HGリバイブ百式金塗装のポイントは「カラーメタリック」!プロモデラーがムラになりにくいキャンディ塗装の方法を教えるよ!!! ホビージャパン2016年10月号掲載作例

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!!

 今回は月刊ホビージャパン2016年10月号にて製作した、HGリヴァイブの百式を紹介します!

金塗装は辛いよ!

 この作例は「最新マテリアルを使って金塗装を解説するHOWTO企画」の教材として製作したのですが、正直話がきたときは「げげげ!!!」って思いました(笑)

 ホビージャパンのモデラーを長年やっていたらいつかは通る道とはいえ、金塗装って難しいし、大変なんですよね。

 ただ、私の大先輩にあたる一戸寛氏はキャンディ金塗装のHOWTOをボークスのグレートガレージインジェクションの1/100パトラクシェミラージュでやっていたので、それにくらべたら私なんてめちゃくちゃ楽させてもらっているわけで、こんなことで文句言ってたら大先輩に顔向けできない!!!

 と気合を入れて製作しました。

 気がついたらいつの間にか結構改造してて、すごく楽しく学びも多い作例になり、思い出深いですね〜

モーターヘッド寄りのリヴァイブ百式をMG Ver.2.0の縮小版へと改造する!

 リヴァイブの百式はプロモデラーであり、メカデザイナーでもあるNAOKI氏によるデザイン監修のもとキット化されています。

 アニメ設定の百式はある程度肩幅のある、マッシブなプロポーションですが、リヴァイブの百式は全体的にスレンダーで、例えていうならばモーターヘッドのジュノーンなどをかなり意識してるんじゃないかな? と個人的には感じます。

 百式は『重戦機エルガイム』『ファイブスター物語』でお馴染みの永野護氏によるデザインであり、過去の作例にも永野護氏のモーターヘッドに寄せた造形物な数多いのでリヴァイブのアレンジは嫌いではないです。

 ただ、自分が作例製作したときはすでにプロモデラーのJUNⅢ氏がキットを活かしたレビュー作例を製作しており、次号で超技工派モデラーの木村直貴氏がアニメ風の作例を作ることが決定していたのでじゃあ自分はどう差別かしようか? と悩みに悩み…… 

 ここは大好きなMGの百式Ver.2.0に合わせよう!!! とMGの縮小版として、「もしRG百式が発売されたらこんな感じになるかな?」と想定して思わず徹底改修しちゃったんです♪

制作途中写真!

 ここからは製作途中写真です。

 胸の左右にプラバンを貼り肩幅を広げ、力強いマッシブなプロポーションに。

 スネ外側にプラバンを噛ましてボリュームをつけ、細い脚部にグラマラスなメリハリをつけています。

 あとは全体的なラインの調整とシャープ化を徹底し、塗膜が厚くなりがちな光沢キャンディ金塗装をかけても百式の持つ鋭角的な魅力を損なわないように注力して工作しています。

 頭部はMG Ver.2.0の百式を参考に、マスクを全体的に削り込んでよりシャープな顔立ちに。

 百式の頭部を作るときってどうしてもエルガイムやジュノーンを参考にしちゃうのはモデラーのサガですよね(笑)

 目はもちろん劇場版Zガンダムを参考にツインアイに。

 今や百式をツインアイにしないとか考えられないですよね~

 と、気がつくと大改修しちゃったのですが、発注では金塗装最優先だから改造とかしなくていいよ、と言われていたのでこの改造は自己満足なんです(笑)

 でもそれがガンプラ制作の楽しいところでもあるんですよね〜♪

失敗しないキャンディ金塗装のコツはゴールドの上にクリアーカラーを上掛けすること!!

 百式の鬼門である金塗装。

 メタリック塗装ってコツをつかめばそれほど難しくはないんですけど、それまでが大変なんですよね。

 なのでここではメタリックなキャンディ塗装に悩む人が少しでも減れば、と私流の「失敗しないカラーメタリック塗装のコツ」を解説していきます。

 まず、表面処理は600番の紙ヤスリで仕上げたあと、Mr.サーフェイサー1500グレーを吹いたあと、1200番紙ヤスリで全身を磨き、さらに1500番サーフェイサーを吹いてパーツ表面を整えます。

