

 台紙の上に印刷されており、必要部分をカットして水に付け、台紙をスライドさせるようにパーツに載せるのでバンダイのプラモデルの説明書だと昔は「スライドマーク」とも呼ばれたりしてましたね。

 薄く、きちんと貼れば素晴らしい仕上がりになりますが、反面扱いが普通のシールよりも難しく、水に付けすぎるとノリが流れて貼れなくなったり、破れたり、曲面になじませるにはマークソフターなどの特別な溶液が必要だったりとちょっと慣れが必要な部分もあります。

 ガンプラ用のデカールでは気にする必要はありませんが、デカールの銘柄によってはかなり性質が違ったりするんですよね。

 キットに付属するデカールも多いですが、別売りのグレードアップパーツ扱いのデカールも非常に多いです。

 ガンプラ用の純正デカール「ガンダムデカール」が数多く発売されていますが、現在はプレミアムバンダイ限定のものや、一般販売でも在庫が品薄のものが多いので多様するデカールは買いだめしておくことをおすすめします。

デカール保存の注意点!

 デカールは「水で貼る」という性質上、非常に湿気に弱いです。

 湿度が高い状態で放置しておくと、デカールが台紙に完全に密着してしまい、水で濡らしても取れなくなっちゃうんですよ!

 なのでデカールはしっかりと密閉できるビニール袋に入れ、暗いところに置いておきましょう。

 あと、ガンプラのデカールは経年変化に弱いです。

 しっかり保存しておけばいつまでも貼れることは貼れるんですが、白いデカールは黄色く黄変してしまいます。

 これはもうどうしようもないんですが、海外プラモデルメーカーのデカールは何十年経っても黄変しないものもあるので、この辺りの質を徹底したデカールとかあれば個人的には値段が三倍しても買うんですけどね〜

①デザインナイフで切り出す!

 前置きが長くなってしまいましたが、いよいよデカール貼りの開始です!

 今回はMGサザビーVer.kaを用いて解説していきます。

 まずはデカールを台紙から切り出すのですが、これはデザインナイフを使い、必要な部分だけを切り抜きましょう。

 ハサミで切ると台紙がバラバラになってしまい、番号がわからなくなったり、細かいマーキングが無くなったりしちゃうんですね。

②デカールはピンセットでつまむ!

 切り出したデカールですが、つまむのはピンセットを使ってください。

 細かい作業ですし、指でつまんだまま水に浸けたりしたら、デカールと指がくっついて破れたり、指定の位置に貼るとき手間取って糊が全部流れて貼れなくなってしまったりするのでいいことが全くありません。

 ピンセットは必須です。

 多少高くても、いいのを使うのが成功の秘訣です。

 現在ではタミヤからデカールを破りにくい専用ピンセットが発売されているのでこのあたりを使うと便利ですよ。

③デカールを水に浸ける!

 デカールを水に浸し、台紙が水を吸ったら取り出します。

 ずっと漬けるとノリが流れてしまい、貼れなくなるのでつけっぱなしは厳禁!

 なのですが、デカールの糊って結構すぐ流れちゃうんですよね。

 そんなときはデカール用の糊であるマークセッターを使いましょう。

 こちらの記事でマークセッターについて詳しく解説しているのでそちらを見てください。

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 なお、デカールを貼るのが最も大変なのが冬です。

 水が冷たく、デカールが全然浮いてこないんですよね。

 そんなときはお湯でデカールを貼るとスムーズに作業できます。

 すぐ冷めるのでポットに熱湯を入れておくと便利ですよ。

 もちろん糊は流れやすくなるので、セッターとの併用をおすすめします。

④デカールをパーツに載せる!

 貼る位置に起き、台紙をずらしてデカールをパーツに載せます。

 この写真ではピタリと上手くいっているように見えていますが、そういきなりピタリと位置が決まることはありません。

⑤デカールの位置を調整する!

