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実はとっても簡単なガンプラの全塗装。初心者でも失敗しづらい究極の入門キット「HGUCゴッグ」で週末だけで全塗装完成品を作ってみよう!「ホビージャパン2020年9月号」「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」掲載作例

 こんにちは!プロモデラー林哲平です!

 今回はHJ2020年9月号の連載記事「ガンプラ凄技テクニック」 にて製作したお手軽全塗装仕上げのHGUCゴッグを紹介します♪

目次

作りやすいゴッグで全塗装仕上げをお手軽に楽しむ!

 ガンプラを全塗装で仕上げたことはありますか? 

 合わせ目やパーティングライン、ヒケを消すために全身ヤスリがけし、サーフェイサーを吹いて下地を作り、さらに塗装して仕上げる。

 聞いただけでものすごい手間に感じますし、凄い難しそう!と思われる人も多いのではないでしょうか?

 ですが、実は全塗装って世間一般で言われているほど難しいものではないんです。

 全塗装には入門者にピッタリな作りやすいガンプラが数多くあり、その選び方さえ間違わなければすっごい簡単に作ることができるんです。

 今回のテーマは「週末で作る全塗装完成品」 。

 以前、初心者にも作りやすい、全塗装入門用オススメガンプラの記事を書いたことがあるのですが。

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 そのときブログやツイッターを見てくれている人にとにかく評判で、「やっぱり全塗装のHOWTOもやろう!」って思ったんですよね♪

 最初はリーオーでやろうと思ったのですが、あまりにも出来が良過ぎてやることが無く、基本工作のHOWTOにするにはちょっと難しいかな〜と思い!作り慣れたゴッグの登場となりました。

 私は大学時代、帝京大学の模型サークル「EOS」に所属しており、新入生にガンプラを教えるとき、必ずHGゴッグを使っていました。

 700円と貧乏学生にも優しく、合わせ目も部品数も少なく、程よく後ハメしなければいけないポイントもあるので一度作るだけでガンプラ全塗装の基本工作を全て学ぶことができます。

 当時は徹夜一晩で完成させている猛者もいましたし、なんだかんだいって初めての人でも頑張って完成させていたので、全塗装の練習にピッタリなのは実証済みです!

 それではHGゴッグで全塗装仕上げを学んでみましょう!

仮組みする!

 全塗装作品を作るときはまず仮組みをします。

 どこを後ハメ加工すればいいか、またここの合わせ目は消すと大変だから誤魔化そう、ここはちょっとディテールアップしよう、など作り方をプランニングしながら進めましょう。

  接続ピンをニッパーで斜めにカットしておくと、パーツをバラしやすいですよ♪

後ハメ工作しよう!

 合わせ目を消すと分解できなる部分もあり、そのまま塗装するとマスキング作業が大変ですよね。

  そんなときは後ハメ加工。

  干渉する部分のピンを切り取っておき、別々に塗装してから最後に接着すれば塗装の手間が大幅に省けるんです。

  今回のHOWTOでは様々な後ハメ加工の方法を解説しています♪

ヒケを消す!

 全塗装するなら、ヒケを消して仕上げるとより完成度が高まります。

  パーツが肉厚になっている部分の凹みがヒケです。

 ただ、全部消すのは大変なので、真正面の目立つくらいだけでOK。

  つや消しやウェザリング仕上げならばほとんど目立たなくなるので、面倒ならば全部無視しても全然大丈夫ですよ♪

 私の大学の先輩にも、ヒケは面倒だから絶対消さない!って人もいましたけれど、気にせずメタリック塗装とか楽しんでましたし♪

 ヒケを紙ヤスリで消すときは、こちらで紹介している紙ヤスリ四つ折り法を使うとスムーズに作業することができますよ。

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合わせ目を消す!

 全塗装仕上げの必須工作となるのが合わせ目消しです。

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 昔はものすごく面倒な工作だったのですが、現在は工具や素材の進化によりものすごく簡単になっています。

 速乾タイプの流し込み接着剤で接着し、ウェーブのキサゲナイフ曲線片刃でカンナがけし、紙ヤスリでならすだけ♪

  ゴッグは面が広く、ディテールも少ないので合わせ目消しの練習用としても超優秀なんです♪

 ウェーブのキサゲナイフ 曲線片刃はとにかく合わせ目消しに非常に役立つ工具で、こちらに紹介記事を書いているのでぜひ読んでみてください!

 超オススメですよ!!!

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削りカスを除去する!

 ヒケや合わせ目を紙ヤスリで消していると、どうしてもパーツがプラの削りカスだらけになってしまいます。 そんなときは歯ブラシで取り除きましょう。

  歯ブラシは毛先がギザギザになっており、毛が柔らかく細く、かつヘッドが大きめなものがベスト。

 だいたい350円くらいするものをよく使っています♪

 削りカス除去は使う歯ブラシの性能で作業効率が段違いになるので、ケチらずいいものを使うことをオススメします。

モノアイをクリア化する!

