こんにちは!プロモデラー林哲平です!
みなさん「ヒケ」って知ってますか?
ガンプラをはじめて、全塗装している人なんかが「全身のヒケをしっかり消しています」とか言っても、よくわからない人も多いんじゃないでしょうか?
今回は初心者だとちょっとわかりづらい「ヒケ」とその処理方法について、徹底解説していきたいと思います♪
プラモに出来る謎のへこみ。それが「ヒケ」だッ!!
手取り早く言うと、「ヒケ」とはパーツ表面が凹んでいる部分のことです。
こちらはHGUCゴッグの腰部分。
この部分には凹み、つまりヒケがあるんです。
普通の状態だとわかりづらいですが……
わかりやすくするために赤く着色してみました。
ここが「ヒケ」の部分なんです。
ヒケは裏にリブや押し出しピンがある場所など、プラが肉厚になっている部分によく発生します。
これは熱して溶けたプラが金型に流れ込んで硬化するとき、収縮してわずかに小さくなるからなのですが、肉厚な部分ほど収縮率が高くなるので凹みが強くなり、ヒケが発生しやすくなるのです。
ヒケをそのままにしているとどうなるのでしょうか?
ヒケの凹みは本来無いもの。
例えば金属の装甲板の真ん中が不自然に凹んでいたらリアルじゃ無いですよね?
そのまま付いているとやはりリアル感を損なうので、全塗装で仕上げるとなると消しておくほうが完成度が高まるんですよね。
特に光沢やメタリック仕上げの場合、ヒケがそのままだと完成後非常に目立つので重要な作業となります。
反面、つや消しやウェザリング仕上げの場合はよほど大きいヒケではない限り、まずわからなくなるので作業効率を考えるならば無理して消す必要はありません。
ヒケは紙ヤスリで簡単に消せる!
最近のガンプラのヒケぐらいでしたら、400番くらいの紙ヤスリで表面を削り込んでやれば簡単に消すことができます。
非常に大きなヒケの場合は低粘度速乾タイプの瞬間接着剤でヒケを埋め、表面を紙ヤスリでならして処理するといいでしょう。
ヒケを消した状態。
ヒケ消しは地味〜な作業ですが、全ての面のヒケをしっかり消した全塗装完成品は恐ろしくシャープな仕上がりとなり、格段にガンプラの完成度が上昇します。
全塗装作品を作るときはヒケに気を配ってみてください。
レベルが一段と上がること間違い無しですよ!
なお、この記事はHJ2020年9月号の連載記事「ガンプラ凄技テクニック」にて製作した「HGゴッグ週末お手軽全塗装仕上げ」から抜粋したものです。
こちら記事を読めば初心者でも全塗装仕上げについてより深く楽しめるようになるので、興味ある人はぜひ読んでみてくださいね♪
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