こんにちは!プロモデラー林哲平です!
今回は私が大学卒業してからホビージャパンに入るまでの2003〜2005年くらいまで。
ファミレスの深夜バイトをしながらフラフラしていた時代に運営していた模型ホームページ「三野町防衛隊」よりタミヤ1/35マーダーⅡを紹介します♪
若かったうえに当時は在野のアマチュアモデラーで、文章が緩かったりいろいろ辛口な発言もしていますが過去のことと許してやってください(笑)
当時の文章は青春時代ということで青文字で表記しています♪
マーダーⅡってどんな自走砲?
Ⅰ号戦車とⅢ号戦車の場つなぎとして開発されたⅡ号戦車。
Ⅰ号戦車より強力だとはいえ、ソ連戦車の前にはまったくの無力でした。
しかしそこは改造大好き国家のドイツ、戦車としてつかえないなら自走砲の車体にしてしまえ!ということで誕生したのがこのマーダーⅡです。
75mm砲を搭載し自走砲として生まれ変わったマーダーⅡは東部・西部を問わず数多くの部隊に配備され、かなりの戦果をあげました。
連合軍車両なら1000m、ソ連車両もJSⅡ以外なら700m先から装甲を貫徹することが可能でした。
最終的に606両が生産されたと言われています。
「マーダー」と名づけられた自走砲は車体別にⅠ〜Ⅲまでありますが、無理やりな改造でおそろしく不恰好な車両から、最初から自走砲として設計され洗練されたスタイルのものまで多種多様で見ていて飽きることがありません。
ちなみにこのマーダーⅡは最初から自走砲として設計されているため、きわめて無難なデザインとなっております
昔はキットに恵まれていなかったマーダーシリーズ!
ただ残念ながらマーダーシリーズはあまり模型には恵まれていませんでした。
近年の新製品ラッシュにより全てのマーダーシリーズがインジェクションキットで手に入るようになりましたが、少し前まではタミヤのマーダーⅡとイタレリのマーダーⅢHぐらいしかキットがありませんでした。
数年前にアランホビーからマーダーⅡDが発売され、ついに全シリーズが揃うことになったわけですが、マーダーⅠはRPMの簡易インジェクションキットしかないのでドラゴンやトランペッターあたりにフォローして欲しいところですね
タミヤのマーダーⅡを作る!
今回製作したタミヤのマーダーⅡはMM初期に発売されながらもいまだに現役をはっている名作キットです。
さすがに今の目で見ると辛い所がたくさんありますが(車体幅が広いとかOVMが一体成型だとか無線機が入ってないとか)決して出来の悪いキットではありません。
特に砲基部はとても30年以上前に発売されたキットとは思えないような精密感で、田宮の愛を感じます
キットはタミヤ製なのでまったく何の問題もなくスラスラと組める・・・と思っていたのですがなぜか左側面の装甲板と防盾が干渉してうまくはまらなかったので強引に瞬間接着剤で固定しています。
追加工作は溶接跡を一部に追加したこととエポキシパテで自作した布を車体後部の木箱に被せたくらいで、他にはなにもしていません。
塗装はどう塗るか散々悩みましたが最終的に大戦後期のイメージで迷彩してみました。
実際にこのような迷彩が施された車両があるかどうかは判りませんが、アバウトでファジーに楽しめるのがAFVの最大の魅力だと思うので気の向くままに迷彩しています。
今回最大の難関は全体のツヤ消しでした。
梅雨の間っ最中なので思いっきり白化してしまい、修正にえらくてこずりました。
一応エアコンの除湿で湿度を下げてはいたのですが、梅雨時の湿気の前には文明の利器など無力のようですね・・・
とりあえず完成はしましたが、見れば見るほど30年の歴史の差を感じずにはいられません。
確かに悪くは無いキットではあるのですが、かといって「良い」と手放しで褒められるほど良いわけでもありません。
そろそろリニューアルされたⅡ号戦車が欲しいと思っている人間は私だけでは無いはずです。
部品数が少ないので、オープントップ入門にはオススメのキット!
というわけでタミヤのマーダーⅡでした♪
昔の自分は「手放しで褒められない」とか偉そうなこと言ってますが、このキットは初心者が初めてオープントップの自走砲を作る入門用キットとしてすごくいいんですよ。
戦闘室内部が全て見え、メカニカルな内部を完成後も楽しむことが出来るのがオープントップの自走砲最大の魅力なのですが。
見える部分が多いぶん、部品の数も多くなっちゃうんですよね。
特に新しいキットになればなるほど解像度も上がり、パーツ点数はうなぎのぼり。
大砲作るだけで普通の戦車が1輌作れそうなキットもゴロゴロしてますし、かっこいいけれど戦車模型入門者にはちょっと難しいジャンルだったりするんです。
ですが、タミヤのマーダーⅡは発売時期が古いので、とにかく部品点数が少ない!
なのであっという間に組み上がるんですよ。
私はドラゴンのマーダーⅡも組み立てたことがあるのですが、まったく同じ車種なのに部品数はケタ違い!
超精密ですが、初心者にはとても組み立てられる内容じゃないんですよね。
タミヤの古いキットはやれ車体幅が広いとか、実写と採寸が違うとか言われますが、正直戦車模型を始めたばっかりの人はそんなことわかりません。
それならば、古くても作りやすいこのあたりのキットをいっぱい作って、作る楽しさを存分に楽しむほうがはるかに健康的だと私は思います。
戦車始めてみたい人は、ぜひタミヤのオールドキットを作ってみてくださいね♪
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