 デカールの位置を爪楊枝で微調整します。

 つまようじを使っているのは木製で程よく柔らかいため。

 金属製ピンセットだとうっかり引っ掻いた時に塗膜を傷つけることがあり、リスクが高いんですよね。

 なお、実を言うと水で濡らした平筆の先で位置調整するのが一番らしいのですが、私はどうやっても上手く行かなかったためつまようじを愛用しています。

⑥デカールの水分を拭き取る!

 四つ折りに折って厚みをつけたティッシュで上からそっと押し付け、余分な水分を染み込ませて除去します。

 このときデカールの位置がズレやすいので注意しましょう。

⑦デカールを一応貼った状態!

 デカール貼った状態。

 「よし!デカール貼り完了!」

 と、この段階で終了してしまう人も多いのですが、この状態はデカールが糊でなんとかパーツにくっついているだけなんです。

 このままだと時間が経つと簡単に剥がれますし、上からクリアーコートして保護しようにも、エアブラシや缶スプレーの風圧でデカールが飛んだり、密着していないのでつや消し後にデカールの余白が白く浮いて見栄えが悪くなる「シルバリング」という現象が起きたりとろくなことがありません。

 この状態はあくまで「仮貼り」のようなものだと思っておいてください。

⑧マークソフターで密着させる!

 デカールを貼るうえで、私が絶対に欠かせない存在であると強く主張したいのがマークソフターです。

 マークソフターはデカール用の軟化剤。

  デカールを柔らかくし、本来デカールが貼りづらい曲面などに馴染ませる効果がありますが、真の役割はデカールをパーツにより密着させ、剥がれを防ぎ、薄いデカールをより薄く見せ、プラモデルにマーキングが印刷されたかのように見せることができます。

 飛行機モデルやカーモデルなどスケールモデルの世界ではマークソフターまで使うのが当たり前なのですが、不思議とガンプラだとマークソフターの使い方を知らない、もしくは不要だと思っている人も多いのですが…… 私はソフターは絶対に必要なものだと考えています。

 それでは使い方を解説して行きましょう!

 パーツに密着させるためマークソフターを塗ります。

 デカールを貼って時間が立ち、乾燥してしまうと効果が薄れるのでデカールの水分を拭き取ってすぐに塗るくらいでOKです。

 塗って10秒くらい待つと表面がふやけデカールが柔らかくなってきます。

 なお、マークソフターをつけすぎるとデカールが溶けるので量はほどほどに。

 デカールの表面をほどほどに覆うくらいでOKです。

 マークソフターをパーツに密着させる方法ですが、これは少しコツが必要です。  

 水をふくませた綿棒で中心から外側へ、くるくる回すようにふやけたデカールを軽く抑えながら伸ばして密着させます。

 乾いた綿棒を使うとデカールが綿棒にくっいて破けるので必ず水を染み込ませること。

 綿棒は100円ショップなどの安物を使うと毛がデカールにくっついて汚くなるので、必ず模型用の綿棒を使いましょう。

 私はGSIクレオスのMr綿棒の大、先端が尖っておらず、丸い形状のものを愛用しています。

 デカールを「完全に」貼った状態。

  マークソフターを使ってしっかりとパーツに密着させたデカールはちょっとやそっとでは剥がれません。

 カーモデルなんかだと、セッターとソフターでデカールを貼ってからクリア吹く前にボディを水洗いすることもありますからね。

 それだけデカールって正しく貼ると密着するものなんです。

  シルバリングや剥がれに悩む人はぜひともマークソフターを使って「完全に」デカールを貼ることにチャレンジしてみてくださいね♫

デカールはもう怖くない!

 というわけでデカールの貼り方完全版でした♪

 ちょっと扱いの難しいデカールですが、上手に使えば全塗装でも簡単フィニッシュでも役立つことは間違いなし!

 いきなりVer.kaみたいに全身貼るのは大変なので、最初は国籍マークと機番だけ、あたりから初めてみるのが健康的です。

 ここまで読んだ貴方なら、もうデカールなんて怖くないですよね♪

 なお、こちらにユニコーンやVer.ka系のガンプラにコーションマークを大量に貼る方法を解説しているので、気になる人は是非こちらも読んでみてくださいね♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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