 ここで大事なのはサフの上を磨くということ。

 パーツの状態で2000番とかまで磨いても塗料の食いつきも悪くなり剥がれやすくなりますし、仮に大きなキズを見逃していた場合、最初から磨き直しになります。

 600番で食いつきをよくしておいてからサフで表面をコートし、その上を磨く。

 このあたりはカーモデラーが非常に詳しいので、カーモデラーのブログやHOWTO本を読むとわかりやすいです。

 最初に下地としてガイアカラーのアルティメットブラックを吹きます。

メタリックカラーを吹くときは、下地に黒を塗っておくと不要な光線が下地の黒に吸収され、上掛けされたメタリックの粒子が必要な光を反射しやすくなるので完成後の輝きがガラっと変わってきます。

 アルティメットブラックは今市販されているブラックの中では一番キレイなグロスブラックなので、メタリック塗装するなら5本くらい常備しておいて損はありません。

 キャンディ塗装の下地としてスターブライトブラス+スターブライトシルバーで作ったシャンパンゴールドを塗装します。

 

これまで百式などの金塗装ではシルバーの上にクリアーオレンジという手法が一般的でした。

 ただ、エッジが多い百式に、均等にムラにならないようにクリアーカラーを上掛けするのってめちゃくちゃ難しんですよね。

 でも、ムラが目立つのは下地が色味の無いシルバーだからなんですよ。

 ここでちょっと色味のあるゴールドを下地にしておけば、下地がゴールドなので多少色ムラが出たところで、ほとんと目立たなくなるんですよね。

 自身が無いならば下地の色味が濃ければ濃いほど色ムラはわかりにくくなるので、色味を調整して練習するとすぐに上達しますよ。

 溶け出しを防ぐために24時間くらいかけてメタリック地を充分に乾燥させたら、クリアーイエロー+クリアーオレンジ+Exクリアー+蛍光オレンジで上掛けします。

 キャンディ塗装のポイントなんですが、クリアーカラーだけじゃなく、必ずクリアーを入れてください。

 クリアー入れないとクリアーカラーの色味が濃くなりすぎて、ムラになりやすいんですよ。

 慣れない人ほどラッカー溶剤で濃淡を調整しようとするんですけど、溶剤での濃淡調整は非常に難しいのでクリアーの割合で調整してください。

 蛍光オレンジを入れるのは、色味に深みを出すためです。

 これを入れておくだけで、光に当たったときになんとも言えない虹色のような反射が加わるので、キャンディ塗装をするときは入れておくと他のモデラーと差がつきますよ。

 

で、一番最後に大事なことなんですが、カラークリアーをうわがけしたあと、一番最後にExクリアーを吹いて全身をクリアーコートしておくこと。

 ラッカー塗料は乾燥すると表面が収縮し、微細なヒケが生まれます。

 カラークリアー吹きっぱなしだと表面の細かいヒケのため、どうしてもツヤツヤにならないんですよね。

 最後にクリアーがけすることでその細かいヒケがクリアーで埋まり、美しい光沢が生まれるわけです。

 最後にワックスがけして表面を保護すればキャンディ塗装の完成です。

百式はもう怖くない!!!

 というわけでHGリバイブ百式仮想RG風でした♪

 自分も作る前は「百式で金塗装なんて死ぬ!!!」とか思っていたのですが、やってみると意外となんとかなり、学びも多く自分のスキルアップに繋がったので思い出深い作例となりました。

 ホビージャパンのプロモデラーやってて楽しいな~ って思うことの一つに、普通に自分が生活していたら絶対に作らないようなプラモデルを作る機会があることです。

 たぶん、作例じゃなかったら百式なんて絶対に作らなかったでしょうし。

 でも、やってみたら楽しかったりするからモデラーってわかりません(笑)

 この作例が「キャンディ塗装とか難しすぎ!!!」って先入観を持っていた昔の自分のようなモデラーさんの参考になれば幸いです。

 ちなみにこの「カラーメタリックキャンディ塗装」は私のオリジナルの技法ではなく、ホビージャパンで一番メタリック塗装が上手いメタリックマイスターの鈴木政貴氏の技法を真似たものです。

 氏のメタリック系の作例だと、ホビージャパン2011年12月号に掲載されているガフランが非常に素晴らしいので、気になる人はぜひバックナンバーを見てくださいね!!!

 
下地処理から含めたより詳しいHOWTOはホビージャパン2016年10月号に掲載されているので、ぜひとも参考にしてみてくださいね!

 ホビージャパンをよろしくお願いします♪

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