 ジオン系HGキットではモノアイがクリアパーツでは無いものが多いのですが、ピンバイスで穴を開け、Hアイズを組み込むだけで簡単にクリア化することができます。

 固定は見えない裏側からマスキングテープで軽く貼り付けておくくらいでも全然大丈夫ですよ♪

塗装前の最終チェックをしよう!

 工作が終わったら、全てのパーツを組み立てて全体をチェックします。

 なお、この状態になると完成した気分になってしまい、作業がストップしてしまうことが非常に多いので心を鬼にしてすぐにバラバラにしておきましょう♪

フィニッシングサーフェイサー1500シリーズで塗装してみよう!

 表面処理をした場合、サーフェイサーを下地として吹いておくと細かなキズが埋まり、より塗装面を美しく仕上げることができます。

  今回は部分的にMrフィニッシングサーフェイサー1500ブラックとグレーの色をそのまま活かして仕上げています。

  優秀なカラーサフを使えば、塗装と傷埋めを同時にできるんです♪

オリジナルカラーで塗ってみよう!

 今回は配色を潜水艦風のオリジナルカラーとしています。

 せっかく全塗装するならば、オリジナルカラーで仕上げると「あれ?こんなカラバリあったっけ?」と思わせることができてSNS映えも抜群!!!

 もちろん缶スプレーでも全然OKですよ♪

デカールを貼ろう!

 ゴッグのように面積の広いガンプラの場合、ワンポイントでジオンマークや機番を入れておくとグッと引き締まります。

 全身に細かいコーションを貼るのは大変ですが、大判のデカールを三枚くらい貼るくらいなら10分もあれば終わります。

 効果抜群なので、汎用性の高いマーキングデカールはストックしておくといいですよ♪

表面のツヤを整える!

 ガンプラを全塗装するとき、ぜひ気をつけたいのが表面のツヤ。

 塗りっぱなしだとどうしても表面がテロテロで、表面処理に慣れない初心者だと傷が浮かんできたりするんですよね。

 ですが、これはつや消しスプレーを吹けば一発で解決!

 デカールと塗膜とのツヤの差も埋まり、全体的にシャープな仕上がりとなります。 

 ツヤは水性かつ安全で、白化しづらく滑らかなつや消しに仕上がるプレミアムトップコートつや消しを使うのがおすすめ。

 こちらでつや消しの効果について詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください♪

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完成!全塗装仕上げ!ウェザリングはお好みで♪

 パーツを組み立てれば完成です♪

 ゴッグは面積が広く、一年戦争のジオン量産機ということでウェザリング仕上げとしていますが、このまま完成させてしまっても全然大丈夫ですよ♪

 「週末で作るガンプラ凄技テクニック」掲載のMGズゴックと同じ水ウェザリングを施しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

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全塗装を楽しもう♪

 今回はこれまでの連載で初となる全塗装仕上げです。

  ですが、これはこれからより難しくしていく、ということではなく。

 全塗装仕上げでもキットや仕上げを正しく選べ非常に簡単に可能で、この楽しさをよりいろんな人に知ってもらいたいと全塗装をテーマとしたわけなんです♪

 全塗装と簡単フィニッシュ、どちらが優れていて、正しくて、上かとかではなく。

  全塗装も簡単フィニッシュも同じガンプラの作り方で、より楽しくプラモライフを送るために、どちらも同じように楽しんでもらえると私は嬉しいです♪

 それにしてもゴッグはいいですね!

 実は今年の3月に我が家は引っ越ししたのですが、引っ越し後の第1作がゴッグでした。

 新しい家には大きな庭があり、テンション上がった奥さんが「庭でゴッグの写真撮ろうよ」というので色々自然の中で撮影してみました♪

 草むらにおくとジャブローっぽくていい感じに見えてきませんか?

 というわけでゴッグ全塗装仕上げでした♪

「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」にも収録!

 こちらのゴッグですが、「週末で作るガンプラ凄技テクニックHG編」に、本誌連載当時よりも完成写真を増やして収録しています。

 この記事を読んで「やってみたい!」と感じていただけたなら、こちらの本も読んでもらえると私は凄く嬉しいです♪

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この記事を書いた人

 こんにちは! プロモデラー林哲平と申します。

 2005年より模型専門誌ホビージャパンの編集部に在籍。

 趣味、仕事合わせて3000体以上のプラモデルを組み立てた経験を活かし、プラモの楽しさをみんなに伝えたい!と実体験から得た製作テクニックなどを日々発信しています。
 

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