こんにちは!林哲平です。
現在のガンプラで標準的な仕上げとなっているつや消しフィニッシュ。
均一でクリーンな仕上げも良し、ウェザリング仕上げにするのも良しとガンプラを作るなら絶対に覚えておきたいテクニックです。
「そんなにツヤ消しっていいの?」
と思うそこのアナタ!!!
この記事でぜひツヤ消しの素晴らしさを知ってください!!!
実際にツヤを消して効果を確認してみよう!
それでは実際にツヤを消して効果を確認してみましょう。
私の著書「週末で作るガンプラ凄技テクニック〜ガンプラ簡単フィニッシュのススメ」掲載のセイラマスオ風MGガンダムVer.kaをベースに解説していきますね。
こちらはアクリル塗料の筆塗りで仕上げたMGガンダムVer.kaの胴体。
見ての通り、厚ぼったくなった塗料がテロテロ光り、筆ムラも目立ちまくりでとてもじゃないですが見れたものではありません。
これをそのまま「あ、これ今回の表紙モデルです♪」として提出したら、そりゃあもう怒られることは確実です。
で、ここでつや消しスプレーであるGSIクレオスのプレミアムトップコートつや消しさっとひと吹きしてみると……
あら不思議。
表面のテカリや筆ムラが消え、フラットでシャープな仕上がりとなりました。
これがツヤ消しマジックなのです!
ここからは「なんでこうなるか?」「ツヤ消し塗装するとどんないいことがあるか?」を解説していきます。
テストには出ませんが、私が学校の先生だったら絶対に出題しますよ〜♪
効果その①キズやヒケ、塗りムラが目立たなくなる!
ツヤ消し塗装最大のメリットはキズやヒケ、塗りムラなどの仕上げや塗装のアラを誤魔化すことができることです。
ガンプラはスナップフィットで可動式なので内側にリブやピンが多く、必然的にヒケが多い構造となっています。
それを消すためにヤスリがけして一生懸命ヒケ消しや面だしをするのですが、それでもどうしても消し忘れたヒケなんかもあったり、ヒケが消えても消しきれないキズが表面に残っちゃうことも多いんですよね。
それをそのまま半光沢や光沢で仕上げたら、それこそ表面がキズだらけになってかな〜り悲惨な仕上がりになっちゃうんです。
でも、最後にツヤ消しを吹くだけでそれが消える。
これはフラットベースで凹凸になった表面が光を吸収し、反射を防ぐために傷やヒケのような凹凸部分が他に紛れてわからなくなってしまうのです。
理屈はどうあれ「ツヤを消せば表面のアラが誤魔化せる」ということを覚えておいてください。
効果その②エッジがシャープに見える!
上の写真を見比べてもらえると一目瞭然なのですが、ツヤを消すとエッジがシャープに見えるんです。
これは面積の大きい平面部分の光の反射が抑えられるため、相対的にエッジが目立ってくるんですね。
ガンプラは多面体のブロックがいっぱい重なった構成なので、エッジはとにかく多いもの。
これが一気に全部シャープに見えてくるのでそりゃあ全体の印象もグンとシャープに引き締まるわけなんですね。
効果その③作業スピードが早くなる!
ガンプラを作るときネックとなるのが大量のパーツです。
そのパーツを全部表面処理して仕上げていると、とんでもない時間がかかるんですよね。
ツヤ消し仕上げは特性として表面のキズやヒケを誤魔化せるので、この表面処理の労力を大幅に減らせるんですよ。
結構傷が残っていても、ツヤを消せば消える。
なのでつや消し状態で表面のキズが消えるくらいまでキズ消しで手抜きができるんですよ。
私の作例なんか、ツヤ消し前だととても見られたものじゃありませんからね!
ツヤ消し塗装をやってみよう!
手早く大量のパーツを処理しなければいけないガンプラにとって、ツヤ消し塗装は相性抜群!
普及するのも当然なんです。
全塗装に限らずとも、パチ組みしたガンプラにツヤ消しスプレーをひと吹きするだけで質感がガラリと変わってきますので、初心者はとりあえずそのあたりから試してみてください♪
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