こんにちは!プロモデラー林哲平です。
長らくディテールアップに時間を割いて来ましたが、いよいよ塗装の開始です。
今回はサーフェイサーを使った下地作りの方法を解説します。
前回のベースへの固定編はコチラ。
表面処理は600番まで!
上の写真はヒケやパーティングラインでヒケを消した状態のボディ。
この段階では600番紙ヤスリで仕上げます。
光沢塗装だからといって、サフ吹き前に2000番くらいまで磨いてもそれほど効果はありませんし、なによりも事前にプラスチックの表面を磨きすぎると塗装の食いつきが悪くなり、マスキング時などに剥がれるミスが多くなり危険です。
600番で止めておきましょう。
窓の内側をマスキングする!
窓を塞いでおかないと塗料の粒子が内部に入り込み、内側が砂地状のザラザラになってしまうんです。
これくらいの少スケールならそれほど気になりませんが、ふとインテリアを覗き込んだとき悲しくなってくるので一手間かけておきましょう。
持ち手をつける!
塗装中は手で持つことができないので、持ち手に固定しておきます。
今回はMr.セメント徳用のビンのフタの上に両面テープを使って固定しました。
インテリアやホイールなど、細かなパーツはツマヨウジの先端に両面テープを巻きつけたもので固定します。
両面テープは粘着力が強力で、かつはがしやすく糊跡も残らないニチバンのナイスタック強力タイプがオススメ。
サーフェイサーを吹く!
缶スプレーでも構いませんが、エアブラシを持っているのならば必ずエアブラシで吹くこと。
缶スプレーよりも均一で全身に薄く塗装することができるので、塗膜が厚くなりがちなカーモデルでは特に効果的です。
サーフェイサーはGSIクレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500グレータイプを使いましょう。
傷埋め効果が高いうえにきめ細かく、現在手に入る模型用サーフェイサーでは最も優れた製品です。
浮き出たキズを処理する!
サーフェイサーを吹くいてグレー一色になるとキズやラインの歪み、消し損なったヒケが目立つようになります。
600番の紙ヤスリで削りこんで消しておきましょう。
写真のルーフ部分はプラスチックの厚みに由来する歪みが大きく、紙ヤスリでしっかり削り込んで平滑にしておきます。
パーティングラインを消すときに歪んでしまった曲面部分は600番スポンジヤスリをかけてなだらかに。
光沢塗装をするとこういう歪みやヒケがの凝っていると完成後非常に目立ちます。
しっかりと消しておきましょう
このあとさらにサーフェイサー1500を吹き、全身のサフ地を1200番紙ヤスリで軽く磨きます。
プラスチックの下地を磨き過ぎると塗膜が剥がれやすくなりますが、サーフェイサーで作った塗膜を紙ヤスリで磨いても下地の食いつきに悪影響を与えること無く滑らかな下地を作ることができます。
サフ地を磨いてそのまま塗装してもいいですが、私は念の為に最後に薄めに希釈したサーフェイサー1500を塗装してからサフ地の最終仕上げとしています。
塗膜は弱冠厚くなりますが、非常に滑らかな下地となり、光沢塗装地の研ぎ出しが断然楽になります。
塗膜を薄くして表面にキズが残るよりも、多少塗膜が厚く てもキズやヒケがないほうが模型としての仕上がりは断然上ですから、初心者ほど仕上げサフ吹きは欠かさないようにしたほうがいいでしょう。
次回はついに基本塗装に入ります。
鮮やかな色の発色法やマスキングの方法を解説していきますね♪
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